一度は乗りたい!83歳の祖母も感動した『青の交響曲』の魅力

大阪⇔奈良間を走る近鉄の観光特急「青の交響曲」。非日常を体験できる車内。思わず写真を撮りたくなる外観と豪華な内装。83歳の誕生日を迎える祖母も感動したその魅力を存分にご紹介します。

座っているだけで特別な体験ができる観光列車は高齢者への最高のプレゼントなのでは?と気が付いた旅でした。

読者
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青の交響曲のリアルな乗車記が読みたい!

という方はもちろん、

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高齢な親族に何か良いプレゼントがないかな…

という方にも読んでいただきたい内容になっておりますのでぜひ最後までご覧ください。

あぐ
あぐ

青の交響曲は「大阪阿部野橋」から「吉野(奈良県)」までを1時間20分で走る近鉄の観光特急です。

祖母への誕生日プレゼント

私のばーちゃんは2024年10月で83歳になりました。ばーちゃんと二人で銀閣寺に行くくらいにはばーちゃんっ子な私。

あぐ
あぐ

外に出て歩いた方が健康に良いし、孫と二人でお出かけできたら喜ぶかな。

という優しい優しい孫なのです。そんな私が10月に、ばーちゃんが住む大阪へ行くことになりました。ちょうど誕生日付近。何かできることはあるかなぁ…?

旅行好きの孫が考える祖母孝行

あぐ
あぐ

子や孫とのお出かけできることが一番の孝行だろう。

と、まだ子もいない私は確信してます(偏見)。ということは、やはりどこかへ旅行に連れていくことが私らしいプレゼントになるのでは?と考えました。

しかし、83歳になるばーちゃんは昔の手術の影響で足の調子がよくありません。なんとか自力で歩くことはできますが、かなりゆっくりの歩行になります。少しの勾配の坂でも苦しそうです。

大阪に近い観光地である京都はとても魅力的ですが、歴史的なまち故に道路の整備がされません(坂道や細い道が多い)。

あぐ
あぐ

あまり歩かせず、でも観光できるような何かがないかな…

電車に乗っているだけなら負担が少ない!

そこで閃いたのが観光列車でした。

今まで数多くの観光列車に乗ってきましたが、どれも電車に乗ったまま(座ったまま)で特別な空間を味わうことができたからです。

参考:紅茶を啜りながら絶景を楽しむ高知県の観光列車。

そして幸いにも近鉄特急には観光列車が複数存在します。今回はそのうちの一つである「青の交響曲(シンフォニー)」への乗車体験をプレゼントしよう、と思いついたのです。

青の交響曲について

近鉄特急「青の交響曲」は奈良⇔大阪を結ぶ観光列車で、特別な時間を提供してくれます。

外観は深い青色を基調としたクラシカルなデザイン。車内には木材やステンドグラスが施され、温かみと上品さが調和しています。

全ての席が指定席の列車で、ゆったりとしたシートや専用ラウンジでラグジュアリーな体験ができます。沿線の名産品を使ったスイーツやドリンクが販売されている売店があるのも魅力の一つですね。

青の交響曲の料金

始発(大阪阿部野橋駅)〜終点(吉野駅)まで乗車した場合の追加で発生する料金は以下のとおりです。

  • 大人:730円
  • 小児:370円

この金額に、通常の「大阪阿部野橋駅〜吉野駅の運賃」である1,170円(小児:590円)を足した額が実費になります。

青の交響曲を始発〜終点で乗る場合の費用
  • 大人:1,900円(730+1,170)
  • 小児:960円(370+590)

青の交響曲の運行情報

青の交響曲は、水曜日を除いて毎日運行・大阪阿部野橋〜吉野を1日で2往復しています。(詳細は公式HPへ。)

第1便大阪阿部野橋 10:10発吉野 11:28着
第2便吉野 12:34発大阪阿部野橋 13:51着
第3便大阪阿部野橋 14:10発吉野 15:28着
第4便吉野 16:03発大阪阿部野橋 17:22着

※上表は平日ダイヤです。休日の場合は数分だけ異なりますのでご了承ください。

【乗車記】青の交響曲に乗ってみた!

青の交響曲の発着を知らせる電光掲示板

さて、ここからは乗車記になります。青の交響曲に乗ったらどんな体験が待っているのか?追体験していきましょう。

艷やかな青い車体

青の交響曲の正面

今回は第1便にて吉野へ向かい、そのまま第2便で大阪阿部野橋に帰ってくるという往復で楽しむプランにしました。

時刻は9:44頃。乗車する青の交響曲がホームに入線!

かなり濃い青色に金色のラインが映える車体。車体全体はツヤツヤなので、写真を撮ると鏡のように反射します。

配色からラグジュアリー感が漂っており、乗車前からテンションが上がりますね。

青の交響曲とツーショットその1

せっかくなので記念撮影。ばーちゃんに撮影をお願いしました。めちゃくちゃブレていますが、かわいい孫をフレームのど真ん中に捉えています。100点ですね。

とはいえ、これでは何の記念写真なのかがわからないので構図を伝え、手ブレ防止のコツを伝えて再挑戦。

青の交響曲とツーショットその2

なんということでしょう。

劇的ビフォーアフターですね。青の交響曲とのツーショットがバッチリ。とても同一人物が撮影したとは思えない、120点な写真ができあがりました。ばーちゃんありがとう。

コンサートホールのような車内

ばーちゃん
ばーちゃん

ひゃー!!すごいすごい!

