金沢の観光地として有名な兼六園。
しかし北陸地方は雨の日が多く、
金沢旅行のタイミングで雨になることもあるでしょう。
今回は晴れ男で有名な私が金沢に行った結果、珍しく雨に降られてしまいました。
否、あらゆる注意報・警報が出る荒天でした。
そんな荒天の中でも金沢観光はできるのか?
兼六園は楽しめるのか?
を振り返る記事になりますのでぜひご参考にしてください。
雨の金沢観光のモデルコースになるかも??
雨の金沢旅行記!はじまるよ!
長い内容になることが予想されますので、
中身はどうでも良いから結論だけ知りたい!!
というせっかちな方は
「結論!雨でも金沢観光は楽しめたのか!?」
まで飛んでください👍
雨の金沢観光、その行程は?
さて、当ブログでは毎度おなじみになりつつある行程表の確認です。
かかった時間とお金が詳細に記録されているので参考にしてください。
ちなみに今回は、
2023年11月17日~18日の1泊2日の旅行です。
料金その他事情はこの当時のものになりますのでご承知ください。
また、今回載せる行程は2日目のみです。
はい。こんな感じでした。
新幹線代を除くと8,015円しか使っていないですね。
あ、朝食はホテル(ドーミーイン金沢)で済ませました。
ホテルは朝食付きで一人9,375円。
温泉やサウナ、風呂上りアイスや夜食ラーメンがサービスで付いてこのお値段。
私の大好きなホテルです。
同じ区間のバスなのに種類によって値段が違うのですね。
行きは210円、帰りは100円でした。
実は今回の金沢旅行はノープランにならざるを得ず、
事前に色々調べられなかったんですよね…orz
当日までどこに行くか決められなかった理由。
答えはシンプルに天候です。
晴れていたらひがし茶屋街、長町武家屋敷跡、金沢城公園などを
ゆったり散歩しようと思っていました。
しかし、どうやら天候が悪そう。
数週間前から天気予報を眺めてわかっていたので、
雨の場合は室内の21世紀美術館か、
雨の勢いによっては兼六園を回れるかどうか…
というプランでした。
故に、どこの入館チケットも敢えて予約せず、
私にしては珍しく交通費の事前調べも行わなかったのです。
さて、2023年11月18日。
天気を調べてみると…
波浪警報
大雨注意報
強風注意報
雷注意報
雹発生の恐れ
警報・注意報のベストアルバムやないか~い!!
雨天決行の運動会も中止レベルの荒天でした。
うーん、さすがにこの天候で晴れVerの散歩はできないよね、
と茶屋街・金沢城公園は泣く泣く断念。
室内の美術館は確実として、
兼六園に行くのは厳しくないか…?
という状況。
でも、せっかく金沢来たんだし。
ええい!!ままよ!!
強風で傘がさせないなら合羽を着れば良いだろう!?
スプラッシュ・兼六園を楽しんでやるぜ!!
開き直りました。
こうして、金沢駅のコンビニで合羽購入(814円)。
前代未聞の荒天観光が始まりました。
安定の室内!21世紀美術館へ。
金沢駅のバスロータリーから、
金沢21世紀美術館に行きそうなバスに乗りました。
所要時間約20分、片道210円。
金沢市内1日フリー乗車券の存在は知っていましたが、
この荒天では複数個所に周らないだろうという判断で
今回は購入しませんでした。
バスでの移動をメインにする場合はご検討ください。
おとな800円です。
大雨の中、金沢21世紀美術館に到着!!
時刻は9:30頃。
急いで美術館内に入ったため、外観の写真を撮り損ねました。
ブロガーの自覚が足りませんね。(自戒)
さて、館内に入ったものの…
チケット売り場は大盛況!
これ並ぶとかなりかかりそうだな…と思っていたら、
WEBでもチケット購入可能と判明。
しかもWEBの方が安い。
なんだぁ、じゃあWEBで!!
とポチポチ予約を進めたところ…
時間指定制チケットのため、
最速で入れるチケットが入場12:00~のものでした。
えぇ、こんなに混んでいるのか!!
まあ今日雨凄いし、そりゃ室内行くよね…と納得。
とはいえ、入場まで約3時間もあります。
あ、じゃあ先に兼六園行っちゃえばいいやん!!
