- 東尋坊って、柵がない場所もあって落ちそうで怖い…
- 絶景なのは知ってるけど、わざわざ危ない場所に行かなくてもいいかな…
- “自殺の名所”って聞くと、なんとなく気が進まない…
福井旅行を計画する中で、東尋坊に行くべきか迷っていませんか? 私もかなり悩みました。
でも「危ない」「怖い」というイメージだけで東尋坊への訪問をやめてしまうのは少しもったいないかもしれません。地球が長い年月をかけて作り出した絶景は一見の価値がありました。
この記事では、東尋坊が危険と言われる理由・安全に楽しむための具体的な方法・「危険」というイメージを覆すほどの圧倒的な魅力を解説していきます。
この記事を読めば、東尋坊に対する漠然とした不安が解消され、安全対策もバッチリわかります。
確かに、東尋坊には注意すべき点もあります。しかし実際に行ってみると、そのスリルと隣り合わせの絶景は他では決して味わえない特別なものでした。行く価値は十分すぎるほどありますよ!
この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。
【はじめに】東尋坊の基本情報

福井県坂井市三国町にある東尋坊は、日本海に面した断崖絶壁の奇岩景勝地として知られています。
約1キロメートルにわたって続く壮大な柱状節理の断崖は国の天然記念物に指定されており、日本を代表する絶景スポットの一つです。断崖周辺には遊覧船の乗り場もあり、海からの迫力ある眺めも楽しめます。

東尋坊への入場は自由!チケット等は不要だよ!
東尋坊はどんなところ?

高さ約25メートルの断崖からは、荒々しい日本海の波が岩肌に打ち付ける様子を間近で見ることができます。特に夕日の時間帯には赤く染まる空と海のコントラストが美しく、多くの人が訪れるようです。
東尋坊の名前の由来には諸説ありますが、最も有名なのは平安時代の僧侶「東尋坊」にまつわる伝説。
悪行を働いていた東尋坊という僧が恋敵の僧に断崖から突き落とされたという物語から、この場所が「東尋坊」と呼ばれるようになったとされています。
東尋坊のアクセスと所要時間
公共交通機関でのアクセス

東尋坊へのアクセスは、JR「芦原温泉駅」を起点とするのが一般的です。駅からは京福バスに乗り換え、「東尋坊」バス停まで約40分の道のり。バスの本数は1時間に1本程度なので、事前に時刻表を確認しておくことをおすすめします。
また、えちぜん鉄道三国芦原線の「三国港駅」からタクシーまたは京福バスで約10分です。
所要時間の目安
東尋坊での滞在時間は、サクッと散策するだけなら1時間程度で済みます。
しかし、周辺の土産物店や食事処を巡ったり、遊覧船に乗ったりする場合は2〜3時間の滞在時間を確保しておくと余裕をもって観光できるでしょう。

私は1時間の滞在でしたが、もう少しゆっくり過ごしたかった…!
なぜ東尋坊は「危険」「行かない方がいい」と言われるの?
東尋坊が「危険」「行かない方がいい」と言われる理由はいくつかあります。実際に訪れる前にこれらの理由を理解しておくことで、より安全に観光を楽しむことができるでしょう。
理由1:柵がない断崖絶壁!足を踏み外したら「危険」

東尋坊の最大の特徴は、約25メートルの高さから日本海へとそそり立つ断崖絶壁です。この崖の縁には一部を除いて柵や手すりがなく、自然のままの状態で開放されています。これが「危険」というイメージの大きな要因です。
崖の縁に立つと足元は岩肌で、その先はすぐに断崖となっています。足を踏み外せば転落する可能性があり、そうなれば命に関わる重大な事故につながるでしょう。特に天候が悪い日や濡れている状態では、岩場が滑りやすくなり危険度は増します。

ただし、通常の観光ルートは比較的安全に設計されてました。メインの歩道は整備されており、危険な崖縁に近づかなくても十分に絶景を楽しむことができます。無理に危険な場所へ行かなければ、誰でも安全に観光することが可能なのです。
理由2:「行かない方がいい」と言われる背景にある過去のイメージ

東尋坊は残念ながら「自殺の名所」として知られています。そのために「縁起が悪い」「行かない方がいい」と言われているようです。
しかし、現在は地元の方による巡回パトロールや見守り活動が行われており、そのイメージは大きく変わってきています。
「東尋坊を訪れると不幸になる」といった迷信もありますが、これは根拠のない噂に過ぎません。少なくとも私は2023年に訪問してから現在まで、幸せに過ごしています。歴史的背景を知っておくことは大切ですが、それだけで訪問を避ける理由にはならないでしょう。
地元の人々は観光客を温かく迎え入れ、安全に東尋坊を楽しんでもらうための努力を続けています。過去のネガティブなイメージを払拭し、本来の自然の素晴らしさを伝えることに力を入れているのです。
理由3:天候次第では本当に危ない!注意すべき気象条件とは?

