大阪難波~近鉄名古屋を結ぶ「特急ひのとり」のプレミアム車両を利用してきました!思いがけないハプニングもありつつ、とてもプレミアムなひとときを過ごすことができた一部始終をご紹介します。
ウキウキで自動販売機使ったらトラブルが発生してしまいました…泣
- 特急ひのとりに乗りたい
- プレミアムな電車に乗ってみたい
- ひのとり内の自動販売機で商品を購入したが出てこなくて困っている
特急ひのとりについて
「くつろぎのアップグレード」をコンセプトにした特急列車です。普通の電車とは異なる高級感を味わいながら名古屋~大阪(難波)間を移動することができます。
ちなみに近鉄名古屋駅から賢島(伊勢志摩方面)に向かう特急しまかぜもあります。そちらのレビューは過去記事をご覧ください。
公式HPから引用した料金表(プレミアム車両)がこちら↓
プレミアム車両とは1号車および8号車です。要するに、先頭車両と最後部車両が特別な造りになっているのです。詳細は後ほど説明します。
レギュラー車両の料金表はこちら↓
料金表の見方
で、結局どれが最終金額やねん!
上記の料金表をパッとみて、わかりますか?私は正直、最初まったくわからなかったので解説します。
最終金額は、表の中の3段ある金額を全て足した金額になります。
- 2,860円+1,930円+900円=5,690円です。
この3段が何を表しているのかというと、上段は大人普通運賃・中段は特急料金・下段はひのとり特別車両料金です。
普通運賃とは、その名のとおり運賃のこと。A駅からB駅に行く時に切符を買う(またはICカードで通ったときに引かれる)値段ですね。
特急料金とは、「AB駅間を通常より早く移動してあげる代」です。
ひのとり特別車両料金とは、「ひのとりという特別な列車に乗せてあげる代」です。もちろんレギュラー車両よりもプレミアム車両の方が高くなります。
大阪難波~近鉄名古屋の例で考えると…
普通の電車で乗換を駆使して移動する場合は普通運賃(2,860円)だけでOKですが3時間30分くらいかかります。
特急列車に乗ると、乗り換えなしで行ける上に所要時間は2時間30分まで縮みます。早いですよね。その代わり、2,860円+1,930円=4,790円必要です。
ひのとりは特急列車の中でも特別な列車です。特急列車料金(4,790円)に更に課金(200円or900円)が必要です。
料金の違いは?ひのとり以外も含めて比較してみた。
大阪難波~近鉄名古屋間の料金を比較すると下記のとおり。
特急列車 | ひのとりレギュラー | ひのとりプレミアム |
---|---|---|
4,790円 | 4,990円 | 5,690円 |
普通の特急列車と特急ひのとり(レギュラー)の差額はたったの200円なんです。
しかも、ひのとりレギュラー車両とプレミアム車両の差額は700円。ふむ。せっかく乗るならプレミアムだろう。私はこの瞬間のために普段の生活では半額のお惣菜を買っているのです。
家計管理を徹底しているので、旅行中の体験にはお金を惜しまないのが私のスタイルです。
では、プレミアムとレギュラーは何が違うのか。
座席が豪華かどうかの違いです。
車内のコーヒーマシンとかお菓子の自動販売機はレギュラー車両の利用者さんでも利用可能です。シートの違いはやはり公式HPが一番わかりやすいのでそちらをご覧ください。
公式HPから引用した画像で簡単に説明します。
こちらがレギュラー車両。うん、十分座り心地が良さそうですね。これ地味にバックシェル(シートを倒しても後ろに迷惑がかからない設計)になってます…よね?
コンセントだけでなく、足置きまであるんですね。今回はレギュラー車両に乗らなかったですが、バックシェルの検証と足置きのレビューもしたいので今度はレギュラーを利用してみようかな…!
こちらが今回利用したプレミアム車両。まず配色がプレミアム仕様ですね。赤い絨毯って高貴な感じがして良いですね。
こちらは機能がたくさん。実際に乗ったので、画像と共に詳しく解説していきます!!
