近鉄が誇る三大観光特急の一つ、特急しまかぜに乗車して伊勢志摩旅行をしてきました✨
普通の電車に乗っても行けるのにわざわざ観光特急に乗る意味あるの??
特急しまかぜでは具体的にどんな体験ができるの??
という疑問を解消すべく、詳細なレビューをお届けします。本記事を読んだ上で「わざわざ観光特急に乗るか?」をご検討ください👍
- 伊勢志摩旅行を計画中である
- VIPな気分を味わいたい
- 観光特急に興味がある
実際に利用してみて、列車そのもののハード面とサービス内容のソフト面の両方において充実しているなぁと感じました。
旅の始まりからとても良い気分になれる。これが観光特急の強みかなぁ~。
特急しまかぜの設備が最高。痒いところに手が届く!
こちらが特急しまかぜの車体。鮮やかなブルーに金色のラインが入って疾走感あるデザイン。顔がカクカクしていてスタイリッシュですね。なんだかガンダムみたいでカッコイイな。(男の子並の感想)
今回は近鉄名古屋駅から賢島に向かいます。後述しますが他に「大阪」「京都」からも特急しまかぜを利用できます。
名古屋からのルートはこんな感じ。賢島までの途中で「伊勢市(伊勢神宮など)」や「鳥羽(鳥羽水族館など)」に停車します。
私はしまかぜに長時間乗っていたかったのと、賢島の良いホテルに泊まりたかったので終点の賢島まで行くことにしました。
こちらが今回の私の座席です。特急しまかぜには個室もあるのですが、今回は通常のプレミアムシートを選択。いつか個室のレビューもしたいなぁ。
全身を包み込んでくれるようなデザイン。生地は皮っぽい感じで、新幹線グリーン車とはまた違う座り心地。
手元には座席の操作ボタンがあります。
- ボタンによるリクライニング操作
- せり上がるタイプのフットレスト起動
- 読書灯の点灯
- 背面の凹凸調節&マッサージ機能(?)
リクライニングがボタン操作という点、フットレストが前座席から取り出すタイプではなく足元からせり上がるタイプという点が新幹線グリーン車とは異なります。
シート背面部が膨張(?)する機能もあってビックリ。リズミカルに収縮するボタンもあるのでマッサージチェアのような使い方も想定されているのでしょうか。まぁ正直リズム機能は微妙でしたね!笑
フットレストを上げてみた主観視点。うーん、これはちょっとわかりずらい…
こんな感じ↑です。使ってみてスゴイ楽でした。脚全体が安らぎます。こんな高級ソファみたいな座席で移動できるなんて!
ヘッドレストはお好みの高さに調節できます。至れり尽くせりですね、ありがとうございます。
座席のポケットには車両案内のパンフレットと車内販売メニューがありました。
パンフレットは座席の説明書も兼ねているようです。そりゃこんなに高機能だったら何ができるのかわかりませんもんね。車内のトイレやコインロッカー、後述するカフェ車両の位置はこれで把握しておきましょう。
他にも、車内でWi-Fiが使えるのでその接続方法が記されたパンフレットもありました。
こちらは2023年7月現在の車内販売メニュー。
特急しまかぜ最大の魅力であるカフェ車両にて何が購入できるかが一目瞭然。前もって料金確認ができる安心設計です。
目の前のテーブルを倒すとこんな感じ。木目調で温かい印象を与えるデザインが素敵ですね。
ちなみに肘掛けにもテーブルが収納されていて…
こんな感じで展開することが可能。展開してもお茶を置くくぼみが常にあるのはありがたい。利用する人の立場になって考えられています。痒いところに手が届く!
目の前のテーブルはこんな風に手前に少し引くこともできます。手前に引く場合、肘掛けにあるテーブルとの併用は難しそうですね。お好みのテーブルのみを使用しましょう。
これまた驚いたのですが、窓のカーテンも電動で上下します。
え?手動の方が楽で早い?いやいや。
無駄に電動なところがVIP感あって良いんじゃないか!!
