- 日本一の星空と言われる阿智村に行くけど、雨っぽい…
- 阿智村の星空ナイトツアーにおすすめの時期ってあるの?
- もし雨や雪のときに星空ナイトツアーに参加したらどうなるのか知りたい
「日本一の星空が見られる」と聞いて阿智村への旅行を計画したのに、天気予報が雨(または雪)だったらテンションが下がりますよね。実際に私も旅行日の予報が雨で「天気が悪いのに阿智村に行くなんて意味ないじゃん!」とヤケクソになっていました😂
当日を迎えても予報通り雨(というか雪)でしたが一応「星空ナイトツアー」に参加することに。すると、予想していたよりかは楽しい時間を過ごすことができたのです。
そこでこの記事では天気が悪い日に阿智村星空ナイトツアーに参加した私の体験談と、阿智村旅行の計画前に知っているとお得な「星空ナイトツアーにおすすめの時期」を解説します。
この記事を読めば雪の日の星空ナイトツアーのリアルな様子と天候以外で気をつけるべき旅行日を知ることができます。阿智村に行く前に知っておくべき情報ばかりなので、ぜひ最後まで読んでください。

星空ナイトツアーの開催地である「ヘブンスそのはら」に何があるのか、も解説するよ!
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日本一の星空を楽しむ「星空ナイトツアー」

長野県の南端に位置する阿智村(あちむら)は環境省が行った調査で「星が最も輝いて見える場所」に選ばれたこともある、正真正銘の「星空の聖地」です。
その阿智村で体験できるのが、大人気の「天空の楽園 日本一の星空ナイトツアー」。ロープウェイに乗って標高1,400メートルの山の頂上まで行き、手が届きそうなほどの距離で星空を満喫するという贅沢なツアーです。
テレビや旅行雑誌、SNSでも話題になっているのでご存知の方も多いのではないでしょうか。
天気予報が「雨」でめちゃくちゃテンションが下がる

私も阿智村のことは5年以上前から知っており、ずっと行きたかった憧れの場所でした。そして遂に2025年3月に阿智村旅行を計画。私は晴れ男なので天気は余裕で晴れでしょ〜と高を括っていたのですが…
私が行く2日間だけ、雨予報でした。
これには相当ショックを受けました。他の旅行ならまだしも、星を見に行くのがメインイベントなのに雨だったら何をしに行くんだ…?という気持ちでいっぱいに。
旅行1週間前から毎日のように天気予報をチェックしては落胆する日々を過ごすのです…。
当日は雨…というか雪だったが思ったよりも「行ってよかった」理由


雨というより吹雪じゃないか!!
上の画像は阿智村へ向かうバスからの車窓の様子です。3月中旬にもかかわらず雪が吹雪いていてビックリしました。
これはとんでもない日に来てしまった…とこのときは思うわけですが、旅行を終えてみると「意外と行ってよかったな」と感じています。理由は主に以下の3つです。
- 泊まったホテルがとても良かったから(後日別記事にて紹介します。)
- 星空ナイトツアーの解説が面白かったから
- またリベンジに来る際に使える、おすすめの時期を知れたから(後述します。)
もちろん星を見るに越したことはないですが、「天気が悪いのに阿智村に行くなんて意味ないじゃん!」とまで考えていた私は間違っていたなと思います。
もし今これを読んでいるあなたが「阿智村旅行を決めたけど当日は天気が悪そう&旅程を変更できなさそう」であれば、お気持ちをお察ししますがそこまで落ち込むことはないですよ、と伝えたいです。
【体験談】星空指数ゼロ!?大雪の阿智村星空ナイトツアーリアルレポ
ではここから、実際に天気が悪い中で阿智村星空ナイトツアーに参加した私の様子をレポートしていきます。星が見えないのに標高1,400mの「ヘブンスそのはら」へ行くと何が待っているのでしょうか…!
ホテルから送迎バスに乗ってロープウェイ乗り場へ

私は「昼神グランドホテル天心」に宿泊していました。星空ナイトツアー会場の「ヘブンスそのはら」までは送迎バスが出ており、20分ほどの距離です。
私はそもそもペーパードライバーなので当然お世話になりますが、運転ができる人でも雪道の運転は危ないので送迎バスを利用しましょう。

雪混じりの雨が降る中、ロープウェイ乗り場に到着しました。ここではお土産屋さんや綺麗なトイレがあるので必要に応じて活用しましょう。

ロープウェイ乗り場には、私と同じようにツアーに参加する人が意外とたくさん集まっていました。送迎バスの運転手さんが「帰りのロープウェイは混むので早めの行動をしてくださいね」と言っていたのも納得です。
「こんな天気でもみんな来るんだなぁ(自分もだけど)」と思いつつ順番を待って乗り込みます。
ぐんぐん上昇!今までにないロープウェイ乗車体験

