伊予灘ものがたりの予約、取れないですよね。
愛媛県を走る観光特急・伊予灘ものがたりはあまりにも有名になりすぎてしまったようです。
今回の記事では、私が伊予灘ものがたりの予約を勝ち取った方法とその奮闘記を紹介します。伊予灘ものがたりの予約が取れず絶望しているあなたの役に立てれば幸いです。
そもそも伊予灘ものがたりってどんな体験ができるの?
そんなあなたにはこちら↓の過去記事からご覧ください。
忙しいあなたのためにまず結論から書きます。その後、予約困難な理由考察を交えた奮闘記(実体験)に続きますので時間があれば最後までご覧ください。
目次↓もご活用くださいね!
伊予灘ものがたりの予約を勝ち取った方法
私は2024年7月13日(土)に4人がけBOX席の予約に成功しました。
2024年7月13日(土)は三連休の初日であり、かつ全3車両の中に4人がけBOX席は3つしかありません。そんな中予約が取れたのは本当に幸運だったように思います。
しかし、ただ何もせずに予約が取れたラッキーマンという訳ではないのです。
結論がこちら。
当初は満席だったものの、毎日WEB予約リクエストを送り続けたことでキャンセル枠に入り込めた。
伊予灘ものがたりの予約には三種類の方法があると思います。
- みどりの窓口で窓口予約
- 旅行会社で伊予灘ものがたりに乗るプラン付ツアー等の購入
- WEB予約
このうち②は旅行会社によって取り扱いが異なるので本記事では割愛(この方法は使わない)します。
もし四国バースデイきっぷで予約する場合はこちらの記事が参考になるはずです↓!
私は①と③の両方を行いましたが、①はみどりの窓口に通うのが大変だったという理由で諦めました。残された方法は③ですが、ここで注意点があります。
WEB予約のページはこちら↓から辿り着くことができます。
このページ↑を見ればわかる通り、WEB予約の場合は「伊予灘ものがたり乗車券(片道)+食事券+行きor帰り用の特急列車自由席券(片道)」がセットになった商品しか購入できません。
JR四国の一日乗車券があるから、伊予灘ものがたりの席だけ欲しいんだよね。
車内の食事は別にいらないのよね。
往復で伊予灘ものがたりに乗りたいんだよなぁ。
このような方の需要には答えることができません。
食事は絶対に付いてくることになりますし、元々フリー切符を持っていたとしても片道の特急列車切符が付いてくるのです。そしてその分の料金を含めた価格で商品販売されています。
WEB商品は、一応お得ではある。
例えば、伊予灘ものがたり八幡浜編に乗る場合で考えます。
もしWEB商品を使わない&食事を予約するという条件の場合、松山→八幡浜→松山に必要な料金は以下の通り。
- 伊予灘ものがたり乗車料金…4,330円(運賃、特急料金、グリーン料金含む。)
- 食事代…5,500円
- 八幡浜→松山まで帰る用の電車料金…2,630円(運賃、自由席料金含む。)
- 合計…12,460円
これと同じ効果を受けられる、「駅長推薦あじな散歩道 伊予灘ものがたりきっぷ八幡浜編」の料金は12,100円。
比較すると、360円ほどお得ですね。
ただ個人的には、四国バースデイきっぷ(※)を使ったり往復で伊予灘ものがたりを使ったり、食事は要らないという人のために指定券のみの販売をWEB上でして欲しいものです…。
(※)誕生月限定で、お得価格でJR四国の電車に3日間乗り放題になる切符のこと。条件次第でものがたり列車に乗ることも可能。
私は最初、一ヶ月前の10:00にみどりの窓口にて予約する方法(いわゆる10時打ち)をしましたが予約できませんでした。
これには驚きましたね。さすがに10時打ちすれば取れると思っていたので。(これにもカラクリがありそうなので、その点については後述します。)
経緯は記事後半の「伊予灘ものがたりの予約奮闘記」で解説するので端折りますが、毎日のようにWEBでリクエスト予約しました。リクエストの直前にキャンセルが発生していることを願って。
そして遂に…!!
