期待せずに行った志摩スペイン村に沼ってしまった…

「志摩スペイン村」と検索すると「なぜ潰れない」「がっかり」等というワードが続きます。

しかし、あまり詳しく調べずに期待せずに行ってみたら見事にハマってしまいました。

公式HPや口コミではあまり紹介されない魅力をこの記事で熱く語りたいと思います。

あぐ
あぐ

伊勢志摩観光に行くのに志摩スペイン村に行かないなんて勿体ないですよ!!!

また行きたい…!!と沼った3つの理由

魅力①「空いている」から乗り放題。撮り放題。

私が訪れたのは2023年7月15日(土)。2023年7月17日(月)が海の日で祝日なので三連休の初日です。

だがしかし!!

あぐ
あぐ

めっちゃ空いてる~!!!

こんなこと、どこのテーマパークでもあり得ないのではないでしょうか。

基本的にどのアトラクションも待ち時間はありませんでした。

あったとしても、次の回で乗れたので3分くらいしか待ちませんでした。アトラクションによっては乗った直後の回にも乗れました。その調子で7連続くらい乗ったものもあります。

志摩スペイン村は、異国風建築物が建ち並ぶ映えスポットもたくさんあります。

そんな映えスポットもこの通り。人が映り込むことなく、思い描いた映え写真が撮り放題!!

あぐ
あぐ

こんな沢山、撮り放題なんて天国過ぎる~!!!

こんなふざけた写真も、人目を気にせず撮影できます。

アトラクションには好きな時に好きなだけ乗れて、綺麗な場所で自分の思い描いた写真が撮り放題。この魅力が伝わりますでしょうか。この魅力が他のテーマパークでは有り得ないことがわかりますでしょうか。

【雑談】「空いている」は、今や最も価値がある。

観光事業における「映え」の重要性

志摩スペイン村敷地内。異国風の建築物が映えます。

昨今のSNS普及により、「映え」の価値が上昇し続けています。

インスタやTwitterを開けば「映え」がすぐに見つかり、Youtubeでは「行ってみた」「やってみた」動画で我々の好奇心を刺激します。

「SNSで呟いたら〇〇をサービスします!」

という案内があるほど、今のSNSには絶大な広告効果があり、各企業も「映え」を意識して集客・利益に繋げようと努力をしているんだなぁと感じております。

かくいう私も、

あぐ
あぐ

うわ~これ行って生で見たい!!(orやってみたい!!)

と行動を促されてお出掛けや旅行をしています。

「映え」を拡散して知らないところを知ってもらう・お客さんに来てもらうというのはとても大切なことです。

「映え」がバズることのデメリット

例1)秋の金閣寺の様子。

ただ、実際に行ってみてどうですか?

確かに、写真で見た通りの景色が広がり、とても満足します。ただ一方で、私が最初に思うのは、

あぐ
あぐ

人多すぎやろ!!!笑

ということ。

観光スポット・映えスポット・SNSで話題になった場所は悉く、たくさんの人で溢れかえっております。

日本人だけでなく、海外からのお客様もたくさんいらっしゃいます。白川郷にも海外からの観光客がたくさん居て、「わざわざ日本に旅行に来て、白川郷を選ぶって玄人だな…」なんて思ってしまいました。

例2)ネモフィラの時期の国営ひたち海浜公園。

このように、ちょっと有名な場所は皆も一目見ようと集まります。

自分も映えた写真を撮ろうとカメラを向けても、必ず他の観光客が映り込んでしまいますよね。名物を食べようと思っても、アトラクションを楽しむにも、数時間待ちその場所に行くのも帰るのも、交通機関は大混雑していたりします。

「映え」のスキマを狙え!

