8泊10日にも及ぶ、慣れない海外ツアー旅行の終盤。最後の観光地パリでは1日フリータイムでした。「パリで思い出を作って日本に帰るぞ〜」と楽しみにしていた矢先、私が体調不良に…!
本記事では、体調不良&冷たい雨という最悪コンディションの中でどのようなパリ観光をしてきたのかをご紹介します。主に凱旋門とエッフェル塔(外観のみ)です。
いつもの「旅行情報をまとめた記事」とは少し異なった「私の記録を残したブログ記事」になりますが、少しでも参考になる箇所があれば幸いです。

体調不良と言っても「重度のバス酔い」なので病院に行くレベルじゃなかったのが不幸中の幸いです…!
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【前夜】モンサンミッシェルからパリへ、バスで5時間移動

私は今回HISの旅行ツアーに参加しており、有り難いことに移動はほとんど専用バスでした。座っているだけで目的地に着くのでとっても便利です。
パリに向かう前はフランス北西部の「モンサンミッシェル」で1泊を過ごしました。
モンサンミッシェルはとても見応えのある素晴らしい観光地でしたが、アクセスがとても不便なのです。モンサンミッシェル〜パリはバスで5時間もかかってしまうほど距離があります。
普段は乗り物酔いしない私の油断
私はあまり乗り物酔いするタイプではなく、5時間のバス移動と聞いてもそこまで不安はありませんでした。(しかしお腹が弱くトイレに行きがちなので、その点はとても心配だった。)

パリへ向かうバスの出発は昼食の直後だったのですが、私はここで何も考えずお腹いっぱいになるまで食事を楽しんでしまったのです…!

出されたものを残すわけにはいかないからねぇ…。
食事はとても美味しくて満足だったのですが…その直後にバスに乗るのは私の身体的にはNGだったようです。
長時間のバス移動で少し違和感が…

さすがに5時間ものバス移動なので、何度かパーキングエリアでトイレ休憩があります。
このあたりで「なんだかお腹が張っているような…」という違和感がありました。しかし、トイレでスッキリするような感じもありません。

もしかして酔ってる…?いやいや、まさか自分が…
今にして思えば完全にバス酔いだったと思います。原因はおそらく以下の通り。
- ヨーロッパに来て食事のほとんどが加工肉だったこと(お腹がビックリしちゃったのかな)
- 慣れない海外旅行の疲労が溜まっていたこと(旅行7日目だった)
- 食事の直後にバスに乗って移動したこと
慣れない食生活・慣れない環境・長時間のバス移動が重なったようですね…。
夜のパリに到着!夜景が美しいパリ市街

バスでの5時間移動も終え、ようやくパリ市街に到着!
途中でエッフェル塔が美しく撮影できるスポットに停車して、記念撮影タイムが設けられました。専用バスだからこそできることで、とても有り難いですね✨️
ライトアップされたエッフェル塔がとても美しかったです。

エッフェル塔の後はシャンゼリゼ通りを通って凱旋門のロータリーをぐるりと一周してくれました。
並木道もイルミネーションが施され、車窓からの眺めも素晴らしかったです!この時点でかなりお腹が気持ち悪かったですが、車窓が綺麗だったのでなんとか気が紛れていました。

一生懸命カメラで写真を撮ったから体調不良が悪化しちゃったかも…?
パリのホテル到着と同時にダウン。晩ごはんも食べず。

13:30にモンサンミッシェルを出発して、ホテルの部屋に到着したのが19:00でした。いやぁ、さすがに疲れた。ちなみにここのホテルは綺麗&広い&バスタブあった&部屋からエッフェル塔が少し見える、とても良いホテルでした。
ホテルに着いてホッとしたこともあり、ここで更に体調が悪化します。お風呂には入ったけど、食欲が湧かない…。パーキングエリアで購入しておいた晩ごはんには手を付けずに就寝しました。

このときはお腹の不調だけでなく、身体のダルさも最高潮に…
【体調不良】コンディションが悪い中、パリの観光へ!

翌朝になっても気持ち悪さは相変わらずでした。寝たら少しは良くなるかなぁと思ったのに…。
旅行8日目で、観光できるのは実質この日が最終日。この翌日は早朝から空港へ移動し、日本に向けて飛び立ってしまうのです。

旅行の最後の思い出がベッドで寝ているだけなんて嫌だ…!!
ツアー旅行なので基本は団体行動でしたが、この日は1日フリータイムだったので最悪ずっと寝ていてもOKでした。これはこれで運が良かったですね。
相変わらず食欲がないまま朝食会場へ

こちらがその日の朝食です。
ベーコンやサラミ、ソーセージなどの加工肉や数種類のチーズなどもありましたが、とても食べる気が起きませんでした。リンゴジュース1杯、ミカン1欠片、マドレーヌ1つのみの朝食。こういうときは無理して食べない方が良いのです。

でもこのマドレーヌ、バター風味が強くてとても美味しかった…!
冷たい雨が降る中、パリ観光スタート!