タイムマネジメント能力の高さを褒めてください。
こうして、21世紀美術館のチケット購入後、入館前に兼六園へ向かうことが決まりました。
荒天の中で兼六園に行くため、
荷物は必要最小限にしたいですよね。
愛用のミラーレスカメラで
兼六園の美しい景色を激写したかったのですが、
横殴りの雨で水没することは明らかでした。
使えないのであれば、カメラは重荷です(辛辣)。
カメラ、欲を言えばリュックをそのまま預けたい。
「館内にコインロッカーがあるだろう」
と探していると…
ありました!
それも返金式!!
ここにカメラやら水筒やらリュックやら、全て預けました。
手ぶらで合羽を着て、スマホのみ所持した状態で兼六園に臨めます。
兼六園は美術館を出てすぐの好立地。
美術館に荷物だけおいて兼六園へ行くなんてモラル的には非推奨ですが、荒天の状況とその日に美術館も確実に利用するのでどうか大目に見てください。
まぁこの行動のバチが当たったのか、
身の毛もよだつ大事件が発生する(別記事参照)のです…
いざ、荒天の兼六園へ!
時刻は9:55。兼六園の真弓坂口に到着。
天候は雨。風も強い。
レインコート+スマホのみの軽装で挑みます!
※兼六園の写真は全てスマホ(pixel7a)で撮影したものです。
11月中旬にもなれば、葉は染まり始めます。
一面の紅葉も見応えがありますが、
紅も緑もある紅葉の過渡期も私は好きです。
下に流れる小さな川面に落ちている紅葉もカワイイ。
と!!ここで風流な橋が!!
橋ってなんでこんなに画になるのでしょう。
ご覧ください、人っ子一人居ません。
(この瞬間の撮影のために数組通るのを待ったことは黙っておこう。)
人が居ない瞬間の撮影が超簡単。
雨の激しさは水面の様子でお察しください。
橋を渡っていると…
こんな至近距離に鳥が!!
動物園並みの近さとあまりの堂々たる様子に驚きました。
人間にも豪雨にも全く気にすることなく佇んでいました。
ミラーレスカメラだったらもっとズームで綺麗に撮れたのに…
と思いつつできるだけ近づく。
鳥って雨に濡れて大丈夫なのかな。
寒くないのかな。風邪引かないのかな。
ここは「辰巳用水(たつみようすい)」という場所のようです。
立て看板と鳥のツーショット。
それにしても、水面の雨、すごいな…笑
続いてのスポットは「根上松(ねあがりのまつ)」。
盛った土に松を植えて、
徐々に土を除いて根を出したとか。
確かに松の根を見る機会なんてないな…
兼六園と言えば、
積雪防止のためのテント(雪吊り)が有名です。
おぉ、これが雪吊りかぁ~。
複数の雪吊り松を見て、兼六園の実感が湧いてきました。
それにしても力強い松の木。
下からの支えが必要なくらい幹が横へと広がっています。
ゴツゴツした幹の形がカッコイイ。
これは屏風とか襖(ふすま)とかに描きたくなりますね。
兼六園の代表スポットに到着しました!
それと同時に、雨もより激しくなってきました!
美しい日本庭園×荒天の珍しい組み合わせはここでしか見れませんよ!
とくとご覧あれ!!
見事な唐崎松(からさきのまつ)と見事な曇天です!笑
琵琶湖の松の名所「唐崎」から種子を取り寄せて育てたらしい。
琵琶湖って松の名所があるんだ…(知らなかった)
こちらは霞ヶ池(かすみがいけ)です。
晴天の場合はこの池が鏡のように景色を反射させます。
雪吊りされた松と美しい水面のショットは
皆さんも宣材写真で見たことがあるのでは??
鏡のような水面、のはずがメチャクチャ荒ぶっています。
うーん、確かに紅葉もあって綺麗な景色(のはず)だ…!
兼六園で思い浮かべる人も多いはず!
「徽軫灯籠(ことじとうろう)」です!
灯籠×池×松×雪吊り×紅葉=絶景!
の完璧な方程式です!!
今回は更に「×荒天」が追加されてますけど!!
こちらはすなふのIphoneで撮影。
うんうん、橋も写っていて良い写真ですね。
この瞬間が一番雨が激しかったなぁ…笑
霞ヶ池周辺には日本庭園らしい景色が広がっています。
木の橋ってなんでこんなに魅力的なのでしょう。
浴衣を着て和風な傘を持てば見事な一枚が撮れそうですね。
お見合い写真の撮影現場にどうですか??
これは…スイセンでしょうか?
