- 1泊2食付きの格安温泉宿があれば良いのに…
- 交通費・宿泊費を入れて予算3万円で旅行を楽しみたい!
- 安くて質が高い経験ができる旅行プランはないのかな?
どこかに旅行するとなれば新幹線や飛行機の往復料金で2万円、そこからホテル代で1万円は必要なので3万円はあっという間にかかってしまいますよね。
私は友人から「3万円でぜんぶ収まるなら旅行に行きたいんだけど…」と相談されたので実際に3万円以内で収まる旅行プランを作成しました。

マジで3万円のプランを提示されると思わなかったわw
しかも、片道は観光列車のプレミアムグリーン車(←グリーン車よりもさらに上のグレード!)に乗るという大盤振る舞いをして3万円です。
この記事を読めば「東京から1泊2日の旅行を3万円で行う方法」がわかります。学割やタイムセールなどの利用がないので誰でも再現が可能です。費用を抑えつつ最高の旅行がしたい方は最後まで読んでください。
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【結論】東京から伊豆へ!3万円モデルコースの全貌
今回紹介する「旅費3万円モデルコース」は、東京から静岡県・伊豆への旅行プランです。具体的な内容がこちら↓。

費用が安い旅行と言われると「各駅停車で超時間をかけて行くんでしょ?」「観光やグルメは全然楽しめないんじゃないの?」「宿がめっちゃオンボロなのでは…」と考えてしまうのではないでしょうか。
ご安心ください。このモデルコースの特徴は以下の通りです。
- 行きは特急、帰りはプレミアムグリーン車
- その地の観光や地元グルメを堪能
- 宿には温泉あり、お酒飲み放題、無料でカラオケや卓球ができる
- 交通費・宿泊費・食費を入れて総額30,435円
- 「学割」や「タイムセール」などの対象者限定の商品ではない
個人的には「学割やタイムセールは使わない」という点が高評価ポイントです。この手の格安旅行は「結局マネできないじゃん!」という状況になりがちですが、このモデルコースでは今読んでいるあなたも十分にマネできるのです。

「平日の旅行」という条件だけはクリアしてくださいね。ちなみに休日の場合でも+1,100円くらいです。
ではこのモデルコースの細部について、自身の体験に基づきながら解説していきます。
行きは在来線の特急列車で快適に移動

まずは東京駅から「特急踊り子」に乗車して終点の「伊豆急下田駅」まで向かいます。乗り換えることなく目的地に着くのはとても楽ですよね。約2時間40分の電車旅から始まります。
特急踊り子は全車両指定席なので、事前に「えきねっと」で予約しておきましょう。
東京から伊豆方面に行く場合、進行方向左側の席だと海沿いの景色を楽しむことができますよ!

車内はこんな感じ。2列シート×2の構造で、座席は新幹線に似ていますね。上部の荷物置きのところにランプが点灯しているのがわかりますか?

このランプの色で「予約席」かどうか確認できます。自身の指定席した席と違う席に座ってしまわないようにご注意ください。ここでとある疑問が生じました。

空席が「赤色」よりも、予約した席が「赤色」の方が『あ、ここ予約されてる』って気がしない?
これに対し、鉄道オタクの友人(シン)が解説してくれました。

車掌さんが通りすがりに席の確認してるから、車掌さん視点で『赤色の席に人が座ってたらおかしい!』って気づきやすいでしょ?
はえ〜なるほど!!確かに指定席なのに車内検札がありませんでしたが、こういう工夫があったんですね…。鉄道オタクと乗る電車は新しい発見があってとても楽しいです。

指定席のシートはこんな感じ。低反発クッションで気持ち良い…。この「特急踊り子」にもグリーン車がありますが、通常の指定席でも乗り心地は抜群でした。

乗り心地の良さに一役買っているのがこちらの連結部分。見慣れない装置がありますよね。これで車内の揺れを軽減しているんですって!(鉄道オタク・シンの情報)

全然期待してなかっただけに、あまりの快適さに驚きました!
車内でランチタイム&絶景の車窓を見逃すな!

