岩手県南部の世界遺産・平泉で心を癒す旅

皆さんは世界遺産の平泉をご存知ですか?

私は恥ずかしながら、今回の旅行で初めて知りました。岩手県南部にある平泉。そこには平安時代の寺院や庭園などの史跡が数多く残っています。

中尊寺本堂は撮影可!有難く撮影させていただきました。

歴史的文献や神秘的な自然に触れて、世界から認められた「極楽浄土」の思想を感じてきました。本記事では私が実際に散策したルートを、ストレートな感想とともにご紹介していきます!

あぐ
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無宗教の日本人でも、美しい自然と厚い歴史に心が癒されます!

平泉の見どころ

まずは平泉の見どころについて、実際に観光してみて感じたことを紹介します。ちなみに平泉の場所はこちら↓です。

東北新幹線(はやぶさ号)で一ノ関まで行った後、JR東北本線に乗り換えて2駅。東京からは2時間30分くらいで行くことができます。

駅周辺で完結する

駅周辺だけで平泉観光が完結する点が素晴らしいと思いました。今回紹介する行程表では、私はすべて徒歩移動でした。

旅行を毎月するようになって感じ始めたのですが、観光名所同士が離れているところの観光ってなかなか大変。移動時間が大半を占めてしまいます。(しかもバスや電車の本数が少ない!)

しかし!平泉では徒歩で行ける距離感に複数の観光地があり、半日あれば2~3か所は周れるでしょう。

あぐ
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足に自信がない方は巡回バスもありますのでご安心ください。

巡回バスも30分に1本あって安心です。詳しくは岩手県交通のHPへ。

無宗教でも楽しめる

極楽浄土とか言われても、私は正直ピンときません。

平泉の観光名所は仏教の浄土思想の考えに基づいて造られた寺院・遺跡が中心です。果たしてこんな私が理解できるのだろうか…と思っていました。

行ってみてわかった。理解できなくて良い。

金色堂は撮影禁止なのでパネルで再現。迫力が凄かった…!

ただ美しい景色・造形物を見て「美しい」と感じたり、建立の経緯や歴史的背景に思いを馳せて「感慨深い」と感じられれば、じゅうぶん楽しむことができるでしょう。

キリスト教徒ではないけどクリスマスを楽しみ、神道じゃなくても「〇〇の神様がいるから大切にしなきゃ」と考える日本人特有の感覚で大丈夫です。

あぐ
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「スゲー」とか「キレー」とか、一般的な感覚で楽しむことができましたよ✨

あぐオススメの平泉散歩コース

では、実際に2024年3月8日に私が散策した平泉の様子をレポートしていきます!

今回紹介する行程表がこちら

こちらが私の行程表です。

所要時間3時間30分で中尊寺→毛越寺→平泉駅付近で昼食を楽しみました。

余談ですが、ピンク色のセル部分はフリーパスを利用したので最初の10,000円以外は無料です。平日限定の「キュンパス」を利用したのでその紹介記事も書こうかな~と思っていたのですが、期間限定販売のため現在は購入できません。

再現性がないのでキュンパスの紹介は諦めることにしました。

「旅せよ平日!JR東日本たびキュン♥早割パス」という商品でしたが、2024年1月14日~2月29日の限定販売商品でした。現在は購入できません。

徒歩移動のみでも何とかなる…?

この行程表をすべて徒歩移動する場合、総距離は4km(境内も含めると5kmくらい)です。まぁまぁ歩ける距離でしょう。

まず、平泉駅から中尊寺までは1.5kmです。

中尊寺通りを突っ切ります。出店とかが栄えている訳ではありませんでした。

3月8日時点では雪が残っていました。本当はこの日も雪予報。

レーザー式踏切ってなんだろう。警報中に踏切内にいたらレーザーで撃たれるのかな…?

中尊寺境内も500mくらいは歩き回ると思います。

続いて、中尊寺から毛越寺までは1.8kmです。

中尊寺~毛越寺まで歩いている間に見た景色。山を見ると大文字焼きがありますね。大の字に雪が積もっていてわかりやすい。大文字焼きって全国に何か所あるのでしょう。他の場所でも見かけた気がします。

毛越寺境内はそこまで歩き回らないと思います。あ、でも池の外周をぐるっと回るならそこそこ歩くことになるかも。私は今回は眺めるだけにしました。

最後に毛越寺から平泉駅まで700mくらい。

道が真っ直ぐでわかりやすいですね。

食事について

わんこそばは岩手県の郷土料理です。平泉駅前に数か所お店があります。

私は「駅前芭蕉館」にて昼食をいただきました。近隣に「芭蕉館」という、同じくわんこそばが食べられるお店がありますが、全く関係のないお店だそうです。

後ほど紹介するわんこそば。圧巻ですね。

私は駅チカな方を選びましたがどちらも美味しそうだったので、混んでいない方に行けば良いと思います(?)。

私が利用した「駅前芭蕉館」はこちら↓。

もう一つ、別経営の「芭蕉館」はこちら↓。

光の浄土・中尊寺に行ってみた

紹介パネルにて付けられたキャッチフレーズは「光の浄土」。なるほど、中尊寺の目玉スポットである金色堂は確かに光り輝く展示でしたね…。

神秘的な参道を抜ける

こちらが中尊寺の入口。ここから暫く上り坂です。がんばりましょう。

あぐ
あぐ

うおぉ…なんか神秘的だな…!