水の流れに沿って植えられています。
満開のときはさぞ美しい景色になることでしょう。
川が曲がりながらも先まで続いていくのも画になりますね。
七福神山(しちふくじんやま)というスポットです。
自然石を七福神に見立てて置いているらしい。
うーん…どれがその自然石だろう…
と考えている間に雨足が酷くなってきたので退散しちゃいました。
兼六園内には金沢市内を一望できる眺望台があります。
桜の木も植わっているので春には彩りも鮮やかでしょう。
眺望台からまっすぐ進むと、こんな景色。
盆栽をそのまま大きくしたような世界。
若しくは自分が小さくなって盆栽の中に入った気分です。
後先考えてない生え方の松の木だ!!笑
下からの支えがなければ自重で根こそぎ倒れそうな松の木。
芸術的な角度の生え方ですね。
幹も枝もウネウネしながら成長する樹って珍しい気がする。
松の木が魅力的な理由が少しわかった気がしました。
芸術的な松の木から更に先に進むと…
うわ!!めっちゃ綺麗!!
雨でも関係なく美しいスポットに到着。
床一面、イチョウのカーペット。
色付いた紅葉も丁度良いアクセントですね。
「芭蕉句碑」というスポットです。
思わず記念撮影。
雨で人が少ないので撮り放題でした。
合羽を着て、まさにスプラッシュ・兼六園。
お気に入りの写真です。
その先の道も、趣のある小道です。
たくさんの葉が散りつつも、まだ木に葉が付いています。
散った葉と付いている葉の割合が同じくらいが一番綺麗ですよね。
確かにこんな道を散歩していたら良い句が思いつきそうだ…
芭蕉句碑エリアを抜けると、
大木の根が目に留まりました。
これは先ほどの根上松とは違い、雨風に曝されて出てきたのでしょうか。
根って結構好きなんですよね。
大きな身体(樹木)を支えつつ、
大地からのエネルギーを吸い取る力強さというか…
ここは山崎山(やまざきやま)。
カエデが多いので「紅葉山」とも呼ばれるらしい。
まだ紅くない紅葉もたくさんありました。
山と呼ばれるだけに、本当に小さな山(坂?丘?)があります。
そこを登ると…
雨宿りにちょうど良さそうな小屋!!
ベンチもあるので小休憩所に使えそうです。
小屋からの景色。
「紅葉山」と呼ぶに相応しい景色ですね…!
ベンチに座りながらこの景色をぼんやりと眺めていたい…
こうして一通り、雨の兼六園を周り終えました。
雨なので、少し早足気味での散策でした。
靴も見事に水没しました。
「あぁ~ここ晴れてたらもっと綺麗なのに!」と思うこともありました。
でも、思っていたより楽しめました。
雨なので行くかどうか迷っていましたが、
行って正解だったなと思います。
晴れじゃなくても庭は綺麗です。
木々は立派に立っています。
鳥も元気です。
全然人が居ないので、撮影に困りません。
普段は雨の中散歩しないからこそ、
あまり見れない景色がそこに広がっていました。
なかなか珍しい体験をありがとう、兼六園。
21世紀美術館へ帰還。入館。
時刻は12:00。
美術館の予約時間になったので、
金沢21世紀美術館まで戻ってきました。
美術館の様子は別記事にまとめているのでこちらをご参照ください✨
現代アートの難解さを噛み締めながら美術館を後にしました。
外に出ると、丁度バスが来ていました!
ラッキー!と行先だけ確認して乗り込むと、乗車料金は100円とのこと。
あれ、じゃあ行きのバスもこれ使えば良かったじゃん…
と思いつつ、温かいバス内で眠りにつきました。
激しい雹(ひょう)がバス上面を打ち付ける音ですぐ目が覚めましたが。
うっひょー。
金沢駅に移動!金沢観光の〆をどう楽しむ!?
さて、金沢駅に戻ってまいりました。
時刻は14:00頃。
新幹線は17:10発なので、あと3時間あります。
金沢観光の〆として何をしたのか。
我々の行動記録をお楽しみください。
まずは遅めのお昼ご飯!!
かの有名な「もりもり寿し」に来ました!
