今回は日本で唯一、定期運行をしている寝台特急列車「サンライズ出雲」に乗車した記録のうち、部屋や設備のレビューをお届けします。
- シャワーカードの入手難易度が気になる
- B寝台の詳細なレビューが見たい
- 寝台列車の設備が気になる
前回の記事をまだご覧になっていない場合は、まずは↓こちらからどうぞ。
初めてサンライズ出雲に乗った、初々しい感想を綴っております✨
サンライズ号に乗車したら、まずやること
出雲市駅にて入線を待つ
出雲市駅の改札にやってきました。電光掲示板には「特急 サンライズ出雲」の文字。あぁ、遂にこの日が…!テンションが上がります。
紆余曲折あって入手した乗車券を高らかに掲げます。今回私は6号車25番の部屋。
乗車券に記載のとおり、出雲市駅を18:53に出発して東京駅に翌朝7:08に着きます。約12時間の電車移動になる訳です。
土曜日に島根に移動
↓
土曜~日曜日で観光
↓
日曜日夜のサンライズ出雲に乗車
↓
月曜日朝に東京駅着
↓
そのまま出勤
も可能ということですね(絶対にやりたくない)
ちなみにサンライズ号は鹿との追突事故等が多く、ダイヤが大幅に(数分~数時間)乱れることが多いようです。上記のようなエクストリーム出勤をお考えの方はご留意ください。
時は来た!乗車の瞬間。向かった先は…?
そしてついに!「特急 サンライズ出雲 東京行」に乗車します!!
感動の瞬間ですね。さて、乗車してまず向かう先は自分の部屋!
…ではなくて、シャワーカード販売機です。
一日を終えて眠りにつく前に、シャワーを浴びてさっぱりしたいですよね。そんな我々の欲望を叶えるべく、サンライズ号にはシャワールームがあります。
ただし、電車という閉鎖空間の中に貯められる水の量には限りがあります。そこで、サンライズ号のシャワールームは
- シャワーを使えるのは20人前後
- 一人当たり6分間限定でシャワー利用可
- シャワーを使うにはシャワーカードが必要
というルールがあります。サンライズ号は約150部屋あります。もうお気づきでしょうか…?
サンライズ号でシャワーを浴びれるのは選ばれし上位15%の人間なのです!
※サンライズ号は途中乗車もできるので、出雲市駅を出発した時点で150部屋すべて埋まっている訳ではありません。
※出雲市駅以降で乗ってくる場合はシャワーカードはほぼ売り切れているでしょう。
サンライズに乗るために壮絶な予約競争をしたうえで、シャワーを浴びるためにさらにカード入手競争をしなければなりません。競争社会の縮図のようです。
シャワーカード争奪戦、その結果は…
さて、我々がホームに上がったのは出発の約30分前。にもかかわらず、既に8人くらい並んでいました。
そう、並ぶ場所も大切です。サンライズ出雲の場合、シャワーカードの券売機は3号車にあります。(ただ、4号車の入口から入った方が近いようです。)
前に居る人数的に入手は確実なのですが、それでもやっぱり並んでいる間は緊張します。シャワーカードは現金のみで330円なので、購入にそこそこ時間がかかるようです。自分の番まで5分くらいかかりました。
そして…
無事購入!!
カメラを首にぶら下げながら撮ったので見切れていますが、金額の上に「販売中」の緑の文字が。出てきたシャワーカードを落とさないように握りしめて、ようやく自分の部屋に向かいます。
シャワーカードゲットだぜ!!
