銀閣寺は金閣寺よりオススメ?意外な見どころを発見

皆さんは「銀閣寺」にどんなイメージを持っていますか?

金閣寺より地味、京都駅から遠い、「わびさび」と言われてもわからない…

あぐ
あぐ

はい、これ全部私が持っていた印象です。(酷い)

今回は80代の祖母と一緒に銀閣寺に行った旅行記になります。その際に発見した銀閣寺の見どころを金閣寺との比較も入れつつ紹介

結論(見どころ)→詳細レビュー(旅行記)→まとめの順で記載しているので、時間がない人は目次を活用して読み進めてください🙌

先に金閣寺の旅行記を読んでおくとより楽しめるかもしれません↓。

行ってわかった!銀閣寺の見どころ

銀閣寺―正確には慈照寺の観音殿といい、国宝に指定されています。

観光情報誌だけではわからなかった、あぐ視点での銀閣寺の見どころを3つ紹介します。

①銀閣寺は参道も楽しい

バス停を降りて銀閣寺に向かうまでの間に通る「銀閣寺道」。この参道沿いに飲食店やお土産屋さんが並んでおり、食べ歩きやお買い物が楽しめます

「味処 鎌倉」で早速スイーツタイム。ばーちゃんと半分こを提案しました。

ばーちゃん
ばーちゃん

そんなん勿体ないやん、ええよええよ。

あぐ
あぐ

いやいや、食べ歩きは観光の醍醐味やから!!ええ思い出やん!!

と半ばごり押しで提供。結局、美味しいわ~とご満悦で食べてくれました。良い思い出ができて良かったです。

その後は京都牛の肉まんも食べました。昭和を生きた倹約家ばーちゃんは外食=勿体ないと思っているようでしたが、観光中の食事は特別であることを理解してくれたようです。

金閣寺にはこのような参道はなかったはず(もしあったらごめんなさい)。観光の思い出作りに欠かせない「食べ歩き」「お土産屋を眺める」ができるのは銀閣寺の強みではないでしょうか。

銀閣寺に行くまでの間に思い出ができる。

②金閣寺より混雑していない(気がする)

こんなベストショット空間なのに、観光客の写り込みが1名のみ。スゴイ。

後の旅行記パートで写真をたくさん掲載しますが、銀閣寺は金閣寺よりも空いていました。

全く同じ日の同じ時間で比較している訳ではないので私の肌感覚ですが、銀閣寺内で写真撮影を楽しんでいるときに全然他の観光客が写り込みませんでした。

※訪問時は2022年10月16日です。

人混みが苦手な方や写真に拘りたい人にとってはとても魅力的ではないでしょうか。

銀閣寺は金閣寺ほど賑わっていない(と感じた。)

③映えが全てじゃない!?時間をかけて感じる奥ゆかしさ

派手さで言えば金閣寺の圧勝です。しかし、それはあくまでも金閣寺の土俵で戦った話ですよね。

では、銀閣寺の土俵とは?そう。飾らない美です。一見無彩色な銀沙灘(ぎんしゃだん)ですが、よく見てください。同じ「白」でも、微妙に色の種類が多い気がしませんか…?

某カリスマ
某カリスマ

白って200色あんねん。

この言葉の意味がやっとわかった気がしました。

パッと見ただけでは気が付かない美しさがある、それを感じるのが銀閣寺の楽しみ方なのではないでしょうか。

日本人の感性に訴えかけてくる「飾らない美」を体験できる。

銀閣寺を観光してみた

さて、ここからはまるで私と一緒に観光しているかのような詳細なレポートをお届けしていきます!

慈照寺(銀閣寺)の入口

慈照寺(銀閣寺)の入口はこんな感じ。緩やかな傾斜の石畳の先に総門(入口)があり、画になりますね。金閣寺は北山文化の象徴ですが、銀閣寺は東山文化の象徴です。

総門の様子。ここから銀閣寺垣と呼ばれる参道を通って中門まで行き、そこから拝観が始まります。

こちらが銀閣寺垣。下は石組、背後に生け垣を組み合わせた造りになっており、現実世界と極楽浄土の境界を表しているんだとか。

それにしても、この一本道を綺麗に撮影できるくらい人が少なかったです。たまたまでしょうか?

中門を通るとすぐに東山文化の“わびさび”を感じられます。枯山水×松の木×木造建築物。お上品な、静寂な美しさが溢れていますね。

枯山水って雨風のときどうしているのでしょうか。住職さんらが描き直しているのでしょうか。指で撫でたくなる凹凸が素晴らしいですね。(撫でたらダメですからね?)

わびさびの本堂。金閣寺と似てる…?

少し進めば本命の観音殿(銀閣)の登場です!

あぐ
あぐ

教科書で見たやつだぁ~

キーワードは「銀閣寺 東山文化 書院造」しか覚えていませんが、歴史の授業を思い出しました。ビジュアルは確かに金閣寺にそっくりだ。

屋根のてっぺんには鳳凰。これ金閣寺に居たやつ!!