例3)津和野の殿町通り。みんな大好きな古い町並みが楽しめる。

そんな中、島根観光を経て薄々感じたのが、人が少ない観光地って、実はとても価値があるのでは…?ということ。

何をやるにも待ち時間がないし、自分の気が済むまでゆっくり写真を撮れるし、気持ちもゆったり落ち着いてくる気がします。

例4)今回の主役「志摩スペイン村」の様子。

今回紹介する志摩スペイン村は、公式が自虐PRする程の空き具合。でも待ってください。実際行ってみて思ったのは「空いているテーマパークって最高だな!!」ということ。

というか、志摩スペイン村のポテンシャルが高いからこそ「ただでさえ楽しいのに空いているって最高だな!!」と感じるのです。

このままの空き具合であって欲しい、でもこの魅力はぜひ伝えたい、でも有名になり過ぎて人が増えるのは逆に寂しい。

こんな不思議な感情を抱かせる志摩スペイン村。

最近はジワジワとバズり始めてきて、少々混雑してきたんだとか(X(旧:Twitter)情報)。本格的な有名観光地になってしまう前に、ぜひ足を運んでみてください。

魅力②舐めてはいけない、アトラクションのレベルの高さ

テーマパークと遊園地って何が違うのでしょうか。しっかりとした定義は調べれば出てきそうですが、個人的には

遊園地:アトラクション(乗り物)がメイン

テーマパーク:世界観(非日常)がメイン

だと考えています。より激しい体験(物理)をしたければ富士急ハイランドに、非日常を体験したければディズニーランドに行くという感じです。

私は絶叫マシンが好きなので、少年時代は圧倒的に遊園地>テーマパークでした。しかし、心身ともに大人になった現在はテーマパークで過ごす非日常感も大好きになりました。

志摩スペイン村は、スペイン風の世界観を楽しむテーマパーク。アトラクションには正直全く期待していませんでした。

だがしかし!!

実際に数々のアトラクションを体験してみて、良い意味で裏切られました。

あぐ
あぐ

テーマパークでこのクオリティのアトラクションがあるなんて…!!

私の度肝を抜いたアトラクション達ですが、今回は厳選した2つと、最後にその他をまとめて紹介します。

富士急ハイランドに匹敵するスリル!「ピレネー」

志摩スペイン村が誇る最大ジェットコースター「ピレネー」

これ正直、絶叫マシンが苦手な人は絶対に乗らない方が良いです。

逆に、絶叫マシンが好きな人が求めている爽快感・充実感はココにあります。

絶叫マシン好きな私にとって、テーマパークの絶叫マシンは全員が楽しめる(=刺激が強くない)ジェットコースターだなと感じていました。刺激的が欲しいときはやはり遊園地、それもギネス級のコースターがある富士急ハイランドに行くでしょう。

そんな私のピレネーの感想は…

あぐ
あぐ

富士急と比較してもトップレベルの刺激では…!?

公式HPを見ると、数値上も富士急ハイランドのコースターと引けを取らない事実がわかりました。

大体の絶叫マシンを乗り終えた直後の感想が「あ~もう終わっちゃったな~」な私が、ピレネーを乗り終えた後は「うっわ…満足だ…!!」となるレベルの満足感。

ぶら下がりコースターで、2回宙返りをして、捻じれて、全長が長くて、所要時間も長い。そして忘れてはいけない、待ち時間は3分(1回分見送る程度)。個人的にはメガネをしたまま乗れたのもポイントが高いです。(※万が一落とした場合の責任は取ってくれませんのでご注意ください。)

絶叫マシン好きはぜひ一度乗って欲しいです。こんな立派なコースターがあるならもっと早く知っておきたかった…!!

やり込み要素が多すぎる!?「アルカサルの戦い”アデランテ”」

乗り物からシューティングをして得点を競うアトラクション。ディズニーランドの「バズ・ライトイヤーのアストロブラスター」的なやつですね。

こちらは待ち時間はほとんどありませんでした。

最終的な自分の得点が表示され、仲間と競うこともできます。「今日のハイスコア」「トータルハイスコア」も表示されるので、さらなる高みを目指しましょう。

待機列にある立派なオブジェ。待ち時間がないのでじっくり見ることがない笑
このアトラクションの特徴
  • 特定の順番で敵を倒すとボーナスポイントが入る(“特定の順番”は非公開情報)。
  • 特定の敵を倒すとレーザーガンが連射モードになる。

適当に撃っていたら突然「ボーナスポイントゲット!」と鳴り響くので、どの順番で倒すとボーナスが発生するのか?を考察する深みがあります。(私は結局わからず終いでしたが。)

待ち時間なく何回も挑戦できるからこそ、「少なくとも今日のハイスコアは更新したい!!」と燃えました。7回くらい連続で周回していました。案内のお姉さんも苦笑いしていました。そのくらいハマりました。

室内アトラクションなので日差しが強い時や荒天の時も楽しめそうですね。

あ、ちなみに私は全然ハイスコア出ませんでしたので次こそは…!!!