今までの旅行でロープウェイを乗ったことは何度もありますが、こんな真っ暗の雪景色の中で乗車するのは初めての経験です。(ロープウェイ内にも灯りはありませんでした。)
暗闇に慣れてきた目で窓の外を見ると、数十mはあろうかという背の高い針葉樹林よりも遥かに高い場所をグングン登っていきます。斜面には莫大な量の雪が降り積もっており、まるで異世界のような空間でした。

これだけ上昇するなら、雲を抜けて山頂は星が見えるかも…!?
という淡い期待を抱いて乗ること約15分。いよいよ山頂です。

山頂に到着しても天気は変わらず雪でした。残念、そして当然ながらめちゃくちゃ寒かった。
標高は1,402mあるので、”天気が悪い”のレベルによってはここだけギリギリ星が見える可能性がありそうですね。
ヘブンスそのはらの館内について

山頂に着いたらまず暖を取るために館内へ一直線。トイレやコインロッカー、軽食(フランクフルトやコロッケ、チュロスなど)が買える売店やお土産ショップがあります。

机や椅子もたくさんあるので居心地が良かったです。それにしても雪なのに人が多いなぁ〜。
私が山頂に着いた19:15頃には星空ナイトツアー解説が始まっていました。恐らく19:00スタートの回でしょう。私ははじめから解説を聴きたかったので次の回(20:00)まで待つことにしました。
星空ナイトツアーの解説(星空観賞)は1時間間隔!
雪の中でも映えるプロジェクションマッピング

星空ナイトツアー解説中は星が見やすいように完全に消灯されていますが、解説がない時間帯はプロジェクションマッピングが催されていました!

雪上の足跡でボコボコになっていますがカラフルで綺麗ですね。実際にはBGMも流れていてかなり雰囲気が良いです(めっちゃ寒いけど)。

ネオンにライトアップされた雪だるま(制作中?)も発見。
天気が良ければレジャーシートを持ち込んでここに寝そべって星空観賞ができるようです。この日は完全に雪が積もっていたので誰一人として座っていませんでした。
星兄(ほしにい)による星空ナイトツアー解説

19:59になるとカウントダウンが始まり、20:00と同時に会場は完全消灯!ここでブワッと星が見えて星空ナイトツアー解説のはじまり…となるようです。
この日は界隈では有名らしい「星兄(ほしにい)」が星空解説の担当だったようです。星が見えれば(↑写真のように)レーザーポインター片手に解説が始まります。

わかりやすいように映像を用いてみたり。
星が見えないのは非常に残念でしたが、この星兄の解説がとてもおもしろかったです。冗談を交えてわかりやすく星座の解説をしてくださりました。界隈で有名なのも頷けます。

関西弁の軽快なトークは引き込まれるものがありました。見習いたい…!

星兄の解説は約20分で終了します。阿智村にリベンジ訪問するのにおすすめの時期やタイミングについて知ることができたし(後述します。)、ヘブンスそのはらの様子を下見することができたし、雪の中でも来る価値はあったと思います。
帰る頃には雪だるまも完成していました。

星空ナイトツアーの解説が終わるとともに帰りのロープウェイが混み始めます。混雑を避けたい場合は解説の終わり際からロープウェイ乗り場付近に移動しておいた方が良いでしょう。
こうして雪の中での星空ナイトツアーは終了しました。山頂での滞在時間は概ね1時間というところでしょうか。
天気が悪い日の阿智村ナイトツアーQ&A
この章では、天気が悪い日の阿智村星空ナイトツアーに関する「よくある質問」にQ&A形式でズバッとお答えします。皆さんの疑問や不安が解消されれば幸いです。
情報は変わることもあります。最新の情報はご自身で公式サイト等をご確認ください。
Q1. 悪天候だとすぐにツアーは中止になるの?→No!
- 悪天候だとすぐにツアーは中止になるの?
- No!基本的には雨や雪、曇りという理由だけですぐに中止にはなりません!
「天気が悪い=星が見えない=中止」と思いがちですが、そうではありません。
星が見えない場合でもゴンドラが安全に運行できる状態であり、会場での安全が確保できると判断されればツアーは開催されます。だから雪の日だった私でも参加できたのです。
ではどんな場合に「中止」になるのでしょうか。 それは荒天(こうてん)=天気が非常に悪い場合です。具体的には以下のような状況が考えられます。
- 強風: ロープウェイは風に弱く、安全基準を超える強い風が吹いている場合。
- 落雷の危険: 雷が鳴っている、または落雷の危険性が高いと判断された場合。
- その他の悪天候: あまりにもひどい大雨や大雪、濃霧などでロープウェイの安全運行や山頂での安全確保が難しいと判断された場合。
これらの「中止」の判断は、その日の気象状況をギリギリまで見て主催者が行います。