東尋坊の危険度を大きく左右するのが天候条件です。晴れた穏やかな日は比較的安全ですが、雨や強風の日は本当に危険になることがあります。
特に注意すべき気象条件は以下の通りです。
- 雨天時・雨上がり:岩場が濡れて非常に滑りやすい。
- 強風の日:断崖絶壁では風が強く吹き付け、バランスを崩しやすい。
- 波が高い日:岩場付近まで波しぶきが上がるので滑りやすい。
- 霧が発生している日:視界が悪くなり、崖の縁がわかりにくい。
これらの条件下では危険度が高まるため、できれば晴れた穏やかな日を選んで訪れることをお勧めします。特に冬季は日本海側特有の荒れた天候になりやすいため、より一層の注意が必要です。
ネットやSNSの「レビュー」で見かける怖い体験談の真相
インターネットやSNSでは、「東尋坊は怖かった」「危険すぎる」といったレビューを目にすることがあります。しかし、これらの多くは以下のような要因によるものです。
- 個人の恐怖心や高所恐怖症:高所恐怖症の方にとっては恐怖を感じる場所。
- 危険な場所へあえて近づいた:ルートを外れて危険な崖縁に接近した場合の感想。
- 悪天候時の訪問:雨や風の強い日に訪れた方の体験談。
- 情報不足での訪問:事前に情報収集せず、予想外の状況に戸惑った方の感想。
実際には、安全に配慮すればほとんどの方が問題なく楽しめる観光地でした。
ネガティブなレビューだけでなく「思ったより安全だった」「整備されていて安心した」という声も多く、個人の体験や感じ方には大きな差があることを理解しておきましょう。
【体験記】実際の東尋坊は?「危険」を感じた瞬間と安全対策

「東尋坊は危険だ」「危ないから行かない方がいい」という声を聞いてこの記事を読んでくださっている方も多いと思います。
では実際に行ってみてどうだったのか。ここでは、私が実際に東尋坊を訪れて感じたこと・安全上気をつけたいことを解説していきます。

正しい情報を知ってしっかり備えれば東尋坊は怖いところじゃありません!
雨天から一変!晴れ渡った東尋坊
実は私が東尋坊を訪れた日の天気は激しめの雨でした。これは東尋坊に行くのは危険かもな…と思いつつ、せっかく予定していたのでとりあえず向かうことに。

芦原温泉駅からバスで東尋坊駅に着くと少し雨足が弱まり、東尋坊の海岸線に到着したあたりで見事に晴れ渡ってきました!我ながら晴れ男パワーにびっくり。

こちらは東尋坊であることを伝えるオブジェです。並んでいる観光客同士でカメラを交換して、仲良く記念撮影しました。こういうところで生まれる団結感、良いですよね。

そして、海の方を見るととてもキレイな水平線!!空と海の境界がピシッと真っ直ぐ、定規を引いたようになっています。青空になって本当に良かった。
崖のギリギリを攻めてみた。

ご覧ください、芸術的な岩の削れ具合です。何十年、何百年、いや何千年もの時を経てこの姿になったのでしょう。それにしても驚くべきは、崖ギリギリでも立ち入り禁止の規制がされていないこと。

え、本当にこれ大丈夫なの?
大雨の直後だったため、岩は滑りやすかったです。ここから先は文字通り「自己責任」。一歩間違えれば怪我じゃ済みません。

お兄さん、それ以上一歩でも進むと…!!!
でも、分かります。分かってしまいます。危険だとわかっていても、そこに行ってみたい気持ち。人間の好奇心ですよね。理性と本能がせめぎ合います。