ばーちゃんもビックリの内装。床には絨毯。柔らかい間接照明と落ち着いた配色の車内はまるでコンサートホールのよう。

こちらが今回の座席。お洒落な照明が付いており、とても電車内だとは思えません。

荷物棚は金色の格子。車内の雰囲気に合った形と色で、デザインした人のこだわりを感じさせます。

カーテンの模様も抜かりがありません。ここだけ切り取った写真、窓枠上部の座席番号さえなければ「この間、著名人の屋敷に見学に行かせてもらったんだけどさ〜」と言いながら見せても騙せてしまいそうですね。

車両を繋ぐ扉のデザインも秀逸。世界観を壊さない、とてもお上品なドアです。

さぁ、このドアの向こうはどうなっているのでしょうか。

青の交響曲の共有スペース

なんと、本当にここは電車内なのでしょうか。ライブラリースペースがあり、どなたでも利用できます。

「電車内にライブラリースペースを造ろう」なんてどうやったら思いつくのでしょう。ここでしっかりと奈良の予習をしておくのも良いかもしれませんね。

ちなみに走行中の車内はソコソコ揺れます。本を読んで酔わないようにご注意ください。

通路の照明もお洒落に造り込まれています。乗車の際は隅々まで見学し、その特別感を楽しむようにしてください。

こちらは洗面所。この写真内に、近鉄特急あるあるの設備が写っていますが何かわかりますか?

正解はこちら。なんとおしぼりが取り放題です。「特急しまかぜ」や「特急ひのとり」にもありますね。近鉄特急の看板の一つなのでしょうか。

常識の範囲内でいただいていきましょう。

さぁ、次はお楽しみの一つ「車内販売」のご紹介です!!

青の交響曲での車内販売

青の交響曲の2号車はラウンジ車両となっており、ここの座席がどなたでも利用できます。

ここのバーカウンターで車内販売を行っているので、そこで購入した食事などを仲間とともにこの座席で楽しむ、というのが醍醐味の一つでしょう。

メニューはこんな感じ。食事だけでなく、お酒やお土産用のグッズまで販売されています。

このような場所で食べるご当地グルメや地酒って、特別な思い出に残るので大好きなんですよね。

電子マネーに対応しています。これは嬉しいですね。

ということで、たこやき(6個800円)スパークリング・リキュール吉野梨(750円)を購入。

大阪の人間からしたら「たこやき6個で800円は高い!」という感覚でしょうが、ここは電車内です。電車内でたこやきを食べるという特別な経験に追加のお金を払っていると考えればプライスレス。

あぐ
あぐ

うん!しっとりタイプのたこやきで美味しい!!

今この記事を書いていて気がついたのですが、広告には「特性ソース付き」と書いてあるのにソースが別添されていませんでしたねぇ…🤔最初からソースかかっていますよ〜スタイルなのか、単に忘れられていたのか…

まぁ美味しかったからいっか☆

梨のスパークリング・リキュールもスッキリとして飲みやすい!!

グラスもお洒落で「お金かけているな〜」という印象。大体の車内販売は、たとえお酒を購入しても紙コップしか渡されません。プラスチック製とはいえグラスの形で飲めるのは、さすがラグジュアリー体験がウリの青い交響曲。

とても優雅な気持ちで、美味しく楽しく車窓を眺めることができました☺

吉野駅到着後…

車内探検、食事、車窓を楽しんでいるとあっという間に終点・吉野駅に到着。

吉野観光と言えば「吉野山」ですが、今回はばーちゃんと一緒。さすがに山を登る体力はありません。

吉野駅前でゆったり休憩

なので、大阪阿部野橋に向かう青の交響曲第2便の発車までの1時間ちょっとは駅周辺でゆっくり過ごしました。

吉野駅を出てすぐ、何軒かお土産屋さんが並んでいます。キレイな公共トイレと数多くのベンチもあるので、1時間くらいは余裕で過ごすことができるでしょう。

せっかくなのでくず餅ソフトを購入。(500円)

ばーちゃんと仲良く半分こしました。吉野は「くず」が有名なのですね。きなこ×黒糖×ソフトクリームが絶妙にマッチして絶品だったので、ペロリと完食。

ここで帰りの電車内で軽食用に、と「柿の葉寿司」も購入しました。そっか、柿の葉寿司も奈良の郷土料理ですものね。

帰りの電車も青の交響曲!

そして第2便の発車時刻へ。吉野駅でダラダラ過ごしたのも良い思い出になりました。ほぼ電車に座っているだけなので、ばーちゃんも元気そう。良かった。

帰りの電車内で食べた柿の葉寿司も美味しかった…。

実は青の交響曲の車内販売メニューにも「柿の葉寿司」はあります(2貫で500円)。

しかし、吉野駅前のお土産屋さんの方が量が多くて一貫あたりの値段も安いので、吉野駅から乗車の場合は事前に購入しておいても良いかと思いました。

大阪・奈良のグルメをつまみ食いしながら優雅な気分で乗る「青の交響曲」は、ばーちゃんへのプレゼント目的でしたが私自身も存分に楽しむことができました。

【まとめ】青の交響曲はプレゼントにも最適!?

青の交響曲と記念撮影

電車に座っているだけで優雅な体験・ご当地グルメを楽しむことができる観光列車「青の交響曲」。

旅行好き・鉄道好きが楽しめるのはもちろんですが、ご高齢であまり歩くことができない方でも負担なく特別な思い出ができる素晴らしい機会になるでしょう。

「旅行に連れていけるほどの体力はなさそう」という方へのプレゼントにピッタリだったな、と思います。また今度、ばーちゃんを連れて他の観光列車の旅をしようかな。そのために、最寄り駅までは歩けるくらいの体力を残しておくよう伝えておかないと…。

健康の土台は「歩く習慣」だと思うので、カワイイ孫とお出かけができるというエサでばーちゃんを歩かせて健康維持させようと目論んでおります。

次回の更新もお楽しみに。最後までご覧いただきありがとうございました。

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