他にもたくさん!充実のアトラクション。

他にも、

スペースマウンテンのような室内コースター「スチームコースター アイアンブル」

ビックサンダーマウンテンのような屋外ジェットコースター「グランモンセラー」

スプラッシュマウンテンのような「スプラッシュモンセラー」

鏡の世界に迷い込める「不思議の国のアリス」

不思議の国アリスのアトラクション内には鏡の迷宮があります。

後述する沼アトラクション「氷の城」など、ここで書ききれない魅力的なアトラクションがたくさんありました。

皆さんの想像がしやすいようにディズニーランドで例えていますが、どれも独自の世界観・設定があって面白かったです。ぜひ公式HPのアトラクション紹介を読んでみてください。

総じて言えることは、

あぐ
あぐ

アトラクションのレベルが想像以上に高かった!!

ということ。

テーマパークとして世界観を楽しめるのはもちろん、アトラクション好きな人も満足できる志摩スペイン村に行きたくなってきませんか?私は書きながら既にまた行きたくなっています。

魅力③これで沼った!!中毒性があるキャストの接客!?

最後にして最大の沼ったポイント。それは、キャストさんの熱烈な接客でした。

人が少ないからこそできる!?”あなた”に向けたレスポンス!!

スチームコースター「アイアンブル」の入口から30mくらい離れた道を歩いていたときの出来事。

「アイアンブル」の入口にいたキャストのお姉さんが、メチャクチャこっちに手を振ってくるではありませんか!

声は届かない距離だし、「アイアンブル」ではないアトラクションに向かっていたのでスルーするのですが、とりあえずこちらも全力で手を振り返しておきました。すると…

さらに大きく、ニッコニコで手を振り返してくれるのです。😊

こんな接客をされて喜ばない人はいないでしょう。心温まりながらとりあえず当初の目的地に向かい、楽しみました。

さてじゃあ次はどこに行こうか、となったとき、当然

あぐ
あぐ

さっきのお姉さんのアトラクション行ってみるか…!

となりました。

「アイアンブル」まで戻り、入口のお姉さんに近づくと…

アイアンブルのお姉さん
アイアンブルのお姉さん

あ!さっきのお兄さん!!戻ってきてくれたの!?

ニッコニコで案内してくれました。

数分前に遠くの方から手を振っただけの私のことを覚えていてくれたようです。なんというか、”私”に接客してくれているんだな、と感じて嬉しくなりました。

ハイレベルな“接客”

接客って、必要な案内をお客さんにすればそれで100点です。

たくさんのお客さんが行き交うテーマパークにおいて、きっと同じ説明を何回も何回も繰り返すことでしょう。極端な話、呪文のように定型文を繰り返し唱えていても良い訳です。というか私はそれで十分だと思います。

でも、アイアンブルのお姉さんの接客はどうでしょう。

文章だけで上手く伝えられなくて非常に残念ですが、他の誰でもなく、”私”に向かって言葉を選んで投げてくれているなと感じました。それがとても嬉しいのです。

人に覚えてもらえるってこんな嬉しい事なんだ、と驚いた瞬間でもありました。

こんな気持ちの良い対応をされるととても幸せな気分になりますよね。機械的にならず、こうやって一人一人丁寧に接客をしたり、覚えていたり。なんてハイレベルな接客なんだと思いました。

氷の城のお姉さんが凄すぎた話

続いては「氷の城」というアトラクションの目の前を通ったときのこと。氷の城の入口にも案内のお姉さんがいました。

撮影時は一番混んでいた時の様子。

この案内をする場所が、チケットカウンターのような、手元だけパーテーションが無くて、それ以外は透明なアクリル板で部屋が仕切られている形式でした。

私が最初に「氷の城」の前を通りかかったとき、私の目の前に5歳くらいの男の子がいました。

「氷の城」の案内のお姉さん(以下”氷のお姉さん”)はなんと身を屈めてパーテーションのない手元部分から顔を覗かせて、全力笑顔で、フルパワーで両手を振りながら、

氷のお姉さん
氷のお姉さん

このアトラクション涼しいよーー!!おいでーー!!

と男の子に勧誘していました。もちろん男の子は吸い込まれるように氷の城に進んで行きました。

あぐ
あぐ

小さい子が好きなお姉さんなんだろうなぁ…

と思いながら私も横切ると、氷のお姉さんは全く同じテンションで

氷のお姉さん
氷のお姉さん

お兄さーーん!!こんにちはーー!!こっちこっちーー!!