デッキに行くと、おしぼりがなぜか取り放題。とはいえ常識的な範囲で持ち帰りましょう。
こちらはお化粧室でしょうか。カーテンで仕切ることも可能。お化粧するためだけの部屋が電車内にあるってスゴイですよね。
我が家の洗面所より綺麗で多機能なのでは?と不安になる洗面所。全て非接触で済むのは時代の流れでしょうか。
普通のお手洗いとは別に、バリアフリーのトイレもありました。特急しまかぜはどんな人でも快適に過ごせる空間を提供してくれますね。
デッキからの車窓。鳥羽エリアを通過しているところですね。
こんな感じで不審者のように写真を撮っていると、デッキを通ったアテンダントさんが声をかけてくれました。
ぜひ1号車の運転席も撮っていってくださいね♡
アッアッ、アッス///アリガトゴザマスッス///
私の席は2号車だったので先頭車両がどんな感じか気にはなっていたのですが、この一言で胸を張って1号車に突入。ズカズカと先頭まで歩みを進め、撮った写真がこちら。
運転席も広いんだなぁ…!
アテンダントさんのおかげで良い写真が撮れました。こうやって乗客の動きを観察して、気を遣っていただくのは大変恐縮ですが、なんだか嬉しいですね。心温まりました。
気分が良くなる!特急しまかぜの車内サービス。
続いては特急しまかぜで受けることができるサービスを紹介していきます。
さて、10:25に近鉄名古屋駅を出発した私たち。ぼちぼち小腹が空いてくる頃です。と、いうわけで…
カフェ車両にやってきました!
カフェ車両は1階席・2階席があるのですが、2階席は既に満席だったので1階席に案内されました。1階席は誰も居なかったので写真撮り放題。ラッキー。
あまり動かないようにするためか、重めの椅子でした。こちらの座り心地も良かった。
座った景色はこんな感じ。
移り行く景色を見ながら食事ができるなんて贅沢やぁ~!!
カフェ車両内に電子パネルが付いていて現在地がわかります。また、途中で画面が切り替わって運転席からのLIVE映像も観ることができました。
ちなみに「1階席」と言っても、普通の座席より低い位置です。駅に着くと半分埋まっているのが分かります。こんな景色もなかなかレアですね。寝台特急サンライズ出雲の1階席みたいな景色でした。
メニューは自席で確認済。「松坂牛重」と迷いましたが、ここは「松坂牛カレー」を選びました。数十分ほど待っていると…
じゃーん。松坂牛カレー(ミネラルウォーター付)(1,500円)が到着!!
さて、気になるお味は…
う、うまぁ…!!
まず、電車内で温かいカレーが食べられることに感激。そして、思っていた以上にカレーが美味しくて驚き。
深い味わいというかコクというか…。家庭のカレーでは出せない、割と本格的なカレーの味でした。
カレーは中辛あたりが好みの私ですが、その好みにジャストミート。辛い!という訳ではないですが、甘口しか食べたことない人が食べたら辛いかも?という感じ。
松坂牛が味を引き立てているのでしょうか??お肉がゴロゴロたくさん入っていて思わずニコニコ。柔らかく、上品な牛肉の味。スプーンが止まりません。
あっという間に完食。
このクオリティのカレーが電車で食べれるってスゴイな。あれ?もしかして私って貴族だったかしら?と勘違いしてしまいそうでした。
他のメニューも食べてみたいし、2階席も行ってみたいのでまたいつか乗りたいな。皆さんも特急しまかぜに乗るときはぜひカフェで優雅なランチをしてください。
ランチを終えて自席に戻ってしばらくすると、記念乗車証とおしぼりを貰いました。
特急しまかぜには専用のアテンダントさんが常駐しており、車内販売はもちろんこのような記念乗車証とおしぼりをわざわざ一人一人、全員に手渡ししてくれるのです。
人件費削減の流れ、少子高齢化、AI技術の発展等の時代の変化により、24時間営業のお店が営業時間を見直したり、飲食店ではロボットが配膳してくれる世の中です。そんな時代に、ご丁寧に、手渡しですよ。
私はどちらかと言えば「みんなが便利で楽な方が良いから、AIが代わりにやってくれたり需要が少ない時間帯は営業しなくても良いんじゃないかな」と考えているタイプです。
でも、そこを敢えて人間が手間暇をかけて何かをしてくれるのって有難いな、心温まるな、と感じます。これが一番の贅沢かもしれませんね。
記念乗車証も貰い、食後の満足感と座席の心地よさで爆睡のおひさま。読書で優雅に過ごすミゲル。それぞれ良い過ごし方ですね😊
さて、楽しい楽しい観光特急でしたがあっという間に賢島まで到着してしまいました。
記念に先頭車両の写真を撮っていると…
良かったら皆さんご一緒に写真撮りましょうか?