本当に危ない。でもそこの景色が見たい。細心の注意を払ってゆっくり歩みを進め、移動に集中して、乗る岩を考えて…。そして辿り着いた場所からの、

この景色。
なんて素晴らしい…。この時間はアドレナリンがかなり出ていたことでしょう。本当に本当に気を付けて行動してください。岩が崩れたら、足を滑らせたら、一巻の終わりです。
しかし、ここから見る生の景色は今までみたどの景色よりも美しかったです。
東尋坊で「危ない!」と感じたポイント
実際に東尋坊へ行ってみて「危ないな」と感じた点が3つありました。
- 足元の不安定さがハンパじゃない!
- 崖っぷちでの「吸い込まれそうな感覚」
- 周りの人の「大丈夫!?」な行動
それぞれについて解説していきます。
足元の不安定さがハンパじゃない!

まず驚いたのが岩場の歩きにくさです。写真を見て伝わるかもしれませんが、大小さまざまな岩が組み合わさっています。表面はゴツゴツ、デコボコで平らな場所なんてほとんどありません。
しかも、波しぶきがかかる場所は濡れていて滑りやすいです。私のように雨上がりの場合も特に危険。一歩ずつ足元をしっかり確認しないとバランスを崩したり、足をくじいたりしそうでかなり神経を使いました。

実際に、崖側から内陸側の写真を取ろうとしてシャッターを切った瞬間にご年配の方が足を滑らせて転倒してしまいました。(細心の注意を払いつつ)急いで駆け寄り、腰から持ち上げてゆっくり安全な場所に連れて行きました。
幸い打ち所が良く、意識もハッキリとされていたので安全な場所から同伴の方と帰って行きましたが…足を取られて頭を打ったり、場所によってはそのまま下に…!ということも十分あり得る話だと思います。
崖っぷちでの「吸い込まれそうな感覚」

柵のない崖の先端近くまで行ってみると…これは、本当に独特の感覚でした。
高さ約25メートル。下を覗き込むと、波が白く砕け散る様子が見えて足がすくむような、フワッと吸い込まれそうな不思議な感覚に襲われました。これが高揚感なのか、恐怖心なのか…。
理性では「これ以上近づいたら危ない」と分かっているのに、絶景にもっと近づきたいという気持ちもあってかなりドキドキしました。ちょっとした風が吹いただけでも体がグラつくような気がして、すぐに安全な場所まで後退しました。
周りの人の「大丈夫!?」な行動

自分自身が気をつけていても、周りの観光客の行動を見てヒヤッとすることもありました。
絶景をバックに自撮りしたい気持ちは分かりますが、崖ギリギリで後ろ向きになる人・スマホ画面ばかり見て足元がおろそかな人を見ると「危ない…!」と心の中でドキドキしながら見守っていました。
大抵の小さい子には大人がしっかり手を繋いで観光していましたが…小学生くらいの少年が岩場を走り回っているのを見ると、本当にハラハラしました。ちょっと目を離した隙に…なんてことになったら大変です。
ここを押さえれば大丈夫!安全に楽しむための具体的な方法

このように「東尋坊は危険」「危ない」と言われるのには、やはり理由があるんだなと納得しました。
しかし、だからと言って「行かない方がいい」と結論づけるのはやっぱりもったいない!危ないポイントをしっかり理解して対策をすれば、あの素晴らしい景色を安全に楽しむことは可能です。
そこで、私の体験と現地の注意喚起などを踏まえた具体的な安全対策をまとめました。これを守れば過度に怖がる必要はないはず!
歩きやすい靴は必須!服装の注意点
靴は絶対に「歩きやすいもの」で行きましょう。スニーカーやトレッキングシューズ・ウォーキングシューズなど、靴底がしっかりしていて滑りにくい & 足首をサポートしてくれるものがベストです。
ヒール、パンプス、革靴、サンダル(特にビーチサンダル)、クロックスなどは絶対にやめましょう。 怪我の元ですし、そもそもまともに歩けません。周りの人に迷惑をかける可能性もあります。「ちょっと見るだけだから…」という油断が一番危険です。
服装について注意すべきことは以下にまとめてみました。
- 岩に座ったり手をついたりすることもある。汚れても気にならない服装が吉。
- スカートだと足元が見えにくく、風でめくれたりすることもあるのでパンツスタイルがおすすめ。
- 海沿いは風が強いので、サッと羽織れるものが一枚あると重宝するかも。
- 日差し対策として帽子もおすすめ。ただし、風で飛ばされやすいので紐付きやクリップで留めるなどの工夫が必要。
柵のない場所での心構えと行動