苦節31回目の予約で、とうとう予約成立したのです…!!!
3人で予約したかったので、スイート(1両貸切プラン)も併せて応募していました。第一希望は八幡浜編でしたが、旅程の許す範囲で8パターンの便をひたすら応募しては全ハズレする日々。そんな中、やっと、やっっと予約できたのです。(しかも八幡浜編!!)
伊予灘ものがたりの予約が困難な理由【私見】
この章は私の主観・独断・偏見マシマシの考えになりますことをご了承のうえご覧ください。
伊予灘ものがたりがなぜこんなに予約できないのか。
そりゃあ魅力的なサービスですので、その良さが日本全国・世界各地に広がって有名になりすぎている、ということも理由の一つだと思います。
しかし、それだけではないように思いました。以下、私なりに考えた理由です。
伊予灘ものがたりの運行日は基本的には金・土・日曜日&祝日です。
世間的に多くの方がお休みを取れる日程ですね。これは有り難いと同時に、予約が殺到する一因になってしまいます。
もし平日も運行していれば、
土日は混み合うから平日に有給取って行こうかな〜
と考える人も一定数現れて、予約が分散されます。それこそ、どうしても乗りたい人は平日のど真ん中を選べば予約成功率が上がるはずです。
しかし、伊予灘ものがたりのあのサービスを毎日行うにはコストがかかりすぎるのでしょう。(毎日運行していたら沿線地域の方々が手を振る回数が増えて疲労困憊間違いなしですね。)
限られた本数だからこそJR四国の職員の皆様も、沿線地域の方々も、精一杯サービスしてくれるのでしょう。
これは伊予灘ものがたりのサービスの質を維持するためには仕方がないことかと思いますが、結果として予約が殺到し、なかなか予約が取れないのです。
このブロックは特に憶測を多く含みます。ご注意ください。
先述したように、私は10時打ちに失敗しています。そのとき担当してくださった職員さんが
うーん…これ、先に団体さんとかで抑えられちゃってるな…
と呟いていたのです。
ここから私の妄想考察ワールドが展開します。
我々一般人は乗車一ヶ月前からしか予約できないけど、各旅行会社はそれより先に席を確保できるのでは!?
これが私の考えです。
確かに、「飛行機+宿+伊予灘ものがたりに乗れる旅行プラン♪」みたいな商品があっても不思議じゃありません。そして、そのパッケージツアーを一ヶ月前からしか売れない、となると旅行会社的にはなかなか厳しいことは推察できます。
じゃあ、そんなパッケージツアー用に先に席を確保させておこう!とJR四国と旅行会社が結託しているのでは…と邪推してしまいます。
そして、そんな旅行会社が一社とは限らないとすると…そもそも一般人が一ヶ月前から予約を始める時点で、残席数はほんのわずかなのでは…?そんなわずかな席をかけて皆が殺到しているのでは…?
