HISのイタリア&フランス周遊ツアーに参加した私。この記事では、イタリアのローマにて半日の自由行動時間をどのように過ごしたかをご紹介します。
「海外旅行は初めてだからツアーに参加してぜんぶ面倒見てもらおう!」
と安直にツアーに申し込み。行程には自由行動時間があることは知っていたものの「海外サイトでどうやって入場チケットを申し込めば良いのかわからない」「どこに何の観光地があるのかわからない」という無能っぷりで完全に無予約・無計画で当日を迎えました。
人気観光地ローマにおける無計画な散策はどのような結末になってしまうのでしょうか。この記事を読めばローマ観光には計画性がとても大切であることがわかります。私の経験を糧に、皆さんは計画的で楽しいローマ観光をしてくださいね。

まぁ無計画なりに旅は楽しかったんだけどね!(←強がり?)
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午前中は集団行動で外観を楽しむ
この記事は2024年12月30日の記録になります。午前中はツアー参加者の団体行動で「バチカン市国」と「コロッセオ」の外観観光を楽しみました。
それぞれ離れた場所にありますが、ツアーということで専用バスで移動できるのが大変便利でしたね。個人旅行なら地下鉄やバスを駆使しなければなりません。
バチカン市国をサクッと観光

パスポートチェックなどをされるわけではなく、あっさり入国できたバチカン市国。その大きさはディズニーランドよりも小さく、世界で一番小さな国として有名です。
バチカン市国といえばサン・ピエトロ大聖堂ですが、こちらの入場に予約は不可能。したがって入場には大行列に並ぶ必要があり、2〜3時間待ちも普通にあるとガイドさんはおっしゃっていました。
どうしても待ち時間を短縮したい場合は現地ツアーに申し込むなどの工夫が必要ですね。詳しくは別記事にて解説してあります。
正直「今回のツアーに入場も含めてくれれば良かったのに…」と思いつつも、そのおかげで浅く広く観光できたので良しとしましょう。

サン・ピエトロ広場には立派な「オベリスク」がありました。オベリスクとは、1つの石から掘り出した四角柱のことのようです。
私は男の子なので「オベリスクといえば巨神兵!(遊戯王)」という印象が強く、なんかイメージと違うなぁ…と感じていました。
「オベリスクの巨神兵」=「石柱の巨神兵」ということなので、ただの「オベリスク」に巨神兵要素がないのは当然なんですけどね。

バチカン市国付近のお土産屋さんで「0ユーロ紙幣」を購入しました。なんと€10.00=1,700円しました。価値は€0なのに。
ユーロ圏の記念紙幣としてお土産販売されており、券面のデザインにはたくさんの種類があるようです。それにしても本物の紙幣と変わらない手触りですごい。
実はパリの凱旋門でも0ユーロ紙幣を購入しており、そちらは€3.00=510円でした。デザインによって価格が違うのかな??こちらのヨハネパウロ2世が写っている紙幣の方が価値が高いのかもしれません。きっとそうです。ボッタクリじゃないですよね…?
凱旋門の0ユーロ紙幣についてはフランス旅行記にて詳しく紹介しますので更新をお待ち下さい。
コロッセオの外観をサクッと観光

続いてはバスに乗ってコロッセオにやってきました。
道路を走っていると唐突にこんな古代遺跡が見えてくるまちって面白いですね。そこに住んでいる人にとっては日常なのでしょうが。(海外の方にとっての京都もそんな感じなのかな?)

ガイドさんに連れられて近くまでやってきました。これの中に入れなかったのも非常に残念!!当日券の購入窓口は長蛇の列、ネット予約は数日前には完売していたので仕方がない。
海外サイトでのチケット購入はハードルが高い…と敬遠していたのですが、どうやら(若干割高になりますが)日本語サイトから買えるものもあるそうです。あぁ、やはり事前に調べておくべきだった…。
日本語のチケット予約サイト
別記事で紹介している「KKday」では、コロッセオの現地ツアー商品(ガイドさんが付いて数時間一緒に周るやつ)しかありませんでしたので本記事では紹介を割愛します。

コロッセオの周囲にはとても多くの人が居ます。コロッセオの外観を観光する際は以下の点にご注意ください。
- 人が多いのでスリに注意
- 足元にある馬の糞に注意
- 謎の売人に注意
スリについてはイタリア旅行中は常に警戒すべきです、一応。
コロッセオ特有の注意でいうと、なぜか足元に糞が転がっていました。コロッセオに夢中になって上しか見ておらず、糞を踏んでしまわないようお気をつけください。
また、セルカ棒・モバイルバッテリー・ペットボトルの水などを大量に抱えて売りつけにやってくる人も複数名いました。必要であれば購入しても良いかもしれませんが、価格や品質については疑念がありそうですのでご注意ください。「No!」って言ったら大人しく下がっていくので聞き分けは良い人たちですね。
スペイン広場近くで昼食のピザ

