愛媛県松山市にある日本の伝統的な温泉地「道後温泉」。なんと3,000年以上の歴史があると云われており、日本最古の温泉地です。
道後温泉本館の独特な建築・周辺の商店街・地元グルメがどれも魅力的で、多くの観光客を惹きつけます。
本記事では、2024年7月12日に私が訪れた道後温泉(本館、周辺観光地)の魅力をレビューします。道後温泉の深い歴史と現代的な楽しみを、ぜひご覧ください。
本館は約5年の改修工事を行っていて、2024年7月11日に本館全館営業再開したようです!なんと私の行く前日ですね。ラッキー!
道後温泉とは?歴史と魅力をザックリ紹介
本ブログでは珍しく(普段は体験記メインなので。)ちょっとしっかり調べ物をしてみました。あぐの頑張った成果をご覧ください。
道後温泉は日本最古の温泉として知られ、約3000年の歴史を誇ります。
伝説では、古代の神々や皇族もこの地を訪れ、その効能を称賛したと云われています。特に、奈良時代には「風土記」にも記載されるほどその存在は広く知られていたようです。また、江戸時代には松山藩主の保護を受けて温泉街としての発展が進みます。
このように、道後温泉は長い歴史を通じて人々に愛されて今に至っているのですね。それにしても3000年って…どうやって記録したのでしょうか🤔あまりに歴史が深すぎて信じ難いですね…(←疑うな)。
真実かはさておき、3000年という歴史を持つのでたくさんの伝説・逸話が残っています。
特に有名なのは、白鷺(しらさぎ)の伝説。この伝説によれば、一羽の白鷺が足の傷を癒すために道後温泉に浸かり、その後元気に飛び立ったというもの。この逸話は、道後温泉の効能を象徴するものとして、古くから語り継がれています。
また、聖徳太子や正岡子規、夏目漱石など歴史上有名な人物も数多く入浴したようです。うーん、そう聞くとたしかに「自分も入ってみたい!」という気持ちになるかも。(同じ湯に浸かれば頭が良くなるのでは?という下心は内緒。)
こうした物語が、道後温泉の魅力をさらに引き立てているのでしょう。
では、実際にその効能はどういうものがあるのでしょうか。
適応症 筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進、不眠症、うつ状態
禁忌症 病気の活動期(特に熱のある場合)、 活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓病又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期
松山市HP 観光ガイドより引用。引用元はこちら。
ふむふむ。実は普段は温泉の効能を調べないので、これらが特別な効能なのかどうか判断できません。(ごめんなさい)
パッと見はどこの温泉も同じようなことを書いているような気がしますが…。今後お勉強していくことで「この効能がある温泉は珍しいですね!」みたいなレポートができるようになるのでしょうか。乞うご期待です。
今までは「温泉ってキモチイなぁ///」という感想しかなかった…。
ここまで堅苦しい調べ学習のような内容にお付き合いいただきありがとうございました。ここからはあぐの主観全開(今までもそうか?)の体験レポートになるのでどうぞお楽しみください。
さて、歴史やら伝説やら効能やらわかったけど、結局は道後温泉の魅力ってなんなんでしょうか。
私が考えるに、「ゆったりとした時間を過ごせること」だと思います。
「ゆったりとした時間」の概要は以下↓の通り。
- キモチイ温泉に入ってリフレッシュできる
- 入浴後に涼しい部屋で小休憩できる(要追加料金)
- 本館目の前にある商店街(温泉街)のブラブラが楽しい
これらの詳細について、次の章から解説していきます✨
再開直後の道後温泉本館を利用してみた!
当初は「道後温泉の外観だけ写真に収めればいっか〜」という計画でしたが、やはり目の前にあるのに温泉に入らないのはもったいない!!ということで、利用してみました。
ちなみに利用したのは「道後温泉本館」です。他にも「飛鳥乃湯泉」「椿の湯」という別館がありますが、本記事では本館のレビューになりますのでご注意ください。
木製の靴箱、味がありますね。欲を言えば鍵も木札とかであれば更に雰囲気が上がるのですが。でもこれだけ沢山の方が利用するのであれば、木札は厳しいのかもしれませんね。
すごい!これが「番台」か!!
