今回は、「小京都」と呼ばれる町並みが広がる島根県・津和野の観光記録を紹介します。松江や出雲ほどメジャーな観光地ではないからこその魅力がありました。
みんながあまり知らないような穴場の観光地が知りたい!
という方にちょうど良い場所であるように感じます。
松江からはかなり離れた場所にありますが、萩・石見空港からは一時間程度でアクセス可能です!
津和野の基本知識
島根県の西部、ほぼ山口県の位置にある山間の隠れ里のような町。津和野駅から徒歩数分の殿町通りは城下町時代のような白壁の町並みや養老館、津和野カトリック教会など歴史を感じる建物がズラリ。
この殿町通りの掘割には色鮮やかな鯉が泳いでおり、「山陰の小京都」と呼ばれているらしいです。
観光エリアは津和野駅から徒歩数分の「本町通り」と「殿町通り」になります。1本の通りだけなので、サラッと見るだけなら30分程度で観光終了してしまいます。
他の観光客があまり居ないので、歴史ある町並みに思いを馳せながらじっくりゆっくり散歩するのが良いでしょう。
小京都・津和野はこんなところだった!!
東京からのアクセス
まずは羽田空港から萩・石見空港へ。写真は羽田空港のラウンジで撮りました。ラウンジについては別記事をご参照ください。
羽田空港→萩・石見空港は1時間45分。飛行機って速いですね。
萩・石見空港に到着したらバスで益田駅に向かいます(所要時間10分)。益田が島根県西部観光の主な拠点地になるのではないでしょうか。
益田駅から今回の目的地「津和野」まで電車で約40分。
レトロ感溢れる一両編成の電車に乗って益田駅から南西方向へ。
車窓を眺めて感じたのは、
線路と一般道の距離近すぎんか!?
ということ。
立ち入ることを防ぐ金網等もなく、線路との距離が目測1m未満のところに普通に畑があり、キャベツ的なものが成っていました。
大都会東京で育った私には衝撃的でした。というか一両編成の電車の時点でビックリです。いつも通勤は10両編成の電車ですもの。同じ日本でも環境でこんなに違うんですね。
津和野駅に到着!
直前まで雨が降っていたようで、靄がかかっていますが津和野駅の駅舎です。立派な駅舎ですね。
津和野は赤瓦が有名のようで、駅舎の屋根に綺麗に並べられています。
広くて綺麗で、駅の外にもトイレがあるのですがそこもメチャクチャ綺麗でした。トイレの清潔感って旅行の大切なポイントの一つだと思うんですけど皆さんはどうでしょうか。
津和野駅を出ると目の前に機関車が!
これ実際にこの辺りを走っていたものでしょうか。中も見学できたのでしっかり鬼滅の刃・無限列車編ごっこをやってきました。あ、良い子なので機関車の上に乗っての戦闘ごっこまではしなかったのでご安心を。
さて、ここから数分で観光スポットの殿町通りです。あれ…そういえばさっきから全く人の気配がないな…??
津和野駅から殿町通りまでの町並みを楽しむ
津和野駅から殿町通りに向かって歩き始めると…
うおぉお!!良い雰囲気だぁぁあ!!
テンションが上がってきました。ご覧ください。広い道。周囲には山。木造建築もチラホラ。大きな一軒家ばかり。
極めつけはひとっこ一人歩いていない!!
典型的な過疎地域!!津和野は一応観光地として取り上げられているにも関わらず、観光客も全然見つかりません!
別にディスっている訳ではありません。むしろ、いつもと違う光景に感動しました。
普段は他人で溢れる東京で過ごしており、どこに行っても人、人、人。たまに行く旅行でも観光地は観光客がゾロゾロ。
一方の津和野はどうでしょうか。道のど真ん中を歩いても怒られません。狭い道で立ち止まって撮影に夢中になっても迷惑をかけません。
歴史あるものを保存しようという意思を感じながらも、確かに発展を遂げている町の雰囲気。観光地として整備しつつも、観光客が全然いない広い道。このギャップがたまりませんでした。
哀愁漂うポスト。二枚目の小さなポストって本物なのかな?ここに投函しても大丈夫なのかな?
どうやったら良い感じで撮れるかな?と試行錯誤している私。不審者の背中ですね。
ここで撮影会をしている間も誰も通りません。
殿町通りに到着!これぞ小京都!
殿町通りに到着しました!!瓦屋根の木造建築。曇り空も相まって良い雰囲気ですね。確かに、なんか京都っぽいかも!!
謳い文句の通り白壁の町並み。道の脇には堀があって…
こんなに大きくてカラフルな鯉がたくさん!!