再びバスを利用してスペイン広場の近くまでやってきました。お昼ごはんはこちらでピザをいただきます。外観は↑なのですが、看板の文字が達筆すぎて店名がわかりません。どなたか読めたら教えて下さい。

ズッキーニ(?)、パプリカ、シイタケ(?)の前菜です。カラカラな見た目なのに噛むとジューシーで不思議な美味しさでした。近くにある唐辛子ソース(?)を付けるとさらに美味しさUP。あぐ判定★3です。
- ★5:今まで食べた中でトップレベル
- ★4:「めっちゃ美味しい!」とブログで絶賛するレベル
- ★3:おすすめできる美味しさなので、ブログで紹介するレベル
- ★2:美味しいけど紹介するほどではないレベル
- ★1:普通。不味くはない。

メインのピザはこちら。名前を忘れてしまいましたが、サラミや生ハムが乗った加工肉好きのためのピザです。
やっぱり本場のピザは美味しい!!具材の偏りが激しいですが、それも気にならないくらいの美味しさでした。この薄さが良いんですよね〜。あぐ判定★4(「めっちゃ美味しい!」とブログで絶賛するレベル)です。

こちらはデザートに出てきたミルクプリンのようなものです。チョコソースが甘くて美味しい。イタリアのデザートはどれも外れがないですね!こちらもあぐ判定★3です。
店内のトイレのドアノブが壊れていた=鍵がかからないことが唯一のマイナスポイントですが、おすすめできる良いお店でしたよ✨️料金についてはツアー代金に含まれていたので調査できませんでした。
午後の自由行動!ローマで休日を堪能せよ
昼食を終えた13:40頃、いよいよ自由行動時間が始まりました。イタリア旅行前にしていた唯一の予習は「ローマの休日」を視聴したことのみ。
無計画なローマの午後休の始まりです…!!
スペイン広場で記念撮影

映画『ローマの休日』でとても有名になったこちらのスペイン広場の階段。オードリー・ヘップバーンさんはここに座ってアイスを食べていましたね。
しかし、ここでは座ることも飲食することも禁止されています。↑の写真には座っている人も大勢いますが、本当はアウトです。警察が常駐しており、座っている人には注意をしていました。
ソッコー逮捕、とかじゃなくて優しい世界。(だからみんな座っちゃうのかな。)

これが正しい記念撮影方法です。皆さんは観光地でのマナーが守れる観光客になりましょうね。

広場の混雑具合はこんな感じ。年末とはいえ人が多すぎませんか。繰り返しますがスリには十分にご注意ください。

スペイン広場の階段を上りきるとかなり景観が良いです。つまり、そこそこの段数がありました。休憩しながら(座っちゃダメですが)ゆっくり上りましょう。
サンタンジェロ城やサン・ピエトロ大聖堂の屋根部分(クーポラ)も見えますね。

こちらはスペイン階段の頂上にある「トリニタ・デイ・モンティ教会」です。中に入るのは無料だったので入ってみると、荘厳な音楽が流れていました。
教会なので長椅子があり、そこでお祈りしつつ座って休憩させてもらいましょう。
大混雑のトレビの泉へ

スペイン広場からは徒歩で「トレビの泉」へ行きました。
地図上では徒歩10分となっていますが、なかなか混雑しているので15〜20分くらいかかってしまいました。いやぁ、でもこれが有名なトレビの泉!!生で見ることができて良かった。

有名なのは「コインの投げ込み」ですが、泉の目の前に行くために大行列ができていました。どこが最後尾なのか、並んだらどれくらい時間がかかるのか検討もつかなかったのでこれ以上は近づけませんでした。
引きで見て、写真が撮れれば十分!という方であれば10分くらいで満足できる所要時間だと思います。
ちなみに噴水の縁に座るのはNGらしいので、並ぶ覚悟がある方はご注意ください。

うん、引きで見ることができたので良しとしましょう。ここの撮影場所も東京の満員電車(朝ラッシュ)並の混雑具合でした。がんばって最前列を目指しましょう。
真実の口まで2kmの徒歩旅
さて、続いての目的地は『ローマの休日』の中で屈指の有名シーン「真実の口」です。トレビの泉から約2kmなので歩けなくはないですね。
しかし、慣れない道をGoogleマップのみを頼りに歩き続けるのは疲労が貯まります…!マップ上は25分で行けるようですが、私は15分歩いてやっと中間地点の「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世記念堂」まで来ました。