普段は銭湯などを利用することがないので初めて見ました!これにはテンションも上がります。
ここで購入したチケットを見せて、中に入らせてもらいます。
中の廊下はこんな感じ。ここから自身が購入したチケットのグレード(?)に合わせた階へ移動します。
詳しくはこちら↑の公式HPをご覧いただければと思いますが、本館には「神の湯」と「霊の湯」の2種類の温泉があります。そして、2階と3階はゆったりくつろげる休憩室or個室になっています。
- 「神の湯と霊の湯のどちらを利用するか」
- 「どのグレード(何階)の部屋で休憩するか」
で料金が変化します。なお、「霊の湯」を利用する場合は「神の湯」にも入浴して良いそうです。(逆に「神の湯」のみの利用客は「霊の湯」には入れません。)
私が今回利用したのは霊の湯の2階席(60分)で2,000円です。この料金には貸しタオル、貸し浴衣、お茶、お菓子代が含まれています。手ぶらでOKというのが有り難い。
長湯するタイプではないので時間は60分もあれば十分でした。
浴室や脱衣所では当然カメラNGなので様子は公式HPでご確認いただくとして、文字での解説を頑張ります。
霊の湯に入ったとき、我々以外に入浴しているお客さんは居ませんでした。(後半は数人やってきましたが。)もっと混雑しているのかな?と思っていたのでラッキー!「神の湯」の方は混んでいたのかな?
浴槽は結構深め。座高が高いで有名な私(誰が短足やねん!)ですら、体育座りでは鼻から下が水面下になる感じ。正座したら丁度良いくらいでした。顔から下すべてがお湯に包まれる安心感をお楽しみいただけます。
湯質は「え?これ本当に温泉?」と疑うほど透明。香りも特に感じません。見た目はただのお湯でした。温泉(硫黄とか)の独特な香りが苦手な人もしっかり長風呂できるのではないでしょうか。
神の湯には入らなかったので比較できませんが、空いていてクセのない湯質、深めの浴槽が大変気に入りました。
2階席の様子はこんな感じ。落ち着いた和室に座布団があり、空調も効いています。
お風呂上がりは浴衣に着替えてこちらでゆっくりと涼みました。涼しい和室って最高ですよね。風呂上がりぽかぽかで気持ちよく、眠ってしまいそうでした…!
こちらがお茶とお菓子。お茶は声をかければおかわりをいただくことができました。くつろいでいたらあっという間の60分。外は暑かったので汗を流して最高のリフレッシュをすることができました✨
ちなみにここで瓶の牛乳・フルーツジュースなどを購入することもできます。
道後温泉で泊まるならどこ?あぐ利用のおすすめホテル
道後温泉エリアには数種類のホテルがあります。どこもきっと素晴らしい施設でしょうが、今回私が利用したホテルもなかなか良かったので紹介いたします。
あ、別に紹介報酬とかをいただいている訳ではなく、「このホテル良かったなぁ」と心から思ったので紹介します。
数あるホテルの中で私が選んだのは「湯快リゾート彩朝楽」さん。道後温泉駅からは歩くと15分くらいかかってしまいます(しかもソコソコ急な登り坂)。
しかし、9:00~12:30 15:00~21:00の毎時0分、30分の間隔で道後温泉駅〜ホテル間の無料巡回バスが運行しています!私は知らずに重い荷物を持って歩いて来てしまったので、皆さんはしっかり調べてご活用ください。
じゃあこのホテルの何が良かったのか?を紹介していきましょう。結論、「ホテル内でたくさん遊べる」ことが魅力だなぁと感じました。
例えばロビーには、有名な日本文学作品がズラリ。ロビーのフカフカなソファに座って読書するのも一興です。
中には夏目漱石の「坊っちゃん」もあります。道後温泉観光で良く見る「坊っちゃん団子」「坊っちゃん列車」について予習するのも良いでしょう。
日本文学は難しい!と感じる私のようなタイプの方には漫画コーナーもあります。すこしラインナップが古いかも?と感じましたが、お気に入りの作品があるかもしれません。
私のイチオシはこちら。やはり温泉と言えば卓球ですよね!!
この場に予約表のような紙があり、各自記入することで30分間利用できます。無料です。今回の旅は男3人で来ていたので大変盛り上がりました。
なんとカラオケもあります!!私カラオケ大好きなんです。
19:00〜24:00の利用は有料ですが、その時間までは一組90分まで無料で利用できます。すごい!太っ腹!!最高!!