とお声がけいただきました!!
こういうのってなかなか人に頼むの難しいじゃないですか。そこをお気遣いいただいたんだなぁ、と。何から何まで…!!本当にありがとうございます(´;ω;`)ウゥゥ
素敵な旅の思い出写真ができました。この直後、お気遣いが嬉し過ぎて何かお礼がしたくて、
もしよかったらお姉さんも電車の前で記念写真撮りましょうか?
と意味不明な提案をしましたが当然笑って流されました。めでたしめでたし。
特急しまかぜの基本情報
さて、皆さん「特急しまかぜ」に乗りたくてうずうずしてきましたか!?最後に基本情報をほんの少し紹介して終わりにしましょう。
公式HPより引用。
ざっくり説明すると、
- 難波(大阪)~賢島
- 京都~賢島
- 近鉄名古屋~賢島
の間を行き来しています。伊勢志摩エリアの最果てが「賢島」です。賢島の手前の停車駅で「伊勢市」「鳥羽」などがあり、各々の目的地で下車することができます。
特急しまかぜに乗って伊勢志摩へ行く場合は「大阪」「京都」「名古屋」がスタート地点になる訳ですね。
どこから乗るか?で料金が変動しますが、今回は私が利用した近鉄名古屋駅からの場合で解説します。
公式HPより引用。
料金が三段の層になっていますが、特急しまかぜに乗る場合はこの三段の合計金額が必要になります。
近鉄名古屋~賢島の場合、2,370円+1,640円+1,050円=5,060円ですね。
下段が「しまかぜ特別車両料金」なので、「特急しまかぜ」ではない特急列車を使う場合は2,370円+1,640円=4,010円で済みます。
どうせ同じ時間を過ごすなら、1,050円を追加で支払ってVIPな体験ができる「特急しまかぜ」を利用するのがオススメ!!
こちらもどこから乗るか?で変動します。ここでも近鉄名古屋から利用する場合でご紹介します。
公式HPより引用。
近鉄名古屋から賢島までは約2時間。個人的にはとてもあっという間の2時間でした。
こちらの時刻表を見ての通り、近鉄名古屋駅から出る特急しまかぜはこの時間しかありません。一日に何本も往復している訳ではないんですね。
なので、特急しまかぜを利用する旅行のスケジュールを組む時は、必ず時刻表を調べてから考えましょう。
まとめ~敢えて観光特急に乗る意味はあるのか?~
以上でしまかぜの紹介記事は終了です。最後まで読んでいただきありがとうございます。
しまかぜに乗れて本当に良かったなぁ…としみじみ感じながら記事を作成しました。たまにする贅沢って本当に素晴らしいですね。
旅行って目的地に着いてからが本番だと思うのですが、目的地に着くまでの間ですら楽しめるんだなぁということを学びました。旅の始まりで最高の思い出ができたぜ…。
冒頭での想定質問、「敢えて観光特急に乗る意味はあるのか?」の問いに対して私の考えでは「旅行の目的による」という回答になります。
旅行目的が「最安料金で目的地に行くこと」であるならば、観光特急に乗る意味はありません。しかし、「非日常を体験すること」「ちょっと贅沢すること」が目的ならば、大いに利用する価値があると思います。
皆さんも、伊勢志摩旅行を計画する際は「特急しまかぜ」に乗って行きませんか?いつもの旅行とは一味違う特別体験をぜひ体験してください👋
日本にはこのような観光特急が他にもいくつかあるようなので、今後も観光特急を利用して色々な旅を続けていけたらいいなと思います。そしていつか、数十万円、数百万円かかると言われる周遊型寝台列車に乗ってみたい…!!
これからも様々な旅路を紹介していくつもりなので、ぜひ最新記事の更新をチェックしてくださいね。
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