これなら予約が取れない理由として納得できます。さぁ、真実はどうなんでしょうか。
ちなみにこの邪推が当たっていたとしても、私はJR四国様・各旅行会社様を非難するつもりはありません。だって営利を求めるのが企業の最終目的であり、その営利のおかげでこのような素晴らしいサービスが提供できるのですから。
伊予灘ものがたりの予約奮闘記
さて、ここからは私の超具体的な予約奮闘記になります。なにか参考になれば幸いです。
伊予灘ものがたりの予約に苦労するなんて思っていなかった私。
八幡浜編で行って道後編で帰ってこよう♪
と、当初は呑気に考えていました。5秒でなくなると噂されるサンライズ号の切符を入手できた10時打ち(一ヶ月前の10時にみどりの窓口に行く方法)を過信していたのです。
ちなみに予約人数は3人。2人用の席が多い中で、難易度の高い挑戦です。
まぁ、八幡浜編か道後編のどちらか片方だけでも乗車できれば良いよね、というテンションでした。
事前に申込用紙を入手。必要事項を記入しておきました。
そして受付開始の日。その日は平日だったので、有給休暇を取得しました。申込用紙を片手にみどりの窓口に向かいます。最寄りのみどりの窓口までは家から電車で約30分。
受付30分前の9:30にはみどりの窓口に到着。しかし、既に前に2名ほど先客がいらっしゃいました。
この二人が伊予灘ものがたりの予約である可能性はないだろうなぁ。
10時打ちといったらサンライズ号だろう、という個人的な偏見があります。
全国各地のみどりの窓口で10時打ちする人は多くいると思うけど、さすがに伊予灘ものがたりの予約者は少ないだろう…という希望的観測をして10時を待ちます。
時刻は10時。窓口への案内が始まりました。
あれ、前回の10時打ちのときは、10時ピッタリにエントリーできるように9:55には窓口案内始まっていたのにな…と思いつつ、でもそれはあくまでも職員さんのご厚意だったんだな、と実感しました。
窓口は3つ。前から3番目の私も10時に窓口に行けると思っていましたが…
窓口担当の職員さんは2名しかいらっしゃいませんでした…orz
そう、つまり私は前の2名のどちらかが手続きが終わるまで案内されません。10時打ち失敗です(;_;)
とはいえ10:10には窓口に通されました。ま、まぁ伊予灘ものがたりだし。大丈夫、きっと予約できるよね、というフラグを立てながら窓口で申込用紙を見せます。
あ、これもう満席ですね。
え…?
私の有給休暇…じゃなくて、伊予灘ものがたりに乗る計画が…
すがる思いで食い下がります。
あ、あの、席とか離れても良いので…。あ、大洲編や双海編でも良いんですけど…
しかし、職員さんの返事はNo。そして、先程の一言を漏らしたのです。
うーん…これ、先に団体さんとかで抑えられちゃってるな…
こうして私は、なんの成果も得られないまま、肩を落としてみどりの窓口を出たのです。
悲しみに暮れる間もなく、私は次なる一手を考えました。
こうなった以上、あとはキャンセルが発生して空きが出る瞬間を待つのみ。空席情報の確認は↓のサイトが参考になります。
しかし、空席情報が「✕」以外になったとして、3人席が空いているかはわかりません。
予約のために30分かけてみどりの窓口に行くのも大変です。
しかも着いた頃には他の人に先取りされているかもしれません。
そんな私が見つけた最後の手段が、WEB予約。これならわざわざみどりの窓口に行く必要がありません。ただし、WEB予約のデメリットとして、「八幡浜編で行って道後編で帰って来る」ような予約はほぼ不可能(※)です。
(※)本記事の「【注意点】WEB予約はセット商品しか購入できない」参照。できなくはないですが、片道分の切符×2回分が無駄になりますし、出費が嵩みます。
今は「行きも帰りも伊予灘ものがたり♪」なんて呑気なこと言ってられません。なんとしても、片道だけで良いから伊予灘ものがたりに乗りたい!!
今回の私は一日乗車券を他に持っているわけでもなく、食事は予約するつもりだったのでセット商品でOK。伊予灘ものがたりに乗るのも片道だけで良い。かくして、虎視眈々とキャンセルを待ちに賭けることにしました。
私の旅程では、13日の午後か14日の午前であれば伊予灘ものがたりの時間を入れることができました。
午前の便は「大洲編」「双海編」、午後の便は「八幡浜編」「道後編」となります。したがって、13日の「八幡浜編」「道後編」・14日の「大洲編」「双海編」をひたすら申し込みました。
それも、通常席だけでなくスイート(一両貸切)のプランも申し込んだので、4便×2プラン=8回の予約を、ほぼ毎日しました。
そして、すべて落選する毎日。
それでも私は諦めませんでした。
一日一回更新されるかわからない空席情報を見て、「更新前に空席が発生しているかもしれない」という可能性に賭けて、朝方と夕方に2回、8通りの予約をひたすらに申し込み続けました。もはやヤケクソ状態でした。
WEB予約の何がめんどくさいかって、1回の予約情報を入力するたびに参加者全員の名前・生年月日を入力しなければならないんですよね。
つまり、私は最大で一日に4便×2プラン×朝夕2回×3人分=48回も名前と生年月日を入力していました。
一回の応募で「第一希望・第二希望…」のように複数回応募できれば楽なのに…。と、思う反面、こんな面倒なことをやり続ける人がいないお陰で、やり続ける側の人がいつか報われやすいのかもしれません。
一日で16回(4便×2プラン×朝夕2回)も申し込む日もあれば、疲れて数回分しか申し込めない日もありました。でも、毎日続けました。
そしてふと、最新の空席情報にアクセスしてみると…
これは!!!第一希望の便が空いているのでは!?