よほどの荒天の時だけ中止になる、と考えておきましょう。
Q2. 中止や星が見えない場合、チケット代は払い戻しされるの?→場合による
- 中止や星が見えない場合、チケット代は払い戻しされるの?
- 荒天による中止→Yes、星が見えないだけ→No

公式サイトでチケットを購入しようとすると、↑のような画面が表示されます。
ツアー自体が「中止」になった場合は返金される!
強風や落雷など、主催者側の判断でツアーが開催されなかった場合はチケット代金が払い戻し(返金)されるようです。
払い戻しの手続き方法は、チケットを購入した方法(公式サイト、旅行代理店など)によって異なります。中止が発表された際に公式サイトやメールなどで詳しい案内が出るかと思いますので、必ず確認して手続きを行ってください。
ツアーは開催されたけど、天気が悪くて星が見えなかった場合は返金されない
天気が悪くて星が見えなかっただけの場合は、原則としてチケット代金の払い戻しはありません。(今回の私はこちらの場合。)
星空ナイトツアーのチケットは「星が見えること」を約束するものではなく、あくまで「標高1,400mの会場へのロープウェイ往復」と「会場でのプログラムへの参加権」という考え方です。ロープウェイが動き、山頂でのプログラムが実施された以上は「サービスは提供された」とみなすわけですね。

あえて個人でチケット手配せず、公式ホテルに宿泊してその日に星が見えそうならホテル予約枠でチケットを入手するという裏技もあるようです。
Q3. 星空が見えなくても会場で楽しめる?→まぁまぁYes
- 星空が見えなくても会場で楽しめる?
- (個人によるけど)まぁ、思ったよりは…
「星が見えなくても会場に行って良かったか?」と聞かれると「人によると思う」が回答になります。軽食を食べたりお土産を買ったり、できることは思ったよりもありました。
個人的には星兄のオモシロ解説が聞けたので行って良かったなぁと思いますが、星が見れたときの満足度を100とするなら55くらいの満足感でした。
無駄な体力を使いたくない人はわざわざ来なくても良いかな??(本当に何もないと思っていたので)予想よりは楽しめたかな??という具合です。
Q4. 服装や持ち物で注意すべきことはある?→Yes
- 星空ナイトツアーに参加するにあたり、おすすめの装備・持ち物はある?
- あります!(詳しく解説します。)
阿智村の星空ナイトツアー会場は標高1,400メートルです。夏でも夜は冷え込むと言われています。 雨や雪の場合は想像を絶する寒さになることも!

冬用の最強装備で行ったけど、山頂はめっちゃ寒かった…
夏でも薄手のダウンやフリースは持っていくべきでしょう。
春秋はしっかりしたジャケットやコートを。
冬はもう、スキーやスノーボードに行く時と同じレベルの、しっかりした防寒着が絶対に必要です!「街で着るおしゃれなコート」では、まず耐えられないと思います。
ヒートテックのような保温性の高いインナーは必須。汗をかいても冷えにくい素材(化学繊維など)がおすすめです。
暖かい素材のパンツ。冬は下にタイツなどを履くのがおすすめ。
スカートは履いたことがないのでわかりませんが、寒さ対策が難しそうなので避けてください。
夏でもサンダルは避けたほうが良さそう。
スニーカーでOKですが、雨や雪の日は防水性があって滑りにくい、スノーブーツやトレッキングシューズが断然おすすめ! 靴下も厚手のものを。
寒さに弱い方はニット帽(耳まで隠れるもの)、手袋(防水タイプだと尚良し)、マフラーまたはネックウォーマーがあれば安心。この3つは冬はもちろん、春秋でも持って行った方がいいかも?
末端が冷えると体感温度は一気に下がります。
私は我が家で最強のダウン+セーター+タイツ+スニーカーで行きました。長野までの道中は暑いくらいでしたが、ヘブンスそのはら山頂はこれでも寒い。
調節が難しいところではありますが、やはりここは温かい格好での参加を推奨しておきます。
後悔せずに阿智村星空ナイトツアーを楽しむ3つの注意点

ここでは、阿智村の星空ナイトツアーに参加するなら天気に関わらず「これだけは絶対に知っておいてほしい!」という、特に重要な注意点を3つお伝えします。
- 山の天気は変わりやすいので旅行前に一喜一憂しない
- 天気よりも「月の満ち欠け」に注目して日程を決めよう
- 星空ナイトツアーの予約を忘れずに!
これを知っているか知らないかで、当日のスムーズさや満足度が大きく変わってくる可能性もあります。それぞれについて詳しく解説しますので、ぜひ頭の片隅に入れておいてください。
注意点①:天気予報はいつ見る?一喜一憂しない心構え