せっかくの海外旅行なのに部屋で休んでなんかいられない!と外に出たのが11:00。パラパラと雨が降っており、寒さと雨が私の体力を容赦なく奪っていきました。

パリには「MONOPRIX(通称:モノプリ)」と呼ばれるスーパーがあります。そこで買えるエコバッグが日本でも人気のお土産らしい、と同じツアーに参加していたお姉さんが教えてくれました。
宿泊したホテルの近くにモノプリがあったので、ミーハーな私もさっそく購入(€3.00≒510円)。自分用への素敵なお土産です✨️
自力でパリの地下鉄に乗ってみた

ツアー旅行中は専用バスでの移動が多く、添乗員さんに着いていけば目的地に到着していました。しかしこの日はフリータイムなので、移動はすべて自力になります。
「パリの地下鉄は治安があまり良くない」と聞いていたので内心ビクビクしつつ、これも成長のために必要な試練だと言い聞かせて(←大げさ)地下鉄へ向かいました。

ホテル最寄りの「Place de Clichy駅」では切符単体での購入ができない様子でした。駅員さんに聞いたけどフランス語だったから何を言っているのかはサッパリわからん。
2025年からはNavigo Easyと呼ばれるチャージ式のICカードでの利用が一般的になるのかな?このNavigo Easyの購入(€2.00)またはチャージ画面しか出てきませんでした。

そこでお隣の駅(MONOPRIXの最寄り駅)である「Blanche駅」へ行くと、旧式の券売機があったので切符単体での購入ができました。私の訪問日が2025年1月2日だったので、ギリギリ残っている感じだったのかな??
どうしても行きたかった、パリの凱旋門

地下鉄に乗って「Charles de Gaulle – Étoile駅」に到着!ここは凱旋門の最寄り駅です。パリに来たからには絶対に行ってみたかった場所でした✨️
観光客同士で助け合いながらの記念撮影

地下鉄ホームから地上へ出ると凱旋門が目の前に!!
体調不良でしたがさすがにテンションが上がります。凱旋門の周囲はロータリーになっており、ひっきりなしに車が往来しております。ロータリー内は信号も車線もないので、車の出入りがとても大変そう…。

凱旋門の正面の位置には、車道の間に中洲があって歩行者が入れるようになっていました。スレスレで車が走るので少し怖いですが、ここで必ず記念撮影をしておきたい!
撮影のために列ができていますが、5分くらいで順番が来ました。次に待っている観光客の人にカメラを預けて記念撮影してもらうようで、助け合いの精神が素晴らしい。
私も次の人にカメラを預けて撮ってもらったのですが、その人は凱旋門に車が被らないようにタイミングを見計らって何枚か撮影してくれるという心優しい方でした。私もそういう人でありたいです。
凱旋門は予約なしでも入場できた!

外観との記念撮影が済んだらいよいよ中へ入ります。凱旋門の入口は地下なので、一度地下通路のような場所へ入りましょう。ここではアコーディオンの演奏者が居ましたが、目があったら料金を求められそうなので足早に通過しました。(ビビリ過ぎ。)

チケットの事前購入もできるようですが、日本語サイトで予約できるなんて私は旅行中に知らなかったので購入列に並ぶことにしました。大体20分くらいは並んだと思います。

そんなサイトがあると知っていたら事前予約したのに…orz
皆さんはぜひ事前に予約してスムーズに入場してください。こちらから事前購入できます↓。
チケット購入列をショートカット!
美しい外観と過酷な階段

- 4〜9月 …10:00〜23:00
- 10〜3月…10:00〜22:30
- 最終入場時間は閉館の45分前まで
- 料金…€16.00≒2,720円(為替の影響か、公式サイトより日本語予約サイトの方が安い場合があります!)
公式サイトより安い場合もあり
世界最大の門を造ろうというナポレオンの命により着工し、ナポレオン死後19年経過後にようやく完成したのがこちらの凱旋門です。
高さ50m、幅45mとほぼ立方体。私は一面の写真しか見たことがなかったので薄っぺらい門を想像していましたが、そのイメージとは大きく異なりました。

門の下側までビッチリと装飾が施されています。隅々まで絵画や彫刻で埋め尽くされているのはイタリアやフランスの建造物に共通して見られる特徴ですね。

凱旋門の中央にはお墓があり、ここには第一次世界大戦で犠牲になった無名戦士たちが眠っているようです。

屋上へ行くにはまず凱旋門の中へ入る必要があるのですが、その前に簡単な荷物検査があります。危険物や大き過ぎるものは持ち込めないのでご注意ください。

永遠に感じるほど長い螺旋階段を上ります。サクサク進めば5分くらいなのですが、かなり息切れしました。体力に自信がない方は無理せずに休みながら進むようにしましょう。
上った先にはしっかりベンチも置いてあったので、そこで休んでも良いですね。

屋上までの間にちょっとしたエリアがあります。ここについては後ほど触れますが、しっかりトイレがあって安心しました。トイレ使用のための料金は不要です。
凱旋門の展望へ到着!曇天だけど高い所は楽しい!