柵のない断崖エリアでは絶対に無理をしないでください。
少しでも「怖い」「危ないかも」と感じたらそれ以上進まず、すぐに安全な場所に戻りましょう。「せっかく来たんだから」「みんな行ってるから」という気持ちは事故の引き金になりかねません。

柵がない場所では崖の縁から2~3メートルは離れた方が安全です。自分の感覚以上に崖の端はもろくなっている可能性もあります。下を覗き込みたい気持ちは分かりますが、安全な距離を保ってください。
岩場は不安定です。歩くときは必ず自分の足元を見て、どこに足を置くか確認しながら進みましょう。浮石(グラグラする石)がないか。濡れて滑らないか。常に注意を払ってください。

絶景の撮影に集中するあまり、周りや足元への注意がおろそかになるのが一番危険です。撮影する前後には必ず周囲の状況(人や崖との距離)と足元を確認する癖をつけましょう。歩きスマホなんて言語道断です。
当たり前のことですが崖っぷちでふざけたり、人を後ろから押したり、驚かせたりするような行為は絶対にしないでください。「絶対に押すなよ?」のクダリは他でやりましょう。冗談では済まされない事態になりかねません。

これらを守って安全に東尋坊の大自然を楽しみましょう!
「危険」だけじゃない!それでも東尋坊に行くべき3つの理由

ここまでで東尋坊の危険な側面とその対策について詳しくお話ししてきました。「やっぱりちょっと怖いな…」と感じた方もいるかもしれません。
でも、私がこの記事で一番伝えたいのは「東尋坊はその危険性を補って余りあるほどの圧倒的な魅力を持った場所だ!」ということです。
ここでは、私が考える「それでも東尋坊に行くべき3つの理由」をご紹介します!
理由1:世界レベルの奇跡の地形!地球のパワーを感じる圧巻の絶景

東尋坊の最大の魅力…それは何と言っても、世界的にも珍しい奇跡のような地形そのものです。
目の前に広がるのは約1キロメートルにわたって続く、高さ25メートルもの断崖絶壁。それもただの崖ではありません。まるで巨大な柱を束ねたような、ゴツゴツとした岩の壁です。

これは「柱状節理(ちゅうじょうせつり)」と呼ばれる地形で、今から約1200〜1300万年前、火山活動によって流れ出したマグマが冷えて固まる時に規則的な割れ目ができて形成されたものだそうです。
自然の力だけでこんなにダイナミックで規則正しい造形が生まれるなんて信じられない…。 まるで地球が作り出した巨大なアート作品のようです。

この規模の柱状節理が海岸線でこれだけはっきりと観察できる場所は世界でも非常に珍しいと言われています。韓国の済州島(チェジュド)やノルウェーの西海岸などと並び称されることもあるほど、地質学的にも貴重な場所らしいです。
理由2:海上からの眺めも格別!東尋坊観光遊覧船の魅力

地上から断崖を見下ろすのも迫力満点ですが、海の上から見上げる東尋坊もまた違った魅力があります。それを体験できるのが「東尋坊観光遊覧船」です。

私は時間の都合で乗れなかったので、ここではネットの情報をまとめています。
- 乗り場: 海況によって乗り場が変わるようです。必ず当日に公式サイトを確認しましょう。
- 所要時間: 約30分
- 料金: 大人1,800円、小人900円
- 運航時間: 9:00~16:00(冬季は9:00~15:30)
- 注意点: 天候によっては欠航する場合があるので、事前に運航状況を確認するのがおすすめです。また、船酔いが心配な方は、酔い止め薬を準備しておくと安心。
地上からでも高さを実感できますが、海から見上げると約25メートルの断崖が目の前にそそり立ち、そのスケールと迫力に圧倒されるようです。地上とは全く違う角度から柱状節理の奇観を堪能しましょう。
遊覧船のコースでは「ライオン岩」や「ろうそく岩」など、地上からでは見ることができないユニークな形をした奇岩を巡ることができます。自然が作り出した造形美をガイドさんの解説付きで楽しめるのも魅力です。
波しぶきがかかるほど近くまで船が寄ることもあり(天候によります)、ちょっとしたスリルも味わえます。海風を感じながらクルージングするのは気持ち良さそう!
ガイドさんが東尋坊の地形の成り立ちや周辺の島々にまつわる伝説などを解説してくれるようで、景色を見るだけでなく学びも深まります。
海上からの東尋坊も見逃せない!
理由3:周辺散策も楽しい!東尋坊タワーや商店街もチェック
東尋坊の魅力は断崖絶壁だけではありません。 周辺にも楽しめるスポットがありました。私は時間の都合で長居できませんでしたが、周辺の施設や商店街も含めると半日以上はゆっくり観光できそうです。
東尋坊タワー