実は前日も来店しており、今日はここで海鮮丼を食べることを決めておりました。
ランチタイムにしては遅いので、空いているだろ~と思ったら…
並び始めたのは14:00、
料理提供がされたのが15:00でした。
これでもある裏技(?)を使って大いに待ち時間短縮をしましたが、さすがは土曜日。
どんな裏技なのか、どんな料理だったのか、
がんばってレポートしてみたので詳しくはコチラ↓をご参照ください。
ゆっくり食事をして、お店を出たのが16:00。
あーあ。もうすぐ帰りの時間です。
旅の〆と言えばお土産購入でしょう。
金沢駅内には沢山のお土産屋があるのでラインナップに困りません。
しかし、土曜日なので超混雑。
お土産屋は沢山あるのに、どのレジも長蛇の列です。
レジ待ちで20~30分はかかりました。
新幹線の出発時刻まで余裕がない場合、
ある程度はお土産の目星付けておいた方が良いかもしれません。
お土産購入も無事に終わり、時刻は16:30。
17:10発の新幹線のため、
17:00にはホーム上に居ないとなぁ。
でも、何かまだやり残したことがあるような…
そうだ。
金箔ソフト、食べてない!
金沢と言えば金箔。
金箔と言えば金箔ソフト。
さすがに金沢駅内にあるだろう、と調べてみる。
大規模な駅中ショップ「金沢百番街」のサイトを見ると…
(※金箔ソフトが食べられるカフェは併設しておりません。ご注意ください。)
https://kanazawa.hakuichi.co.jp/shop/hyakubangai.php
「金沢駅 金箔ソフト」で調べると、
「カフェ・アルコ・スタツィオーネ」という
お店で食べられます的な記事が出てきますが、
なんと2020年1月31日をもって閉店しておりました。
なんだってぇええええ!
金沢駅にはあるだろうと高をくくっていました。
最後の最後に、食べれず仕舞いなのか!?
後悔を残してこの旅は終わるのか!?
半泣き&血眼で検索した結果…
ありました(´;ω;`)
なんと、おむすび屋さんに。
ご覧ください、念願の金箔ソフトです。
キラッキラに輝いています。
金沢駅にある「むすび」というお店にて、
金箔ソフト(560円)が購入できます!!
滑り込みで食べたい方はぜひお見知りおきを。
雹が舞う景色を見ながら、寒い寒いと言いながら、
でも心は大満足で、美味しく頂きました✨
金箔部分は全く味がしなくて脳が変な感覚に陥りましたが、
シンプルに美味しいソフトクリームでした。
最後の最後で悔いが残らなくて良かった!!
結論!雨でも金沢観光は楽しめたのか!?
長い長い旅行記、
ここまで読んでいただきありがとうございます。
最後の最後まで長い私の考えをご覧ください。
結論、
思ってたよりかなり楽しかったです。
この中で荒天の兼六園を歩いた人は居ますか?
居ませんよね?
土砂降りの兼六園、大変だったよ。
靴の中は当然水没、傘もさせない強風。
兼六園の池も、雨痕しか映ってないのよ。
マジで壮大な体験だったね。
と、語ることができるのは私だけです笑
正直、
めっちゃ寒いし
靴はグチョグチョで気持ち悪いし
ひがし茶屋街とか歩けなかったし
兼六園のベストな景観は全く見れなかったし
当日、その時は残念な気持ちもありました。
でも旅を終えて記事を書くために思い出してみると、
あぁ、なんだかんだ楽しかったな、と思うのです。
こうやって話せる話題が増えて良かった。
貴重な経験だったな。
この記事に辿り着いたということは、
今まさに金沢旅行中の雨で、迷っているかもしれません。
そんな人は、迷わず行ってください。
行かない後悔より行く後悔です。
旅行ということは、そう簡単に来れない距離ですよね。
思い切って、行っちゃいましょう。
雨だ風だ嵐だと騒ぎながら歩く兼六園も悪くないです。
ただの強がりに思われるかもしれないけど、
与えられた状況を楽しむのも旅の醍醐味ですよ。
そんなわけで早速、職場の同僚に土産話を披露しました。
皆とても興味深く聞いてくださりました。
良い職場環境ですよね。
するとある同僚が、
快晴のときに行った兼六園の写真を見せてくれました。
赤・黄・橙・緑、色とりどりの美しい紅葉。
絵に描いたようなムラのない青空。
それらを鏡のように写すキャンバスのような池。
めっちゃ綺麗じゃん!!
うらやまじぃよぉおおおお!
なんだかんだ、快晴で絶景の兼六園も生で見たかったな。
また絶対リベンジすると決めました。
素晴らしいサービスだったグランクラスに乗る口実にもなるし。
こうして、私の旅はまだまだ続くのであった…
To be continued…