と勧誘してきました。私はビックリして、そのまま氷の城に吸い込まれていきました。

極寒アトラクション「氷の城」について

「氷の城」を説明すると、尋常じゃないくらい寒い部屋を歩くだけのアトラクションです。

これ本当に”尋常じゃないくらい寒い”です。

入口の説明文に「タオルなどを振り回さないでください。」と書いてあるくらいです。タオルを振り回したら確実に殺傷武器になるくらい凍り付くからでしょう。

この日は天気も良くてメチャクチャ暑かったのですが、それでも「氷の城」は40秒も居られないくらい極寒でした。

外気との差でメガネを曇らせながらアトラクションから出てくると、

氷のお姉さん
氷のお姉さん

おかえりー!!また来てね!!待ってるからね!!

と、相変わらずニッコニコでパーテーションから身を乗り出しながら挨拶してくれました。

「氷の城」の寒さと氷のお姉さんの温かさの温度差がすごくクセになりました。

究極の接客は「中毒性」を引き起こす…!?

その後、少し別のアトラクションに行って、暑くなってきた頃に「氷の城」に戻ると

氷のお姉さん
氷のお姉さん

あ!!さっきのお兄さんおかえり!!待ってたよー!!

とまたしても歓迎され、アトラクション終了後は

氷のお姉さん
氷のお姉さん

また暑くなったら来てね!!待ってるから!!

と送り出されました。常に満面の笑顔・全力手振りでそれをやってのけるのです。

もう、完全にハマりました。

※私はキャバクラとかに沼るタイプかもしれませんね。気を付けます。

それからしばらく他を散策した後、暑くなってきたので涼む目的だと自分に言い聞かせながら「氷の城」に向かいました。

するとシフトの都合上か不明ですが、氷のお姉さんが別のキャストさんに代わってしまいました。なんということでしょう。私は深い深い悲しみに包まれました。

100点を超える接客術を学んだ。

氷のお姉さんの代わりに来た人は、普通に氷の城の案内をして、人数を数えるカウンターを手元でカチカチしていました。

(氷のお姉さんはカウンターなんて持っていなかったような気が…?それとも持っていることに気付かせないほど夢中にさせる接客術だったのか…!?凄すぎる…!)

ええ、これが普通の接客です。100点の接客でした。なんの文句もありません。氷のお姉さんの接客が150点だっただけなのです。でももう私は、氷のお姉さんの熱量じゃないと満足できない身体になってしまいました。

結局「また行く」と伝え、「待ってる」と言われたのに、氷のお姉さんに会えないまま退園してしまいました…。

氷のお姉さんを見て、これが究極の接客術だなと感じました。

私も普段の仕事で接客をする場面があるのですが、ここまで相手を気持ち良くできていたでしょうか。氷のお姉さんとの出会いで、自身の仕事に対する考え方が少し変わった気がしました。

私も、もっともっと相手を喜ばせることができるはず。そんな人間になれたらいいなと思います。

そしてまた志摩スペイン村に行って、ずっと待ってくれているはずの氷のお姉さんに会いに行かなくては…!!

おひさま
おひさま

いや、そんなん皆に言ってるだけだから。

とか言われましたけどそんなことないよね??ないよね??え??

志摩スペイン村での所要時間は??

最後に、私たちが志摩スペイン村にどれくらい滞在したのかを発表します。

2023年7月15日(土)9:30~15:30の6時間でした。

この6時間で、乗りたいと思ったアトラクションは全て乗り、気に入ったものは何度もリピートして、スペイン風の景観をゆっくりと楽しみ、優雅に食事して、じっくりとお土産を買いました。

スペイン風の食事も美味しかった。

スケジュール上15:45発のバスに乗りたかったので15:30頃に退園しましたが、正直もっと滞在していても飽きないと思います。

今回の6時間のうち、ショーやパレードは一瞬しか観ていません。これらを追加で楽しむならば、丸一日滞在しても良いかもしれません。

一瞬だけ通りがかったパレードを観ました。次は最初から最後まで観たい。

三連休初日の土曜日でもとても空いていたので、忙しい人は最短でも3~4時間あれば余すところなく楽しめるはずです。時間があれば6時間くらいあっという間に楽しめますし、もっと余裕があれば丸一日(通常の営業時間は9:30~17:00)かけても良いかも、というのが私の意見です。

本記事が志摩スペイン村に行くときの参考になれば幸いです。次に来園する時は丸一日滞在しようと思っております。

皆さんも伊勢志摩観光に行く際はぜひ時間を取って志摩スペイン村を楽しんでください。有名になって混雑する前に…!!

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