そういえばこの辺りでトイレに行きたくなってきたなぁ…。公衆トイレなんて見当たらないイタリアなので根性で耐えました(偉すぎる)。

ミラノにある有名な「ガッレリア」も正式名称は「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」ですよね。ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世さんって何者なんだ…??
ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世はイタリア王国の初代国王で、イタリアの象徴として国民から敬愛されているようです。

ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世の記念堂から真実の口までの間に、こんなコロッセオみたいな見た目の建物がありました。どうやら「マルケッルス劇場」という劇場のようで、なんとコロッセオよりも前に建てられたものなんですって。
ちょうどこの辺りにベンチがあったので、そこで小休止しました。

休憩を終えて再び歩き始めて信号待ちをしていると、また遺跡!こちらは「フォロ・オリトリオのポルティクス」という凱旋門のようで紀元前196年建設らしいです。
普通にまちを歩いているだけで古代ローマの遺跡を見学できるなんて…すごすぎ。

こうして35分くらいかけてトレビの泉から真実の口までやってきました。
ここに手を入れて記念撮影…はしていないんですよね。この写真は鉄柵の隙間から撮りました。
真実の口での記念撮影は無料なのですが近くに喜捨箱があり、そこに少額の寄付をするのがマナーのようです。また、記念撮影のためにも列ができており、かなりクタクタだった私は鉄柵からの撮影だけで満足してしまいました。

う〜ん、やっぱりここは並んででも撮ったほうが良かったかな…?
さすがに歩き疲れ…バス利用に挑戦!
時刻は15:40頃。朝のバチカン市国からの疲労が貯まっており、ここから新しい観光をするのは体力的にも時間的にも厳しい状態になってきました。これがノープラン旅。
とりあえずスペイン広場の方まで戻るか?と考えるも、さすがに今から2.5kmを歩くのもちょっと…。
こうなったら仕方がない、バスを使ってみよう。
真実の口の周囲にはたくさんのバス停があったのです。異国の地での初めての公共交通機関の利用、とても緊張します。変なところに行ったらどうしよう。切符は買えるのだろうか*。
*ローマのバス乗車券は、車内で購入できません。地下鉄の切符と共通なので、あらかじめ地下鉄駅で買っておくかイタリアのコンビニにあたる「タバッキ」で買うしかないのです。
ところが当時はそんな知識もなく、「乗る前に運転手さんに聞こう」という無謀な選択をしました。疲労が貯まると難しいことを考えられなくなるのですね。
Googleマップはすごい便利なもので、現時刻から目的地まで行けるバスの系統を表示してくれるではありませんか。これのおかげで私は「次に来る83系統のバスに乗ろう」という判断ができました。
手元のスマホにはGoogle翻訳で『私達は切符を持っていません。車内で買えますか?』をイタリア語に訳して表示しておき、目的のバスに乗車しました。Googleさんに助けられてばかりですね。
バスに乗るなりスマホを運転手さんに見せるとジェスチャーで『まぁ乗りな。』と促されました。
我々を乗せたバスは発車しましたが、切符を買える場所は特になさそう。え?これやばくない?無賃乗車じゃない?捕まる?でも運転手さんは…
と考えていると、あるものを発見。

これは…!明らかにタッチ決済できそうな機械じゃないか!!
クレジットカードをかざすと「ピッ!」と鳴って支払いができたようでした。本当にこれで大丈夫?と半信半疑でしたが、後日明細を見ると€1.50分の支払いがあったので大丈夫だったようです。

クレジットカード持ってて良かった!!
いやぁ、もしクレジットカードがなかったら詰んでいました。もしかしたら運転手さんは見過ごしてくれるつもりだったのかな?そんなわけないか。
でも現地の人たちは特に切符を通したりクレカをタッチしたりしていなかったんだよね。どういうルールなんだろう…。
とにかく自分たちは正当に支払いができたようなので、少し安心して乗車しました。後は常にGoogleマップで位置情報を確認し、降りたい場所付近でボタンを押して下車完了!

「初めて海外で自分の力でバスに乗れた!」ということが嬉しくて、つい写真を撮ってしまいました。
こんな些細なことですが、とんでもなく大きな冒険をした気分です。これで少しは大人になれた気がしました。(注:28歳はしっかり大人だろ。)
クレジットカード決済機が搭載されているバスであれば切符を持たずに乗れますが、皆さんはできるだけ事前に切符を用意しておくようにしてくださいね。その方が安心です。
無事にスペイン広場まで帰還。夕景が素晴らしかった

16時台でこんなに日が沈んでいます。
スペイン広場の上から見る景色は、お昼に見たものとは全く異なっていました。遠くに見えるクーポラ(半球形の屋根)からノスタルジックな感じが染み出しています。

17時になる頃にはライトアップが始まりました。人の多さもスゴイことがわかりますね。人混みに疲れたら空を見ましょう。

空を見上げればこんなに広くて何もないんですね。
夕焼け〜夜空のグラデーションが美しく、影のように塗りつぶされた建物の形がとても素敵です。大きな空を自由に飛び回る鳥さんも良い味を出してくれている1枚です。

引きで見るとこんな感じ。無計画ゆえによく歩き、(どこに行くか・どうやって行くかで)よく迷ったローマの午後休。なんとか有終の美を飾ることができましたね。
Venchiで糖分チャージ!