東尋坊の入口近くにそびえ立つ高さ55メートルの展望タワー。海抜100mの展望台からは東尋坊の断崖はもちろん、雄大な日本海・緑豊かな越前海岸などを360度の大パノラマで一望できるそうです。
- 料金: 大人500円、小中学生300円
- 営業時間: 9:00~17:00(季節・天候により変動あり)
- 公式サイトはこちら
東尋坊商店街

駐車場から断崖へと向かう道沿いには活気あふれる商店街が広がっています。イメージとしては江の島の仲見世通り(入口〜江の島神社の鳥居)のような感じ。ここを歩くだけでも旅の気分が盛り上がりますよ!

新鮮な海の幸を使ったお店がたくさんありました。イカ焼きやサザエのつぼ焼き、ホタテバター焼きなどの浜焼きの香ばしい匂いがたまりません。海鮮丼や定食を提供する食堂、お寿司屋さんなどしっかり食事を楽しめるお店もあります。
他にも食べ歩きスイーツや福井の特産品・東尋坊グッズなどがずらり。旅の記念になる一品を探してみてはいかがでしょうか。
【まとめ】東尋坊は備えがあれば最高の絶景スポット!迷うなら行くべき!

たしかに東尋坊は福井駅からのアクセスが容易ではないし、断崖絶壁は危険だし、高所恐怖症の人にとっては罰ゲームのような場所でしょう。
しかし、アクセスの手間と危険性を考慮してもなお行く価値はあったなと思います。それくらい感動的な景色でした。(なにがこんなにも魅力的だったのか、は長くなるので読みたい人だけ読んでください↓)

東尋坊の断崖絶壁はなぜこんなに魅力的だったのでしょうか。記事を書きながら思考を整理して、何となくわかりました。
記事内でも触れた通り、アドレナリンがたくさん出ていたからではないかなと思います。
私の人生においてここまで危険なことをしたことがありませんでした。一方で、私は高いところが好きですし、体幹には自信がありますし、好奇心は人一倍旺盛ですし、行動力もある方だと思います。

「この先は本当に危険だ」という感情と「この先の景色はどう見えるだろうか」「私なら行けるかもしれない」(←この思考、超危険)という好奇心が湧き出てぶつかり、手に汗握りながら前へ前へと進み、そして辿り着いた場所からの景色。
「景色」の美しさは勿論なのですが、そこに辿り着くまでの過程・乗り越えた恐怖からの達成感が更に景色を美しく彩っていたのではないでしょうか。

岩の先端まで行って、戻るときも決して油断しないでください。戻るとき、背面(海岸側)から謎の引力を感じます。(←怖い話?)先端に向かうときよりも危ない気がします。絶対に這うように前傾姿勢で移動してくださいね。
今回の東尋坊観光で私はリスクに見合うリターンを感じました。安全に十分配慮して、ぜひ行ってみてください。

本記事ではたくさん怖いことも書きましたが実際には小さい子も(当然親としっかり手を繋いでいますが)そこそこ先端を攻めていたので、必要以上に警戒して観光先の候補から外すのは勿体ない気がします。
また、先端を攻めなくても十分に美しい景観が楽しめます。安全な場所から、日本の名勝・国の天然記念物「東尋坊」の絶景を拝みに行ってくださいね♪
「東尋坊」をネット検索するとネガティブなワードが目に付いて不安になってしまう方もいらっしゃるかもしれません。しかし、もし少しでも「行ってみたい」と思うならネットの情報だけで諦めてしまうのは本当にもったいない! と、私は強く思います。

福井旅行の計画で、東尋坊に行くかどうか迷っているあなたへ。本記事があなたの背中を少しでも押すことができたなら幸いです。
本記事で紹介した安全対策を意識しながら、ぜひ東尋坊の大自然を目に焼き付けて来てください。きっと忘れられない、一生モノの感動体験を与えてくれるはずです。