参考:金閣寺の鳳凰

他の観光名所とリンクさせながら観光するのって楽しいですよね。点と点が線になる感覚。こういうときに「あ~、もう一回歴史勉強したいな~」と思います。思うだけですが。

さて、もう少し引きで金閣寺と比較してみましょう。

砂のアートに溶け込む銀閣寺
池に反射する様子も美しい金閣寺

金⇔銀、池⇔砂の対比構造にも美しさを感じますね!!これに気が付いた時、鳥肌が立ちました。やはり銀閣寺は金閣寺を意識して造られているのでしょうか。

銀閣寺といえば!趣を感じる銀沙灘(ぎんしゃだん)

石英や雲母を含む白川砂を敷き詰めた銀沙灘(ぎんしゃだん)。月光を反射させるため波のような紋様が描かれたとされているようですが詳細は不明らしい。

見れば見るほど、金閣寺の池の対比を感じてきました。池に広がる波紋に見えませんか??

目の前にあるものの解釈をどう考えるかは人によって異なります。こうだったんじゃないかな、こういう考え方もあるな、と思いを馳せる楽しさがありますね。

あぐ
あぐ

銀閣寺の魅力がだんだんわかってきたぞ…!

こちらは向月台(こうげつだい)。銀沙灘の脇に立つ、高さ175cmの盛り砂です。

東山に昇る月を眺めるために作られた台など諸説ありつつ、意図も作者も不明だそうです。

さぁ、これはなんの意図で作られたんだと思います??正解のない問って楽しいですね…😊

あぐ
あぐ

私は「砂場があったからとりあえず山を作ってみたら後世に残っただけ説」を提唱します(?)。

緑豊かで癒しの空間

無彩色な景色だけが広がっているのかといえば、そうではありません。しっかりと美しい日本庭園らしさを感じます。

苔も松も美しいですね。ここから見ると向月台の異物感がスゴイ。これだけ存在感を放つ向月台、作成の意図が気になるなぁ…。

一応、銀閣寺の前に本物の池もあります。金閣寺のように反射はしていませんね。天候の問題なのか、やはり金じゃないから反射しにくいのか。

庭園をグルリと周るだけでもたくさんのマイナスイオンを摂取することができそうです。

終盤は竹林がお出迎えしてくれます。竹を見ていると、なんだか涼しい気持ちになってきませんか?私だけでしょうか。

こうして境内の散策は終了。山道を通って展望台に行くこともできるのですが、今回は祖母の体力面を考慮して行きませんでした。またの機会に行くことにします。

祖母とゆっくり歩いて30分程度の所要時間でした。山道にも行くなら45~60分くらいでしょうか。計画を立てる際の参考にしてみてくださいね👋

お腹が空いたので「おめん」で昼ご飯

お昼ご飯の時間だったので、近くのうどん屋さんで昼食にしました。

銀閣寺から徒歩5分程度、祖母オススメのお店「おめん」です。

祖母は何度か来たことがあるそうで、私とも一緒に来たかったと。嬉しいですね😊

天ぷらセットをいただきました。フワッ&サックサク食感でとても美味しかったです!!

ちなみに祖母は鯖寿司セットを注文。当然、祖母の胃袋にこんなに沢山入らないので私もいただきました。めちゃくちゃ分厚い鯖!噛めば噛むほど味が出て、こちらもすっごく美味しかったです。

まとめ ~銀閣寺の魅力とは~

記念撮影。ばーちゃんと行けたから楽しかったのかな!?(ばーちゃんっ子)

人生初の銀閣寺。冒頭で話した通り、あまり良い印象は持っていなかったのですが…

本当にごめんなさい。とても良い場所でした。

銀閣寺道での食べ歩きはとても良い思い出になりましたし、フォトスポットで写り込みを気にせず撮影ができる点も素晴らしい。

そして何より、「わびさび」という今まで抽象的だったものの正体がなんとなくわかった気がして面白かったです。

銀閣寺が“大人向け”と呼ばれる所以

銀閣寺の後ろ姿。

私の感覚だと、金閣寺は「誰が見てもわかる圧倒的美しさ」で銀閣寺は「じんわり伝わる美しさ」なんですよね。

「じんわり伝わる」とは、言い換えれば「こちらが理解しようとしないと伝わらない美しさ」ということ。よく見てよく考えて、思いを馳せて初めて「ほぉ、いいじゃん」となる美しさです。

これが“大人向け”と呼ばれる所以なのかな、と思いました。

例えば、子猫の動画を見たら多くの人は「カワイイ!」と思いますよね?一方で、「普段はなんでもできる完璧な人間がたまに見せるドジ」も「可愛いな」と思いませんか?

どちらも「カワイイ」ですが種類が違いますよね。これが金閣と銀閣の「美しい」の違いなのかなぁと考察します。

誰が見ても一瞬で「美しい」金閣寺。一つ一つをよく観察することでぼんやり「美しい」が見えてくる銀閣寺。それぞれが異なった良さを持っているのではないでしょうか。

そういう意味では、考察が好き・直感的な美よりも婉曲的な美が好きな人にとっては、金閣寺よりも銀閣寺の方がオススメかもしれません。

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