トイレを気にして昼食以来なにも食べていませんでしたが、無事にここまで来た記念として「Venchi」に立ち寄りました。スペイン広場の目の前にあります。ジェラートの本場イタリアなので、1つは食べてみたかったんですよね✨️
Venchiは2019年末に日本の銀座に1号店ができました。日本でも購入できます。
注文方法がよくわからず、「コーン…!アイス イズ シングル!ワン!ハウマッチ!」とカタコト英語でがんばって注文をしていると…

あ、日本の方ですかね?
と気付いてくれました。有り難いけどなんかめっちゃ恥ずかしい。もっとマトモな英語を話せば良かった…。

無事に購入できました!
チョコレート系と…あとはレモン系だったかな??もう味を忘れてしまいましたが、糖分チャージできたことでなんだかとっても元気が湧きました!コーンもしっかり食べ応えがあって美味しかったです✨️
ホテルまで徒歩30分!ローマの夜は治安が悪い…?

さて、この日はホテルまで自分たちの力で帰らなければなりません。もう一踏ん張り。
スペイン広場からホテルまでは約2.5kmなので歩ける距離です。Venchiのジェラート食べたらすっかり回復したので体力的には問題ありません。
でも、夜のローマって治安が少し不安…。なるべく大きな道路を歩いて帰るようにしました。

夜といっても17:30くらいなので全然夕方ですね。
ホテルまでの道のりにコンビニ?スーパー?があったので入ってみたのですが、そこでちょっとヒヤッとした体験をしました…。文章では表現が難しいので拙い画力で漫画にしました↓。

いや、マジでなんだったんだろう。
「日本人だからちょっとからかってみるかー」のテンションなのか、普通にあわよくば狙われたのかわかりません。まぁ自力でバスに乗れた私なので何かあったら大騒ぎして暴れる度胸はありました。でも何事もなくて良かった〜。
夜道(夕方寄り)では何もなかったです。変な人が居るとか絡まれるとか。しかし用心に越したことはないので、できれば夜は歩かない・歩く場合は油断しないようご注意くださいね。

夜ご飯は日本から持ってきたカップ麺を食べました。疲れた身体に温かいスープが染み渡り、今まで食べたどのカップ麺よりも美味しかったです。持ってきて良かった〜!
「海外まで来て日本のカップ麺?」と思った方も、騙されたと思ってやってみてください。他に「日本から持ってきて良かったもの」についてはこちら↓の記事でまとめています。
もしもローマ観光を計画するなら

こうして私のローマの午後休は終わりました。無計画なりに楽しい思い出はできたと思います。
しかし、観光地をしっかりと周るならやはり予約・計画は必須だなぁと痛感しました。サン・ピエトロ大聖堂やコロッセオの中に入ってみたかった!!
そこで、またいつかローマに行ったときの自分用に、ガチでローマ1日観光について計画してみました。こちらの記事↓で詳しく解説しています。
- 地下鉄の乗り換えも含めた詳細な説明
- サン・ピエトロ大聖堂に並ぶ時間を大幅カットできる方法
- コロッセオの中に入れる&トレビの泉、真実の口など王道スポットを網羅するモデルコース
- 日本語での予約サイトの紹介
をまとめているので、ローマ観光を計画する場合はぜひ参考にしてくださいね🙌
【まとめ】できることならローマに行く前に準備すべき!

添乗員同行ツアーであることに甘えて無予約・無計画のまま迎えたローマでの自由行動時間。
- 直前での観光地チケットは売り切れている
- ローマの観光地は離れた場所に点在している
- 地下鉄やバスの乗り方は予習しておくべき
ということを考慮すると、やはり予約・計画しておいた方が良いと言えるでしょう。「旅はその日の気分で〜」という楽しみがあることも理解できますが、せっかく足を伸ばしてイタリアまで行くのですから後悔は少ない方が良いです。
今回の無計画旅もそれなりに楽しむことができましたが、次の機会には私も万全の準備をして挑むつもりです。皆さんも、ローマ観光をするならしっかり計画を立てておきましょうね。
本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。もし良かったら他のイタリア観光記事も見てくださいね🙌