電車が発進する頃はちょうどお昼時です。事前に東京駅内の弁当屋「駅弁屋 祭」にて購入しておきましょう。
今回は低予算の旅、ということで店内でも安い商品の一つ「チキン弁当(900円)」を選択しました。

チキンライス、唐揚げ4つ、チーズ(ウインナーのような見た目だった)、紅生姜、レモン果汁が入っています。
唐揚げはコンビニでカップに入って売られているものが冷めたような感じの味ですが、普通に美味しかったです!昔ながらの弁当だなぁ、という風情あるクオリティ。あぐ判定★3です。
- ★5:今まで食べた中でトップレベル
- ★4:「めっちゃ美味しい!」とブログで絶賛するレベル
- ★3:おすすめできる美味しさなので、ブログで紹介するレベル
- ★2:美味しいけど紹介するほどではないレベル
- ★1:普通。不味くはない。

電車が伊豆半島に差し掛かると、進行方向左側には広い海の車窓が広がります!
特急踊り子の窓は普通の電車と比べてとても大きく、大パノラマできれいな海岸線を楽しむことができるのです。

窓が大きいからこそ、開放感があって席が広く感じましたよ!

伊豆熱川駅に停車中は『玉の湯源泉』を見ることができます。たくさんのビルが広がっている中でモクモクと白い煙を噴き出している景色は不思議な光景でした。
温泉のまちだからこその景色をお楽しみください。
知る人ぞ知る格安旅館「伊東園ホテルズ」がコスパ最強

伊豆急下田駅に到着したら旅館に向かいます。ゆっくりと歩いて来ると、ちょうどチェックインの15:00あたりに到着するでしょう。
そして今回の3万円旅行の鍵となるのがこちらの旅館「下田伊東園ホテルはな岬」です。その驚きの特徴は以下のとおり。
- 夕食はアルコール飲み放題
- 本格的な温泉があり、露天風呂から星空が見える
- カラオケ・卓球・ビリヤード・レンタサイクルなど無料設備が豊富
- チェックアウトは11:00
- この内容で1泊2食付き8,415円〜
このホテルのメリット・デメリットなどをまとめた体験記が別記事にあるので参考にご覧ください。
1日目は15:00にチェックインしたら、あとは館内施設を遊び倒します。カラオケやビリヤードをしていたら夕食の時間になり、腹ごしらえに卓球をしてから温泉に入ったらあっという間に寝る時間になりました。

このホテル、充実しすぎでしょ…!

マジでもう1回泊まりに来ると思うw
通常は公式サイトからの予約が最安値です。
しかし、「じゃらん」や「楽天トラベル」では定期的にクーポンが配布されています。既に持っているポイントやクーポンを駆使すれば公式サイトより更に安く予約できる場合があるので、どちらから予約するかは状況に応じてお考えください。
翌日は「下田ロープウェイ」でしっかり観光!

ホテルは11:00チェックアウトなので、朝はゆっくり過ごせます。朝食前に朝風呂に行くのも良いですね。チェックアウト後は伊豆急下田駅まで戻ってきましょう。下田観光の始まりです!
伊豆急下田駅のすぐ近くには「下田ロープウェイ乗り場」があります。ここから約5分の乗車で寝姿山の山頂駅まで行くことができるのです。

もうすでにここからの景色が美しい。
下田ロープウェイの往復券は1,500円ですが、事前にチケット購入しておくことで10%オフの1,350円になります。必ず事前購入しておきましょう。
ここからの購入で10%オフ!

ロープウェイの山頂駅から少しの上り坂になりますが、数十分で展望台にたどり着きます。ここからの景色は絶景です!