空席情報が更新されたのはお昼頃。私がこの情報にアクセスしたのは仕事終わりの夕方。
お昼〜夕方までの間に他のお客様に取られている可能性は十分にありますが、この突然の一筋の希望を絶対に掴みたい!!と、爆速で申込みフォームを入力しました。
やったあああぁぁあ!!
ここまで読んでいただいた皆様には、このときの私の喜びを想像するに易いでしょう。
私は本文をみっちり見るタイプなので見逃しませんでしたが、スイート(一両貸切)プランも同時に申し込んでいたのでメール件名が「満席のご案内」となっています。件名だけを見て本文を見逃さないようご注意ください。
まぁこの後に決済方法についてのメールが別途届くので大丈夫だとは思いますが。
かくして、私は念願の伊予灘ものがたりに乗車できることになったのです。ここまでの経緯をご覧のうえで、ぜひ私の乗車記を再度ご覧ください↓。
ここまで苦労した甲斐がある、本当に素晴らしい体験でした…(´;ω;`)
伊予灘ものがたりの予約方法まとめ
伊予灘ものがたりの予約に対する私の執念、いかがだったでしょうか。少しは参考になる内容だったでしょうか。
皆様も、伊予灘ものがたりに乗りたいというその気持ちを燃料に、予約戦争を勝ち抜いてください。そこには極上の乗車体験が待ってくれています。
伊予灘ものがたりの予約のコツは執念です。みたいな結論になっていますが、ここで冷静に、私なりの振り返りをして記事の終わりとさせていただきます。
とはいえ、やはり一番効果的だったのは「ひたすら申し込むこと」だったことは否めません。
私はわざわざ有給休暇を取得してみどりの窓口に行きました。その結果、見事に惨敗。
これは私の妄想ですが、一般枠(個人がみどりの窓口で取得する方法で用意されている席)はかなり少ないのではないでしょうか。
であるならば、わざわざ有給を取って時間と電車賃をかけて最寄りのみどりの窓口に行かなくて良かったな〜と思います。繰り返しますがこれは私の持論です。
もちろん私は今回の「八幡浜編」以外の乗車も今後狙っていきます。その際はみどりの窓口に行かず、最初からWEB予約を活用する予定です。
八幡浜編で行って道後編で帰ってこよう♪
そもそもこの考えが甘すぎる、と過去の自分に教えたいです。理論上は可能なプランですが、伊予灘ものがたりが人気になった昨今ではもはや現実的ではありません。
大人しく片道だけのWEB商品や旅行会社の商品購入を検討した方が、乗車できる確率は上がるのかなぁと思います。
今回の私がここまで苦戦した一因が「3人利用で予約したかったこと」だと分析しています。
全部で3両ある伊予灘ものがたり、4人用の席はたったの3つしかありません。そりゃあ倍率も跳ね上がりますわ。
それにこれも私の妄想ですが、4人席って団体旅行プランで先に押さえられがちなのではないでしょうか?妄想ですよ?妄想ですけど、私が旅行会社ならそうします。だって団体旅行プランの方が儲かりそうじゃないですか。知らんけど。
そうなると、最初からスイート(一両貸切)プランで申し込みをした方が当選率が高い、と私は予想します。8人まで利用できるので、複数人参加予定の場合はぜひご検討ください。
スイートプランはポツポツ空きがあったりしますので狙い目かもしれませんよ。
以上、私の予約奮闘記を最後までご覧いただきありがとうございました。この記事を読んだ皆様が無事、伊予灘ものがたりの予約に成功することを心から祈っております✨