ついに屋上に辿り着きました!思いっきり曇りですが、雨は止んでいたので良しとしましょう。さぁ、気になる展望は…?


おぉ〜!すごい!!
高い所が大好きな私にとってはたまらない景色です。しかも蜘蛛の巣状に道路が広がっている様子は、他ではなかなか見られないでしょう。どこまでも続くシャンゼリゼ通り!

360°展望なので他の面も見てみましょう。こちらはエッフェル塔が見えますね!
どこを見てもまっすぐに道が伸びています。すごく面白い道路区画です。すべての道はローマではなく凱旋門にも続いていそうだ…。

ふと下を見るとロータリーなのですが…改めて見ても「よく事故が起きないよな」と感心するほどのカオス具合でした。ここは怖くて運転したくないですね。
↑の写真右側に人の列がありますが、私もあそこから記念写真を撮りました(他の観光客と助け合いながら撮影したやつ)。俯瞰して見ると結構危ない場所でしたね💦車が突っ込んでこないように祈るばかりです。
意外と中が広い!お土産購入&トイレ休憩

屋上と螺旋階段の間にはこのような空間があり、座って休憩したりトイレに行ったり、お土産を購入することもできちゃいます。

私が目を付けたのはこちらの「0ユーロ紙幣」です。バチカン市国でもお土産として購入しましたが、券面のデザインが異なります。こちらはやはり凱旋門が描かれていますね。
0ユーロ紙幣(=金銭的価値はない)を得るために3ユーロを支払うというよくわからない行動をしていますが、記念品なのでこれで良いのです。でもバチカン市国の0ユーロ紙幣は10ユーロもしました。ボッタクリではないよな…?
0ユーロ紙幣は券売機で購入するのですが、3ユーロはコインで支払う必要があります。このとき私は5ユーロ紙幣しか持っていなかったので、お土産屋さんのレジで両替をしてもらいました。カタコト英語ですが伝わってとても嬉しかったです。
雨の中シャンゼリゼ通りを踏破!体調不良のピーク

またしても長い螺旋階段を下り、地上へ戻ります。やはり下りの方が楽で早かったですね。
さて、ここから先はどうしようか…。単純に「どこに行くか」も悩みですが、「そろそろ体調がしんどいかも…」という身体からのサインにも気付いていました。
せっかくなのでシャンゼリゼ通りを歩くことにするが…
凱旋門からコンコルド広場までの直線は「シャンゼリゼ通り」です。世界的にも有名な大通りの一つですよね。パリに来たからには歩いておきたい…!
約2kmの道のりは、通常の私であれば全く苦ではありません。しかし今はなんだか身体がダルいし、冷たい雨がまた降ってきたし、靴も雨で濡れてきたし、寒いし、なかなかハードな状態でした。

いや…!でも、ここまで来たんだ!歩こう!!
約30分の道のりのうち開始10分で帰りたくなりましたが、中途半端に進んでしまったのでもはやコンコルド広場から地下鉄に乗ったほうが楽、という状況になりました(自業自得)。
なんとかコンコルド広場に到着。地下鉄でホテルへ帰還

正直このあたりの記憶があまりありません(笑)
腰を曲げて、へばりながら少しずつ歩いているような要介護状態でした。しかしなんとかコンコルド広場に到着。少しずつ、一歩ずつでも歩いていればいつかゴールに辿り着けるんだなぁ…という世の中の真理に気がついた瞬間です。

コンコルド広場の最寄り駅「Concorde駅」から地下鉄に乗って、無事ホテルに帰還することができました。満身創痍でした。
ホテルに到着したのは14:30頃。元気だったらまだ全然外を出歩いている時間なのに…😭自分の不甲斐なさに悲しくなりました。
ホテルで療養。意外と助けられたアイテム2選

ホテルに戻ってきて「日本から持ってきて良かった!!」と実感したアイテムが2つあったのでここで紹介いたします。別記事でも取り上げたのですが「カップ麺」と「新聞紙」です。
日本から持ってきたカップ麺に救われた

少し遅い時間ですが、昼食がまだでした。朝食はマドレーヌ1つだったのでさすがに少しお腹が空きましたが、今の体調ではあまり重いもの(加工肉やチーズなど)は食べたくない…
そこで大活躍したのが日本から持ってきたカップ麺です。疲れたときって温かいスープが身体に染み渡りますよね。適度な塩分が欲しくなりますよね。
麺なのでスルスル食べやすく、消化もしやすい。こんなときにピッタリのお助けアイテムでした😭
濡れた靴には新聞紙を入れておいた