まっすぐ伸びた樹木と参道。オシャレな洋菓子に乗っている粉砂糖のように雪が残っていました。まさに癒しの空間です。

そこそこの勾配がある坂を上るので、ふと脇道を見るとご覧の通り。軽い展望台ですね、雪が残る平野が美しい。

標高が高いからか、ここだけ雪がちらついていました。舞っている様子がわかりますでしょうか。木造建築と降雪って趣がある組み合わせですよね。良い一枚が撮れました。

本堂と宝物館、売店の甘酒もぜひ飲もう。

いよいよ本堂へ。歴史を感じる門をくぐります。

金沢の兼六園で見たやつ!と思いながら撮影。雪の重みで幹(枝?)が折れないような工夫をしているんですよね。

鳴らし甲斐のありそうな鐘がありましたが、鳴らすのはNGでした。残念。

あまりの寒さに水が凍っていました。冬ならではの景色ですね。

こちらが本堂。中には立派な大仏様がいらっしゃいました。こういうところって撮影禁止なんだよなぁ…と思って見渡すと、どこにも撮影禁止とは書かれていません。

本堂内に限り撮影が許されているようです。ここは靴を脱いであがり、畳の上に正座などしてゆっくり拝むことができます。私もしっかりと日頃の感謝と世界平和の願いを捧げてきましたよ。

仏教徒でも何でもないですが、ピカピカできれいだな、心が落ち着くな、と感じました。

この後は宝物館に行きました。さすがに撮影禁止でした。阿修羅像や歴史的文献、大仏様がズラリと並んでいました。この様子を皆さんにお届けできないのが残念です。

ただ、最後の記念撮影パネルは撮影可能。本物の金色堂では撮影できませんので、パネルの前でしっかりポーズを取ってみました。

宝物館を出たところに売店があります。お土産を購入できると同時に甘酒(350円)もいただくことができます。これがとっても温かくて美味しい。冷えた身体にぬくもりを与えてくれました。

必ず見るべき!!金色堂で想いを馳せる

さて、中尊寺が「光の浄土」と呼ばれる所以の金色堂に行ってみましょう。↑写真の左側に見えている建物です。金色堂に至るまでのこの景色も美しいですね。葉の代わりに雪が付いた樹木と苔庭。冬の日本を表す景色で趣があります。

館内は撮影禁止なので、公式HPからご確認ください。

金色堂の中はそこまで広くありません。外も中もピカピカ金色な「金色堂」が展示されているだけです。

でも、これが美しい。これだけで満足。数分間の解説音声が繰り返し流れています。解説に耳を傾けながら、ふわりと匂うお香に癒されましょう。

解説によると、中尊寺を造営した奥州藤原氏の初代清衡公をはじめ四代泰衡公までの亡骸が金色の棺に納められ、孔雀のあしらわれた須弥壇のなかに今も安置されているそうです。

あぐ
あぐ

奥州藤原氏って歴史の教科書で見たやつだ…!

教科書で聞いた偉人はここにいたのですね。学生時代はどこの話かよくわかっていませんでしたが、大人になって旅をしていると「あぁ、ここはあの人がいた場所なのね」と知る機会が増えました。歴史を学び直したくなります。これも旅の醍醐味でしょう。

金色堂でゆっくり歴史を学んだあと、松尾芭蕉の像を見て中尊寺を出ました。雪をかぶった姿がなんとも可愛らしい。

帰りは下り坂なので楽です。こうやって見ると結構な傾斜でした。足元に気を付けてお越しください。

水の浄土・毛越寺に行ってみた

紹介パネルにて付けられたキャッチフレーズは「水の浄土」。毛越寺の境内には大きな池があるのです。平安時代には、この池にまたがって橋がかけられて色々なお堂に繋がっていたらしい。

特別名勝・毛越寺庭園

中尊寺から徒歩20分。丁度良いウォーキングですね。毛越寺に到着です。

こちらも歴史ある門をくぐって入ります。世界遺産+特別名勝+特別史跡の豪華3点盛りなんですね!期待が高まります。

あぐ
あぐ

な、なんもねぇ…!!