1月上旬、とても寒いだろうに元気に泳いでいました。
殿町通りはさすがにチラホラ観光客が居ましたが、本当に”チラホラ”レベルです。みんな大好きな京都感が溢れるこの町並みで、これだけ人が少なく写真が撮れるのは本当に楽しかったです。
穴場の観光スポットですね。みんなに知られる前に行ってみてください。
津和野町弥栄神社に伝わる鷺舞。(国指定重要無形民俗文化財)
鷺の衣装をまとった踊り子が舞う姿は夏の風物詩(7月に奉納があるらしい)として親しまれているようです。
しっかり私も親しんで来ました。
養老館で歴史を感じる
養老館もあったので見学をしてきました。(100円)昔の学校のような場所で、勉学に励む場所や武道場もありました。
資料館にはこんな↓興味深いものもありました。
世界の国名が感じの当て字になっていたり、国境が今とは全然異なっていたり、世界史の知識があったらもっと楽しめただろうな~と思いながらもマジマジと観察していました。
出入口の門も風情がありました。なんでこんなに良い町並みなのに観光客がいないんだろう?
あ、飛行機+電車で東京から2時間30分もかかるのにこの周辺は他の観光地が何もないからか!(直球)
でも昔の町並みが好きな人であれば十分楽しめると思いますよ。あと他の観光客が全然居ないのは私にとって素晴らしい魅力の一つです。
歴史が好きな方、京都感が好きな方、建築物が好きな方には特におすすめできる観光地でした。しかし、津和野周辺には他にこれといった観光地はないので旅程を組む際にご留意ください。
絶品!津和野グルメのご紹介
郷土料理 うずめ飯
津和野の郷土料理として「うずめ飯」というものがあるそうです。
”津和野は、山あいの町で、昔、お客様にもてなすものが山菜くらいしか無く、表に出すのが、恥ずかしい気持ちがあり、ごはんの下に、うずめて、控えめに出したと言われています。”とのこと。
なんて謙虚な料理なんだ…(笑)
山菜も美味しいよ!栄養もあって身体に良いよ!自信もって!と応援したくなりました。早速注文します。
じゃーん。美味しそう!!
食べるのに夢中でご飯に埋まっている山菜の写真を撮り損ねました。思ったよりもザクザク出てきてビックリした記憶。そう!その感動をネタバレしないために敢えて写真を撮らなかったんですよ!!そうそう!!
素朴で優しいお味でした。外が寒かったので温かいお出汁が身に染みました。
こんにゃくのお刺身も味噌っぽいソースに絡めて食べたらメチャクチャ美味しい。
個人的に海老の天ぷらも好きなので嬉しかったです。サクサク天ぷらというよりはしっとりした天ぷらという感じでした。ここも素朴さがあって良いですね。
昔ながらの喫茶店でコーヒーブレイク
食後はデザートが欲しくなります。喫茶が近くにあったのでお邪魔しました。「沙羅の木 松韻亭」です。
おばちゃんが一人でやっている様子の喫茶でした。内装は広いけれどお客さんは我々ともう一組のみ。いいですねぇ、ドラマのワンシーンにありそうな環境にワクワクしながら注文しました。
津和野の銘菓「源氏巻」withコーヒーです。
源氏巻はカステラのような生地で餡を包んだ、100年以上愛され続けている伝統の津和野銘菓。今回は3種類の餡の食べ比べができるものを選びました。
津和野銘菓 源氏巻
写真を見ただけで思い出して涎が出てくるくらい美味しかったです。
しっとりとした食感に餡の優しい甘さ。カステラ生地だけでもお菓子として成立しそうなくらい上品な味わいでした。これは抹茶とも合いそうだなぁ。今回はコーヒーでしたけど。
お土産用にも販売がありました。確かにお土産に丁度良いお菓子ですね。
いつもとはちょっと違ったコーヒー
で、このコーヒーもめっちゃ美味しい!!
おばちゃんが淹れてくれたコーヒー。バーカウンターのようなところでドリップしている様子も見れました。
私は普段、コーヒーは「ブラックで少し飲む→ミルクを少し入れて全部飲む」という飲み方をしていますが…
このコーヒーは全部ブラックのまま飲んでしまいました。
なんというか、源氏巻にすっごく合う味だったということもあるのですが…苦味より酸味が強い、という表現で正しいでしょうか?
スッと飲みやすく、でもコーヒー独特の苦みはありつつ…という絶妙な味でした。ブラックのまま一杯飲むのは初めてだったかも。おばちゃん、スゲー。
お店も空いているので、長居しやすいのも良いポイント。最後はおばちゃんと少し世間話もしつつ、コーヒーが美味しかったことも伝えることができました。
やっぱり旅行の醍醐味って知らない人と話せることだよなぁ。
編集後記
今回の津和野観光記事はここまで。最後までありがとうございました。
ちなみに津和野は島根県の主要都市・松江からは特急に乗っても3時間かかります。うん、そりゃあ人もあまり来ないか。
普段の旅行では他の観光客も多い観光地ばかり行っていましたが、たまにはこのような過疎地の観光も趣があって良いものですね。これから有名になって人が増えちゃうのかな?どうなんでしょう。
島根県の隠れ名所・津和野に興味を持っていただいたなら、ぜひ一度訪れてみてください。萩・石見空港からは近い(1時間)ので、山口県の旅行の際に立ち寄ると良いかもしれませんね。
関連記事はこちら
津和野の観光後は益田市に泊まりました。益田をぶらぶら歩いた記事があるのでぜひご覧ください。
島根県観光の王道、出雲大社の観光記事はこちら↓。