山に囲まれた下田港の様子がよくわかります。すぐそこに広がるのは太平洋です。日米和親条約で最初に開港した下田港を生で見ることができました。
「江戸の近くで開港するのは怖いから政府は下田を選んだ」という説もあるようですが、アメリカとしても太平洋へのアクセスが容易で山に囲まれた閉鎖的な下田港は魅力的だったのではないでしょうか。
など、歴史に思いを馳せながら景色を楽しみましょう。

また、展望台の近くには「愛染明王堂」があります。こちらは子宝や縁結びのご利益が賜われるようです。御本尊「愛染明王」様にご挨拶してきましたが、恋愛キューピットとは思えない厳しい形相をしていらっしゃいました。

明王堂の隣には無料休憩所があり、ゆっくり座って休憩することもできます。
休憩所内には「和み玉」(願いを込めて投げて、特定の岩に当たれば良しとするおまじない)や花みくじ(水に浮かべることで結果がわかるおみくじ)などがあります。
寝姿山の山頂駅では30分〜1時間の所要時間で十分に満喫することができます。温かい季節には綺麗なお花も楽しむことができるようですよ。下田に旅行する際はぜひ事前にロープウェイチケットを購入してからお立ち寄りください。
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昼食は地元ブランド食材を堪能

寝姿山の展望台などを楽しんだ後、再び伊豆急下田駅まで戻ってきました。駅周辺には飲食店が多く立ち並んでおり、昼食には困りません。
せっかくの旅行なので何か地元のものが食べたいな〜と探していると、さっそく発見。「地金目鯛炙り寿司」だなんてとっても美味しそうです!

地金目鯛炙り寿司の単品(1,100円)です。下田港で水揚げされた地金目鯛を炙り、少し甘めの酢飯で押し寿司にされています。お吸い物も一緒に出してくれるのはとても嬉しいですね。

醤油だけでなく、レモン、下田塩、わさびがあります。一番のおすすめはレモン+下田塩の組み合わせです!!地金目鯛の素材の旨味が口の中に広がってめっちゃ美味しい!!これはあぐ判定★4(「めっちゃ美味しい!」とブログで絶賛するレベル)ですね。
単品では少し足りないかもしれないので、予算が許すのであれば「地金目鯛炙り寿司フロント定食(2,400円)」を選ぶと良いでしょう。定食には蕎麦やサザエのつぼ焼きが追加されるようです。
腹ごしらえに「ペリーロード」を散策するが…?

お昼ごはんを食べたら運動がてら散歩をしましょう。下田のもう一つの観光スポット「ペリーロード」に向かいます。ペリーロードはペリー一行が行進したことから名前が付けられたようです。
伊豆急下田駅からは徒歩15分程度。道には定期的に案内板が設置されており、迷わずに行くことができるはずです。お散歩するには丁度よい距離感でした。

と、いうことでやってきましたペリーロード!
確かに風情はありますが…風情以外は特になにもないですね。喫茶店やお土産屋さんなどが繁盛しているのかと思ったのにそういう感じはなさそう。本当に「ただペリーが歩いた道」ということのようです。

平日ということもあってか、他の観光客はあまり居ませんでした。人が少ないところでゆっくり風情を感じたい方にはおすすめできるスポットです。
所要時間は5〜10分あれば終わってしまう感じ。近くに綺麗な公衆トイレがあったので散歩コースにはピッタリですね。
帰りの電車まで時間が余った場合はホテルに戻ってビリヤードや釣り、レンタサイクルを楽しみましょう。
「節約旅」なのに帰りは豪華にグリーン車!!

今回の旅行は予算3万円の格安旅行です。その予算の半分近くを注ぎ込むのがこちらの帰りの観光列車「サフィール踊り子」です。全車両グリーン席というVIPな電車。とても「格安旅行」とは思えないハイクオリティさです。

しかも!サフィール踊り子で一番安い「グリーン席」ではなく、その上のグレードの「プレミアムグリーン」に乗車します!