特急ひのとりに乗ってみた
お待たせしました。ここからが乗車レビュー記事になります。
近鉄名古屋駅に特急ひのとりが到着。前方ライトの形がとてもクールですね。
赤×黒の配色で高級感が出ています。いかにも「特別な列車」という感じがして良いですね。
車体にはひのとりのロゴ。赤×金もゴージャスな組み合わせですよねぇ…。良いデザインだ…。
さぁ!私のプレミアムなシートに会いに行きましょう!
選ばれし者だけが通れる扉です。私は選ばれし者なので胸を張って中に入りました。
近鉄名古屋駅がトンネル内の駅(?)なので少し暗いですが、この上品な車内が伝わるでしょうか。開演前のコンサートホールのような雰囲気です。知らんけど。
多機能な本革シートの紹介
そしてこちらが我が座席!!特急しまかぜと同じく本革仕様で座り心地抜群。
リクライニングするとここまで倒れます。足置きは前の座席に付いているのではなく自分の足元から出てくるタイプ。足全体をゆったり休めることができますね。
そしてバックシェルなのでどんなに座席を倒しても後ろの人に迷惑はかかりません。
手元のリモコンで微調整が可能。足置きだけ起動することもできます。
シートの前後の間隔はこんな感じ。私は(自称)脚が長いですが、どんなに伸ばしても前の座席には届きません。かなりゆったりできますね。
座席の右側にはカップホルダー。隠し扉みたいなギミックが楽しい。
座席の左側には机が収納されています。必要に応じて机の大きさを2段階から選びましょう。
パソコンをしっかりと置くことができます。
シート周りの環境レビュー
車内にはフリーWi-Fiもあります。車内で少しだけブログの作成をしていましたが、不自由のない速度です。
前のシートにフックが二か所。小さな手提げなどはここに掛けても良いですね。
特急しまかぜと同じく、カーテンは自動で動きます。(手動の方が早いとか言わないの。)
座席の上に荷物置き場があります。スケルトン素材なので、忘れ物がないか一目瞭然!こういう配慮が地味に嬉しいんですよね。
始めは全く気が付きませんでしたが、足元にパンフレットがありました。どの車両に何があるのか、座席にどんな機能があるのかがわかりやすく載っています。
前方の運転景色が丸見えなのも特急ひのとりの特徴です。いつか最前列に座ってみたいな…!
続いては、特急ひのとりの車内に何があるのかを見に行きましょう。ここで紹介するものはプレミアム車両の人だけでなく、レギュラー車両の利用者も使用可能です。
コーヒーメーカー
まず紹介するのはコーヒーメーカー。プレミアム車両を出てすぐの所にあります。
挽きたてのコーヒーが一杯200円です。カップをセットしてボタンを押すと用意されます。
ここに豆がセットされていて、注文したら挽き始めます。とても良い香りが漂っていましたよ。
カップ、蓋、マドラー、砂糖、コーヒーフレッシュが用意されています。
小銭が無くても両替ができるのでご安心ください。
もちろん私も購入。アツアツで美味しいコーヒーを啜りながら席でパソコンをカタカタする仕事ができそうな人間を演じてきました。
自動販売機
コーヒーメーカーの隣にある自動販売機。ちょっとしたお菓子や、紅茶のパック・オニオンスープの素もあります。コーヒーメーカーからお湯も出るので、ここで作ることができます。
最下段は記念品ですね。ひのとり乗車記念に買うのも良いかもしれません。(私はスルーしましたが)
ちなみにこの自動販売機が、後にトラブルを発生させることになるのです…!
ラウンジ
プレミアム車両の隣の車両にはラウンジがあります。
こちらは誰でも利用可能。自分の座席でゆったりするも良し、ラウンジで友人と語らうのも良し。
座るとこんな感じ。金色のひのとりロゴが輝いていますね。ラウンジに誰もいない場合はこの席が一番大きい席になるかも…?
無料ロッカー
ラウンジの正面には無料のロッカーがあります。
鍵(物理)が付いているものと、自分のICカードが鍵になるものがあります。ICカードが鍵になるのって本当に便利ですよね。それが無料で使えるだなんて…!