館内にはゲームセンターも完備。私はゲームセンターで遊ぶタイプの人間ではないですが、こちらもマリオカートなどで白熱できそうですね。
このように、館内で遊べる工夫が盛り沢山の「湯快リゾート彩朝楽」。もちろん大浴場&露天風呂もあります。道後温泉でまったり一泊したいな〜という方にオススメですのでぜひご検討ください🙌
道後温泉までのアクセスと周辺観光スポット
続いては、道後温泉までのアクセスとその周辺の観光スポットを軽く紹介します。
道後温泉には「道後温泉駅」という駅があるのですが、愛媛県の主要駅「松山駅」近くの「JR松山駅前」から一本で行くことができます。所要時間は25分です。
「松山駅」と「JR松山駅前」は別駅です。徒歩3分くらいで移動可能。
この路面電車は交通系IC利用可能。PASMOやSuicaも対応しているのでとても有り難い!!
四国の中でも愛媛県は交通系IC・電子マネーの普及が進んでいるように感じました🤔
道後温泉駅に着いたらまず目に入るのが「坊っちゃん列車」です。こちらで記念撮影を忘れずにしておきましょう。
実は「坊っちゃん」読んだことないんですよね…。せっかくだからホテルで読んでおけば良かったか…いや、でも卓球とカラオケでそんな時間はなかった…。事前に読んでおけばもっと楽しめたかもしれません。
そしてすぐ近くの広場に「坊っちゃんカラクリ時計」があります。特定の時間でカラクリが発動。私もしっかり確認しました。
え、そんな所まで動くの!?
とビックリしましたので、ぜひその感動をご自身の目で確認してみてください。(カラクリが発動する様子をビデオで撮影したのですが、それを載せると楽しみが無くなっちゃうかなぁ…と思って載せません。要望あれば載せます。)
カラクリ時計の隣には足湯あります。ただ、タオル等は特に用意がないのでご自身で準備しておきましょう。
温泉前に足湯でゆっくりするのも良いですね。
駅出てすぐにアーケード街があります。雨の日でもゆっくり散策できるので有り難いですね!
飲食店やお土産屋さん、雑貨屋さんなどがズラリ。ここで食べ歩きするも良し、お土産を買うのも良し。歩いているだけで楽しいです。
美味しそうだなぁ〜と目星を付けつつ、結局満腹で買えなかった「道後プリン」。次こそはきっと買うんだ…。
アーケード街にあるローソンは京都のセブン-イレブンのように擬態していました。道後温泉でも景観維持のための条例とかあるのでしょうか。
「タバコ」ではなく「ちゃばこ」が販売されていました。これは面白い。しかも自動販売機風なのに「商品を取ってレジにお持ちください」スタイルなところが更に面白い。
せっかく愛媛に来たのでしっかりみかんジュース(160円)を購入しました。霊の湯入浴後だったのでグビグビ飲んでしまいました。とても美味しかったです。
うん、美味しかったんですけど、普段飲んでいるみかんジュースとの違いは私にはわかりませんでした…笑
少し歩いたところに「伊佐爾波(いさにわ)神社」があります。ご覧の通り階段がびっしりです。体力に自身があればぜひご参拝ください。
ちなみに私はホテルがこの上なので、参拝して行きました。
ちゃっかりおみくじ(100円)も引きました。中吉です。中吉って吉よりも順位が低いんですよね?最近まで知りませんでした。
まとめ: 道後温泉で過ごす癒しのひととき
今回は営業再開した道後温泉本館を中心に、道後温泉エリアの観光レビューをさせていただきました。
冒頭で説明したとおり、道後温泉の魅力は「ゆったりとした時間を過ごせること」です。
- キモチイ温泉に入ってリフレッシュできる
- 入浴後に涼しい部屋で小休憩できる(要追加料金)
- 本館目の前にある商店街(温泉街)のブラブラが楽しい
目立った観光スポットがあるわけではないけれど、忙しい日常から離れてゆっくりとした時間を過ごす。道後温泉はそういう場所であるように感じました。
「動き回る旅行に疲れた」「旅行ではできるだけゆっくり過ごしたい」
こういった需要を満たしたいのであれば、私は道後温泉をオススメします。私が紹介した「湯快リゾート彩朝楽」と合わせることで更に「ゆったりした温泉旅行」が楽しめることでしょう。
本記事が次の旅行先の検討の一助になれば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。
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