リゾートしらかみでできること、徹底解説!

皆さんこんにちは。今回は「リゾートしらかみ」に乗って青森→秋田を伝統文化・ご当地グルメ・絶景を楽しみながら優雅に移動したので、そのレビュー記事になります。

あぐ
あぐ

「移動」と「観光」が両立する夢のような観光特急でした…!

リゾートしらかみの基本情報

リゾートしらかみとは?

超ザックリ説明すると、青森駅~秋田駅間を移動する列車で、乗車中は観光にピッタリの数々のおもてなしが受けられます。

列車は「橅(ぶな)」「青池」「くまげら」の3種類があり、今回はその中でも最新型の「橅」編成に乗ってきた記録を紹介します!!

この記事では実際に乗ってきた感想をたくさん述べたいので、概要については公式HPを大いに参考にしてください。

時間とお金について

さて、今回かかった時間とお金はこちら。

  • 乗車時間:約5時間
  • 料金:4,840円(4,510円+指定席330円)

乗車時間は驚異の5時間です。

5時間も同じ電車に乗る経験は初めてでした。しかし、その5時間をただの移動で終わらせないのが「リゾートしらかみ」の魅力。

前置きはこの辺にしておいて、さっそく乗車記録に移りましょう!!

リゾートしらかみ「橅」の車両紹介!

シンプルな外観と鮮やかな座席

リゾートしらかみ・橅編成の外観がこちら。

青っぽいグリーンの車体。色彩感覚に自信がないので上手い事言えませんが、落ち着いた色でとっても綺麗です。車両にはブナの木をイメージしたイラストが。

「リゾートハイブリットトレイン」とのこと。

乗車中、揺れや音が少ないなと感じたのはハイブリットだったからでしょうか。

中に入ると鮮やかな色の座席が!!

緑のシンプルな外観との対比で際立っています。

内装(床や壁)が木目調で温かみがあります。やはり、普通の電車とは一味違いますね。

こちらが今回の我々の座席です。2×2のシート編成。もちろん180°回転して、4人で対面にすることも可能。

座席の感覚がとても広い。

とりあえず着席。まず感じたのが、

あぐ
あぐ

足元広くて快適~!!!

ということ。全力で脚を伸ばしても前には届きません。

え?僕の脚が短いだけ???

隣のシンの脚を見てください。彼も届いてないでしょう?

あ、僕の脚と長さ比較しないでくださいね。

肘掛けに収納されているテーブル。背もたれを利用しながらでも物が取れるので楽チン。

テーブルは前の座席と肘掛けの二か所にあります。

これだけ座席間隔が広いと、肘掛けのテーブルの方が取りやすいですね。

みんなが使える車内の設備

通常のお手洗いに加えて、バリアフリートイレも完備。

観光特急しまかぜのときもありましたが、色々な人が使える工夫がされていて素晴らしいですね。

電車内にある洗面所っていつも清潔ですよね。

小さな物が置けそうな台もありました。痒いところに手が届く設計です。

一番後ろの車両には展望ラウンジがあります。

乗車記念スタンプもあります。旅の記念にいただきました。

展望ラウンジはちょっとした座席があるので、ここに座ってゆっくりと景色を楽しむこともできそうです。

有人販売は終了するも、セルフ売店で購入可能!

そして車内にはカフェスペースもあります。とはいえ、現在は有人販売は行っておりません。

こんな所で飲み物とか提供されたらテンション上がるだろうなぁ…と妄想するに留まります。

カフェ車両のラウンジスペースは現在も利用できます。窓側の座席に座れなかったときや友人と景色を見ながら楽しみたいときに活用しましょう。

ショーケースがあり、様々な伝統工芸品が展示されていました。反射が酷いですね、ごめんなさい。

あーあ。車内販売はないのか。いえいえ、ご安心ください。車内に売店はあるのです。

セルフレジにて無人販売所があります!!

これは嬉しい。しかも飲料は冷蔵庫に入っているので、キンキンに冷えている!!青森や秋田の名産品がここで購入可能です。

と、いうことで早速購入。アップルサイダー(180円)リンゴパイのスティック(230円)です。ザ・青森って感じ。最高。

瓶の飲料ってテンション上がりますよね。私だけでしょうか。

充実し過ぎた観光サービス

ここからはリゾートしらかみの真骨頂、充実したサービスの数々をご紹介します!