大きい荷物を持っている場合はぜひ利用しましょう。早い者勝ちですが、あまり利用はされていなさそうでした。
まだまだスゴイ!その他の設備
他にもいろいろな設備がありました。
バリアフリーなトイレもあって至れり尽くせりでした。ひのとりに乗ったら、自分の座席だけでなく車内全体の散歩をしてみてくださいね。
地味に気になったのですが、ひのとり乗車中は意外と揺れが激しかった気がします。
車内を歩いていると少しふらつくくらい。体幹には自信があるんですがね。
プレミアム車両は一段高い位置に座席があります。なのでプレミアム車両内は特に揺れを感じやすかったです。酔うほどではないと思いますが、心配な場合はスース―する飴くらいはあると良いかもしれません。
まぁ、私はこの揺れのおかげで難を逃れたのですが…。
特急ひのとりで遭遇したトラブル
さて、冒頭で述べたトラブルについてお話します。
事件は発車直後、私がウキウキで自動販売機を利用したときに発生しました。
ご覧のとおり、自動販売機は円形の金具で商品を留めています。お金を入れてボタンを押すと、金具が一回転して商品が一つ落ちて来る仕様です。
コーヒーのお供に玄米ブランでも食べるか…と、お金を入れてボタン(5番)を押しました。
すると、金具が一回転して…
落ちてこないやんけ!!笑
お分かりいただけますでしょうか。一枚目の画像と比較すると、確かに金具は回っています。あとは商品が落ちて来るだけ…なのに、落ちてこない!
ひのとりには車掌さんが巡回しております。なので、車掌さんが通るのを待って助けてもらうしかありません。
まさかのハプニング。一人でどう切り抜ける?
車掌さんを呼びに行こうにも、どこにいるかもわからない。探している間に商品が落ちて来るかもしれない。次のお客さんがもう一回5番を押してしまうかもしれない。
私がお金を入れた証拠は何もありません。どうしよう。
バンバン叩くか?いや、普通にヤバイ客になるじゃん…と葛藤していると、他のお客さんがやってきました。
アッ、イヤ!お金入れたンデスケドネ、商品出てこなくてっ!あ、コーヒーですか?そっちは大丈夫です…
という辱めを2回行いました。幸い(?)コーヒーを買う人しか来ませんでしたので、私は自動販売機に張り付きつつ車掌さんを待ちました。
うう…ゆっくりプレミアムシートでお菓子を食べたいだけなのに(´;ω;`)
時間が解決してくれた
車掌さんを待つこと7分。あーあ。本当なら今ごろフカフカのシートでコーヒー片手に玄米ブランを食べてニコニコしていたのに…と悲しみが最高潮に達したところで…
ガサッ!
出た!!!
普通に車内の揺れで落ちてきました。
いやどんな解決方法やねん。揺れ激しめで助かったわ。
こうして無事、購入できましたとさ…。ちなみにこの撮影の直後に車掌さんが通りました。くぅう…!
あとはまぁ、大したトラブルではないのですが…
走行中に、急停止しました。
車内アナウンスによると、線路内に野生動物の侵入を認めたため急停止したとのこと。接触はしていないらしい。運転手さんの視力スゴイ。
少し停車したのち、何事もなく走行を開始しました。
名古屋も難波も都会のイメージだったので、そこを結ぶ線路内に野生動物が侵入するとは思いませんでした。よく考えたら、名古屋~難波間がずっと都会なわけないですよね。一部自然が豊かな区間もあるのでしょう。
到着に数分の遅れが生じましたが、私は数分長くプレミアム車両を満喫できたということなので寧ろラッキーでしたね。
編集後記
自動販売機の件で少し悲しい気持ちにはなったけど、最終的には設備の良さにとても満足しました。
名古屋・大阪間を移動する際はぜひ一度、特急ひのとりを利用してみてはいかがでしょうか。
優雅な気分でコーヒーを啜り、良い座席にゆったりと座って、自動販売機で商品が出てくるかスリルを味わう(?)非日常体験が手軽にできます。
途中で「津」駅を通りますが、ハングルの「つ」表記が思いのほか可愛かったので撮影しちゃいました。皆さんもこの瞬間を見逃さないようにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました✨
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