こちらが特別名勝の毛越寺庭園です。何もないですね。平安時代にはここからの景色は橋があったりお堂がたくさんあったりしたらしいですが…。

案内板やHPの境内案内を見ると、「〇〇寺跡」や「〇〇堂跡」という表記がたくさんあります。

まぁさすがに平安時代の建物が遺っている訳ないよな…と思いつつも、何もなくて少し寂しい景色でした。

確かに、これだけ多くの遺構があるのは大変貴重だと思います。ここにかつては〇〇があって…と思いを馳せる楽しみ方もあるでしょう。しかし、私は「広い池だなぁ…」以上の感想が出てこないのが正直なところでした。もう少し教養があれば…!

いや、本当に広くて綺麗なお庭でしたよ!この日は曇っていたので寂しい景色ですが、快晴であれば大きな池に青空や樹木が反射してより美しい景色が広がるのでは?と思いました。

本堂で想定外の極楽体験(?)

お庭を鑑賞した後は本堂に行ってみましょう。建物は平成元年のものですが、平安様式が再現されています。

中を進むと、重くて厚い扉がありました。一瞬行き止まりかな?と思ったのですが…

ゆっくりと開くことができました。

この先に平安時代作の薬師如来様がいらっしゃいましたが、撮影禁止です。

↑この辺りにチラッと中の様子がわかる写真があるので参考にどうぞ。

中は、あったかくて良い匂い(お香?)で極楽でした。絨毯も気持ち良くて、そのままお寝んねしたかったくらいです。思わぬ極楽体験でした。

もちろん薬師如来様にしっかりと日頃のお礼と世界平和と健康を祈っておきました。教徒でなくても広い心で聞いてくださっていることでしょう。

宝物館の写真がないので、宝物館前の松の木の写真です。

最後に撮影禁止の宝物館を見学。毛越寺を含めた平泉の歴史をまとめた年表や工芸品、書籍や遺品が展示されており、時代の変遷を学ぶことができました。

岩手名物・わんこそばでお腹も心も満たす

中尊寺・毛越寺を歩き回ったらそろそろランチタイムです。たくさん歩いたのでお腹空きました。

毛越寺から平泉駅までは直線ですぐの距離(700m)です。駅前で岩手の名物料理を楽しみましょう。

駅前芭蕉館で昼食

私が利用したのは平泉駅の本当にすぐ近くにある「駅前芭蕉館」です。

店の外にメニュー表があるお店は良いお店だと相場が決まっております。(偏見)

価格も良心的だと思います。私は普段のランチで2,000円使うことは絶対にありませんが、旅行中の名物グルメにはお金を惜しみません。わんこそば一択でした。

わんこそば注文時の注意事項

じゃーん!わんこそば(2,000円)です!

隣にわんこそばがズラリ。平泉のわんこそばは、最初に24杯分のそばが運ばれてくる盛りだし式のわんこそばです。食べたら次々にそばが投入される方式ではないので自分のペースでゆっくり食べることができます。

ただし、注文してからセットされるまで20分ほどかかりました。時間がないときはわんこそば以外の注文をした方が良さそうです。

わんこそばは準備に時間がかかるようなので、余裕を持って注文しましょう!

薬味もたくさんあって、飽きることなく24杯を平らげました。

あぐ
あぐ

め~っちゃ美味しかった!!

実は追加で12杯分のおかわりも無料でできますが、私の胃袋では24杯で丁度良かったです。

ちなみにこれがめっちゃ美味しかった。(そばじゃないんかい。)(そばも美味しかったけど。)

マグロにとろろがかかった一品。しっかり味が付いていて、口に入れた瞬間に目が飛び出るほど美味しかったです。三陸海岸で獲れたマグロでしょうか。岩手県は魚介も強いのね。

平泉で心を癒す旅、まとめ

こうして無事、予定時刻通り平泉駅まで戻ってきました。

徒歩だけで完結する素晴らしいモデルコースだと自負があります。(ちょっと歩きすぎ?)でもこれが平泉の良い所だなぁと感じました。

神社・仏閣・寺院の観光あるあるとして、豪華絢爛な展示物は撮影できません。その点がブログ映えしなくて非常に残念ですが、実際に見るとしっかり見応えがあります。現代アートとかに比べてわかりやすく豪華です。

また、極楽浄土なんて言われてもな~と思いつつも純粋に”観光”として楽しむことができるのもおススメできるポイントでした。信者さんしか楽しめない、なんてことは全くないと思います。

旅行先を決めるにあたって「よっしゃ!絶対に岩手県に行くぞ!」とは正直なかなかならないと思います。しかし、駅周辺だけでこんなに充実した観光地(しかも世界遺産!)がありつつ名物グルメもカバーできるのは素晴らしい環境です。

ぜひ一度、岩手県の平泉で心を癒す旅をしてみませんか?その際は本記事を参考にしていただければ幸いです👏

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