一刻も早くベッドで眠りたい気持ちを抑えてやっておいたのが、濡れた靴に新聞紙を詰めておくこと。「明日に乾いていればいいや…」の精神でやっておいたのですが、これが功を奏することになります。(後ほど解説)
同行者に申し訳ない気持ちを抱えつつもベッドでおやすみ…
せっかくの海外旅行なのに。せっかくの1日フリータイムなのに。同行者「すなふ」に対して本当に申し訳ない気持ちでいっぱいでしたが少し眠らせてもらうことにしました。
このときはなんだか顔もポカポカ火照ていて、もしかしたら微熱もあったかもしれません。
すなふは元気なのに…もっと行きたい所があっただろうに…と思いつつ意識が遠のいていきました。
【奇跡】少し快復!勇気を出して夜のパリを冒険しよう!
しばらく時間が経って目が覚めました。
もしかしたら翌朝(=帰国日)を迎えてしまったのではなかろうか…とドキドキしながら時計を確認すると…17:30。あれから2時間30分しか経っていません。(とはいえ散策のゴールデンタイムは過ぎちゃった😭)
おかげさまで火照りもなく、ダルさも軽減されており、眠る前よりかなり元気を取り戻していました!
最後にもう一箇所は行っておきたい!夜のエッフェル塔へ向かう

夕方とはいえ、冬なので外は真っ暗。安全面を考慮して夜は外に出ないつもりでしたが…このままではすなふに申し訳ない&パリの散策が凱旋門だけになってしまう!
どこかもう一箇所、最後に行けそうな場所はないか?と地図を広げて考えました。そういえば添乗員さんが、毎時0分にエッフェル塔がシャンパンフラッシュ(キラキラ光る演出)すると言っていた!これだ!これに行こう!
すなふは心配してくれましたが、少し眠って元気になったことを伝えて夜のエッフェル塔に向かうことにしました。
そして、このときに靴を履いたらもう乾いているではありませんか!!新聞紙すごっ!!

おかげでスッキリ気分のまま外出できました😭マジで新聞紙持ってきて良かった…!
エッフェル塔のシャンパンフラッシュを観賞。来て良かった…!

もう一度地下鉄を駆使して18:20頃にエッフェル塔付近に到着。パリのメトロも慣れたもんだ、と少し誇らしい気持ちで移動しました。
このときには雨も降っておらず、清々しい気分です。
エッフェル塔の最寄り駅から少し歩くと、ライトアップされたエッフェル塔が登場します。塔頂部には青白いライトがクルクル回っており、夜の闇に一筋の光を差し込む様子がとてもカッコイイ。

さらに10分ほど歩いて、エッフェル塔の入口付近までやってきました。東京タワーのように骨組みがしっかり見えるシルエットが美しいですね。「パリの代表」に相応しい、見事な建造物です。

19:00になると同時に、金色にライトアップされていたエッフェル塔に青白い光がピカピカと点灯しました!これがシャンパンフラッシュです。
こればかりは動画の方が美しさが伝わるのかな、と思うのでぜひこちら↓をご覧ください。(チャンネル登録もよろしくお願いします☺)
一時はどうなるかと思ったけれど、海外旅行の最後が悲しい思い出になってしまうかと思ったけれど、こうしてピカピカ光るエッフェル塔を見ることができて本当に良かった✨️
こうして私のイタリア・フランス周遊旅行は幕を閉じたのでした…。

終わりよければすべて良し、ですね!

そういえば帰り際にムーラン・ルージュの外観をチラ見しました。私はあまり詳しくないのですが、映画やミュージカルの舞台にもなっているそうです。ライトアップされた風車が綺麗〜!

あと余談ですが、パリには公衆トイレがいくつかありました。「どうせ有料なんでしょ?」と思いながら近づいてみると、これは無料っぽい…?
パリは意外と、私(のようなトイレが近い民)に優しいまちなのかもしれません。
【帰国日】万全ではないけれど、元気に帰国!

翌朝、パリのシャルル・ド・ゴール空港から日本へ飛び立ちました。体調は万全な快復、とまではいかない様子でしたがなんとか15時間のフライトにも耐えられました☺
海外旅行に慣れていないのに8泊も過ごしたので、知らないうちに疲労を溜めていたのかもしれません。海外での病院は高額になると聞いていたので、なんとかお世話にならずに済んで良かった…!
凱旋門とエッフェル塔しか行けませんでしたが、とても記憶に残るパリ旅行でした✨️
皆さんも旅行中は無理せず休憩しながら楽しむようにしてくださいね〜!