こーんな贅沢な空間で旅行の最後を締めくくります。最高でしょう?
しかし、このプレミアムグリーンには利用してみてわかったデメリットも存在しました…。詳しくは別記事で解説しているのでこちら↓をご覧ください。
状況に応じて「プレミアムグリーン」か「通常グリーン」か、または「個室」か使い分けてくださいね。
ダイナミックレールパックよりも安くて豪華…?
旅行好きな読者の方は「ダイナミックレールパック(JR東日本公式のセット商品)ならサフィール踊り子+宿でお得な料金になるんじゃないの?」とお考えになったかもしれません。
たしかにJR東日本さんの公式商品でそのようなものがありますが、私が2025年2月に調査した範囲では以下のような結果でした。
- 平日の1泊2日、2食付の宿、安い順でソート
- 片道は「踊り子」、もう片道は「サフィール踊り子の通常指定席」
- 宿+往復乗車券の最安値は30,900円
まず、ダイナミックレールパックの場合はサフィール踊り子のプレミアムグリーンを選択できません。そして、日中の観光アクティビティ(下田ロープウェイ)や昼食代を含めずに3万円をオーバーしてしまいます。
私のモデルコースなら旅行全体で3万円、しかもサフィール踊り子はプレミアムグリーンです。この点においてはダイナミックレールパックよりも安くて豪華、と言えるのではないでしょうか。

ダイナミックレールパックの方が宿のクオリティは上なのかもしれないけど、私の利用した宿も十分良かったですよ…!
「できるだけ安く、できるだけ最上の気分」を満たしたい場合はぜひ私のモデルコースを活用してみてください。
3万円モデルコースのアレンジ案

もっともっと安くする方法はないの!?
という方のために、もっと安くするアレンジ案をご紹介します。たしかに移動方法を工夫することでさらに料金を抑えることが可能になるのです。
しかし、あくまでも費用と効果のバランスをギリギリまで調整して編み出したのが「片道サフィール踊り子プレミアムグリーンでの移動」になるので、私は上述のモデルコースが最適解だと思っております。
ここから先は料金をできるだけ抑えたい方のみ参考にしてください。
サフィール踊り子を「通常グリーン車」または「特急踊り子に変更」にすれば3万円以内
サフィール踊り子プレミアムグリーンに乗った正直な感想の記事でも言いましたが、友人との旅行の場合はプレミアムグリーンでない方が電車内で談笑できて楽しいかもしれません。

東京〜伊豆急下田(終点)区間の料金は2025年2月時点で↑のとおりです。
もしプレミアムグリーンではなく通常のグリーン席にした場合は2,400円ほど支出を抑えることができます。遂に3万円を切るようになりましたね。
帰りの電車も行きと同じく「特急踊り子の指定席」にした場合は6,280円の支出減になり、旅費は24,155円になるのです。

1泊2日の旅行で2.5万円は破格過ぎる…!
「特急踊り子」でも乗り心地は快適だったことは先述のとおりです。観光列車やグリーン席に興味がない方はこのようにアレンジしても、そこまでクオリティの低下には繋がらないでしょう。
交通手段を工夫すれば脅威の1.5万円…!?
実は、もっともっと劇的に費用を抑える移動手段があります。
なんと伊東園ホテルズ(このモデルコースで使用する旅館の系列)には往復バスの運行があるのです。それによると、下田伊東園ホテルはな岬のバス往復料金は上野駅から4,000円とのこと。

どうやったらそんな料金で運行できるの…?
片道ではなく、往復で4,000円ですよ。大型バス運転手の経歴を持つシンは目を丸くして驚いていました。
片道あたり約6時間30分バス旅になっても良い、という方は公式サイトより注意事項をよく読んで往復バスをお申し込みください。この場合、この記事のモデルコースの料金は全体で15,895円になります。

伊東園ホテルズが凄すぎる…
【まとめ】質を落とさない3万円旅行は実現する!

- 1泊2食付きの格安温泉宿を利用
- 安くて質が高い経験(下田観光、プレミアムグリーン乗車)ができる
- 交通費・宿泊費・食費を入れて予算3万円の旅行は成立する
東京から伊豆(下田)を旅する3万円のモデルコースはいかがだったでしょうか。
何かを我慢したり、ひもじい思いをすることなく(むしろプレミアムな体験までできて)しっかり1泊2日の旅行をすることができましたね。しかも再現性は十分にあります。
予算を抑えて旅行をしたいときにぜひ参考にしてみてください☺
私はこれからも「予算を抑えつつプレミアムな体験ができる旅」を探して実行していくつもりなので、トップページをお気に入りに登録して旅行記の更新を楽しみにしてくださいね。