自分の部屋で落ち着いて記念撮影です。これでシャワーを浴びる権利獲得。
ちなみに車内にタオルはないので自分で用意する必要があります。シャワーを浴びるつもりの方は必ず持ってきてください。
サンライズ出雲・部屋のレビュー
まずは自室(B寝台シングル2階)を紹介。
自分の部屋に入ると、こんな感じ。
ベッドがドーンと置かれています。他にはコップ、枕、掛布団、浴衣タイプのパジャマ。ちなみに自分はパジャマ持参しました。
そこそこ大きい鏡やゴミ袋が各部屋にあります。当然、コンセントもあります。(↑写真は翌朝に撮ったのでベッドのしわの生活感が…)
他の室内の設備をまとめて紹介すると…
部屋の鍵は内側から掛けられるのはもちろん、外側から暗証番号を設定して鍵を掛けることも可能。これなら安心してシャワーを浴びに行くことができますね。
サンライズB寝台利用時の注意事項
実際に利用してみて感じた注意事項は2つです。
- ハンガーが震動でカタカタ鳴ってうるさいので上着をかけておくのがおすすめ
- 空調はしっかり効くので喉が乾燥に弱い人は要注意
ということ。
それ以外は最高の空間と言えるでしょう。
二階部屋の魅力はもちろん車窓。窓は天井にかかるくらい広がっており、ベッドで寝そべったまま空を見上げることができます。そこからの景色はもう…!
おっと、その辺りの感想は次回の投稿にて詳しく。今回は設備等の説明に徹します。
B寝台シングル1階の様子
同行の友人(ミゲル)は1階の部屋なので、写真を撮ってきてもらいました。
部屋にあるものは二階部屋と全く同じ。ただ、窓は壁一面です。(角度によっては寝そべりながら空を見上げることは可能…?)
これが1階の窓からの景色です。1階といいつつ、普通の車両より低い位置に窓があるのでこのような通常では見られない景色を楽しむことができます。
ふむ、この景色も眺めてみたいですね。次回は1階を狙いましょうか。
サンライズ出雲・設備のレビュー
車内に自動販売機があります。
車内販売はありません。ご飯は事前に用意しましょう。ただ、自動販売機があるので飲み物は確保できます。ラインナップはご覧のとおり。一部売り切れもありました。事前に飲み物も用意した方が安心ではありますね。
ラウンジで語らうも良し、食事も良し。
こちらは自由に使えるラウンジです。
我々はここで夕食(コンビニ弁当)を食べたり晩酌したりしました。その様子は次回ゆっくり解説します。
B寝台シングルの部屋ならば、コンビニ弁当を食べるくらいは不自由しないだけの面積の机が部屋にもありますので、部屋で食べるのも良いでしょう。
シャワーカード販売機について
車内探検していたらシャワーカード販売機まで戻ってきました。出雲市駅を出てすぐ売り切れになっていたようです。
私は入手できたので、マウンティング用の記念撮影をしておきました。
現金のみなので、キャッシュレス決済派の人は用意を忘れずにしましょう。
ドキドキのシャワータイム
脱衣所の広さはこんな感じ。ここにもゴミ箱があります。
専用の読み取り機械があり、そこにシャワーカードを入れると6分がチャージされます。
緑のボタンでお湯が出て、赤いボタンで止まります。
6分間はあくまで「お湯が出る時間」なので、適宜一時停止できます。シャンプーとボディソープもありました。
入浴の様子も写真でご説明したかったのですが、あまりにもセクシー過ぎるので今回はやめておきます。
入浴が済んだら「シャワールーム洗浄ボタン」を押して外に出ます。これを押すと、爆音とともにシャワールームが洗浄されます。ものすごい風力でした。
備え付けドライヤーは絶望的な風力!!
シャワー室にはドライヤーがあります。ただ、これは使い物になりませんでした。
本当に風力が弱い。弱いの極み。世界一風力が弱いドライヤーです。うちわで扇いだ方がまだ乾きます。髪が長く、早く乾かしたい人はドライヤーも持参しましょう。
むしろ、どれだけ風力が弱いか気になりませんか?ぜひご自身で確認してみてください。
さて次回の記事では、
- 12時間にも及ぶ移動時間で何をしたのか?
- 初の夜行列車に何を感じたのか?
- ラウンジで知らない人と仲良くなった話
をお届けします。旅での出会いに興味がある方は是非ご覧ください。
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