あぐ
あぐ

これが全部公共交通機関のサービスだと…?

無形民俗文化財の人形劇が車内で楽しめる!?

まず驚かされたサービスがこちら。

電車内で人形劇を楽しむことができるのです。

先頭車両に人形劇用のセットが置かれており、ここで生の人形劇を観ることができました。先頭車両に座席を予約した場合は、自分の座席から生で観ることができます。

私は先頭車両ではなかったので、車内を移動して少し拝見。これはなんとも珍しい光景ですね。

ただ、非常に残念なことに車内のモニターに思いっきり被っていました(´;ω;`)

先頭車両に居ても前よりの席じゃないと生で楽しむのは難しそうです。

でもご安心ください。この電車にはモニターが付いているのです。

したがって、先頭車両じゃない人も、自分の車両のモニターからしっかり人形劇を楽しむことができるのです!

しかも一車両にモニターは数か所設置されていたので、誰もがそこそこ見やすい位置にモニターがあります。おかげで眼が悪い私でも自席から鑑賞できました。

意外と貴重!?「語りべ」で生の津軽弁!

人形劇が終わると、続いては「津軽弁での語りべ」が実演されます。

こちらは先ほどの人形劇をやっていたスペースが片付けられた後、先頭車両の展望スペースに語りべの方がいらっしゃって、その場で津軽弁で昔話をしてくれるサービスです。もちろんその様子はモニターで全車両で拝見できます。

これ、すごくないですか?

昨今は人件費の削減や人手不足等の要因により、いかに人の手を省くかが重視されている気がします。

例えば、

  • 東海道新幹線の車内ワゴンの販売は2023年10月で終了
  • 北陸新幹線「はくたか」のグランクラスは2022年10月1日で専任アテンダントのサービス(飲食の提供含む)が廃止
  • このリゾートしらかみも、カフェ車両があるのに無人販売機を導入

要するに、人間が人間にサービスを提供するのが贅沢なのです。貴重なのです。ありがたい事なのです。少なくとも私はそう考えて生きております。

なので、機械ができることを敢えて人力でやってもらえると「あぁ、贅沢だな」と感じます。

津軽弁の語りべは、録音した音声を流せば良いじゃないですか。そこを敢えて、生の人間が、マイクを持って語ってくれるのです。

語りをする人も毎回電車に乗って移動しているんですよね。お疲れ様です。ありがとうございます。(さすがに途中停車駅で下車しているとは思いますが。)

加えて、津軽弁をネイティブで操れる人材は、今や相当貴重なのではないでしょうか?

いやぁ本当に贅沢なサービスだ。そう思いながら語りを聴かせていただきました。

え?その感想?

あぐ
あぐ

マジで何て言ってるのかさっぱりわからん!!笑

贅沢だ有難いだ言っておいてこの結末、本当に申し訳ない…。東北の訛りは難しいですね。

まさかの!!途中下車して観光時間!?

車内でたくさんのおもてなしと美しい景色を眺めていると、車内放送が流れました。

車内アナウンス
車内アナウンス

次の千畳敷駅では15分ほど停車します。ぜひ千畳敷海岸を散歩してきてください。

えっ、途中下車からの観光タイムがあるんですか!?

これまた嬉しいおもてなしです。電車を途中で降りて観光して良いなんて初めてです。

15分以内に戻ってこれなかったら…と考えるとスリルがあってゾクゾクしますね(ドMか?)

こちらが千畳敷駅。目の前には千畳敷海岸が広がります。

本当に電車を降りちゃいました。発車数分前に警笛を鳴らして教えてくれるそうです。

さぁ、時間がもったいないので海岸へ急ぎます!!

綺麗な青空!!巨大な岩!!この日は天気予報では雨でしたが、さすが晴れ男。

キレーーーーーな水平線と、釣りをする人々。

とてものどかな景色ですね。

なんかカワイイ鳥が居る!!ウミネコかな?カモメかな?調べてみたけどわかりません。

更に近づいてみました。

一直線の水平線と、海鳥。画になりますね…!

動物好きなのでずっと観察しちゃいました。そしたら羽ばたく瞬間をゲット!!ラッキーです✨

海鳥に見とれて残り時間がなくなってきてしまいました。急いで海岸線を観光します。

千畳敷海岸には楕円の独特な形をした岩?で構成されています。足元に注意しながら移動しましょう。

波の白色と海の深い青色が美しい…!!

空の色も綺麗でとても良かった!

月並みな表現ですが、海って広いですね。広大な海をのんびりと眺めていると、心に余裕が生まれてきます。

あ、でも今はのんびり眺めている場合じゃないっ!(発車5分前)

最後の最後に海岸線ギリギリを攻めました。

うん、やっぱりギリギリの景色がスリルも相まって美しいですね。スリル×絶景の素晴らしさは福井県の東尋坊で学習しました。

こうして無事、発車2分前に乗車できました。少しの時間でしたが、電車を降りて観光するという貴重な体験をすることができて大満足です。

というか海岸線をサクッと見るなら15分あれば十分かも。

運転手さん、絶景スポットでの粋な計らい…!

千畳敷を後にして、少し進んだ頃。またしてもアナウンスが入ります。

(一言一句正確には覚えていないので意訳しています。)

車内アナウンス
車内アナウンス

まもなく絶景ポイントを通過します。
速度を落として運行しますので、ぜひ写真撮影等で景色をお楽しみください。

え、そんなことまでしてくれるんですか…!!

岩舘駅に入る前の大間越街道付近です。旅客のために、景色の良いこの区間をわざわざ徐行運転してくれるらしい。

至れり尽くせりですね(´;ω;`)

その区間で撮影した写真がこちら。

時刻は17:20。ちょうど日が沈みつつあり、青一色だった空にオレンジ色が差し掛かる頃。

雨予報を吹き飛ばした甲斐があります。

空にピントを合わせるとこんな感じ。

なんて幻想的な景色なのでしょう…!!

ブレることなく写真撮影できるのは徐行運転してくれているおかげです。

こちらは隣のシン撮影。

これが…電車からの景色…だと!?

リゾートしらかみは海岸線沿いに走るため、青森→秋田移動の場合は進行方向右側の席を予約すると長時間日本海を眺められます。

シンは電車オタクなのでその辺りに詳しく、ちゃんと右側を予約してくれました。マジ感謝卍卍卍

こちらもシン撮影。カフェ車両のラウンジから撮っていました。

あぐ
あぐ

えっ…これもう宣材写真やん…?

まるで海の見える高級レストランの席のようなアングルです。行ったことないから知らんけど。

徐行区間は数分でしたが、その間に21枚の写真と15秒の動画を撮影できました。

観光を楽しませてくれる工夫と姿勢に脱帽です。本当にありがとうございます。

【まとめ】リゾートしらかみのすゝめ

リゾートしらかみの旅行記、いかがだったでしょうか。

項目立てて説明した内容以外にも、たっくさんの景色を見ることができました。

どこまでも広がる田園風景だったり…

標高1,625mで「津軽富士」との異名を持つ「岩木山」を見たり。

あと写真は間に合いませんでしたが、青森県内はリンゴ畑が多くて「さすが青森県だな~」とニコニコしました。

5時間の移動と聞くと、正直疲れそうとか、途中で寝れば良いやとか思っていました。

しかし、いざ乗車すると、そこには乗客を楽しませてくれる工夫とおもてなしの数々。結局一度も寝ることなく、車窓を眺めたりイベントを楽しんだりお喋りをしたりしていたら到着していました。

秋田県へ移動しつつ、観光も楽しめる夢のような電車でした。

青森~秋田間を毎日数本運行している「リゾートしらかみ」。皆さんも東北旅行を計画する際の選択肢に入れてみませんか??

今回は3編成あるうちの「橅編成」を利用しました。「橅編成」「青池編成」「くまげら編成」でサービスの内容が異なるようなので、ご利用の際はしっかり調べてから便を選ぶようにしてくださいね。

もちろん私は「橅編成」推しです。長い記事でしたが、最後までご覧いただきありがとうございました。

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