旅行の計画を立て始めると、目的地の天気予報を毎日チェックしてしまいますよね。しかも「星を見るための旅行」ならなおさら気になります。
でも山の天気は変わりやすいです。 星空ナイトツアーの会場は標高1,400メートルの山の上。麓の町が雨でも山の上は雲海が広がって星が見える、ということもあります。(逆もまた然り。)

じゃあ、いつ天気予報をチェックするのがベストなの?
- 旅行の1週間~数日前: 天気の傾向(暖かいのか寒いのか)を把握して、服装や持ち物の準備をスタート。
- 旅行の前日: この時点での予報は精度が高い。持ち物の最終チェックや、心の準備(?)をする。
- 旅行の当日: 家を出る前、そして会場へ向かう直前に必ず「ヘブンスそのはら」の公式サイトや公式SNSをチェックしてください! 当日のロープウェイの運行状況やツアーの開催有無、現地の詳しい天候状況などがリアルタイムで更新されているはずです。
そして、天気予報と同じくらい大切なのが「一喜一憂しすぎない心構え」を持つことです。
私の場合は1周間前からずっと雨予報で、「天気が悪いのに阿智村に行くなんて意味ないじゃん!」とヤケクソになっていました。天気なんて人間の力で何も変わらないのに。
星を見れないのは確かに残念極まりないですが、それでも今回の旅行はとっても楽しい思い出になりました。(星兄の解説、宿泊したホテルのおもてなしなど)
皆さんは私のようにヤケクソな気持ちになることなく、「それはそれで楽しもう」というポジティブな気持ちで当日を迎えてくださいね。天気はコントロールできませんが、自分の気持ちはコントロールできますよ!(戒め)
天気予報はあくまで参考!当日は必ず公式情報を確認し、どんな天気でも受け入れて楽しむ心の準備を!
注意点②:【盲点】月の満ち欠けチェックは必須!満月は避けるべき理由

天気予報を気にする人は多いですが、意外と見落としがちなのが「月の満ち欠け」です。最高の星空を見るためには、天気と同じくらい「月明かり」の影響が重要だと星兄が教えてくれました。
阿智村の星が「日本一」と言われるのは周りに街の明かり(光害)が少なく、夜空がとても「暗い」から。暗いからこそ、遠くにある淡い星の光まで私たちの目に届くのです。
ところが満月の夜は、その月自体がものすごく明るい「照明」になってしまいます。

1番キレイに星が見える日と比べると、満月の日は1/20〜1/50くらいしか星が見えないらしい!(星兄談)
星空観賞にベストなのは「新月」とその前後!
新月の日は夜空に月が全く昇らないので月明かりの影響をゼロにできます!これが星空観賞にとっては最高の条件。
新月はだいたい1ヶ月に1回のペースでやってきます。旅行の日程を決める際に、ぜひこの新月のタイミングを意識してみてください。
月の満ち欠けの調べ方
最も手っ取り早いのはインターネットで調べること。チケット購入サイトでも月齢がわかりやすく記載されています。
もし新月ドンピシャの日に旅行するのが難しくても、新月の前後数日間であれば月明かりの影響は比較的小さいので、じゅうぶん綺麗な星空を楽しむことができるようです。
天気は運に左右される部分が大きいですが、月の満ち欠けは事前に調べて計画することができます。最高の星空に出会う確率を少しでも上げるために、この「月齢チェック」は絶対に忘れないでくださいね!
天気以上に重要かも!?最高の星空を狙うなら「新月」前後が絶対条件!満月期はできるだけ避けよう!
注意点③:チケット予約とアクセス方法

阿智村の星空ナイトツアーは日時指定・事前予約制です。利用日の2週間前の午前10時よりオンラインチケットが販売されます。日時・イベント内容によって料金が異なるので、公式サイトのカレンダーを確認してからご購入ください。

私は宿泊施設を通じてチケット予約をしました!
星空ナイトツアーの「天空の楽園」と提携している旅館やホテルに宿泊する場合、宿泊プランにツアーのチケットが含まれているものがあります。宿泊施設から送迎バスが出ていることがあり、その方がヘブンスそのはらまでのアクセスも簡単なのでおすすめです。
特に、今回私が利用した「昼神グランドホテル天心」はかなりサービスが良いホテルでした!後日ホテル紹介の記事を作成するので更新をお待ち下さい。
宿泊プランで天空の楽園のナイトツアープランが含まれているものを選択してください。

送迎付きプランにしたから、ホテルの目の前に送迎バスが来てくれて楽だった〜!
会場には駐車場がありますが、会場周辺の道はくねくねとした山道です。運転に慣れていない方はご注意ください。
冬期(11月下旬頃~4月上旬頃)は、会場周辺の道路が高確率で積雪または凍結しています。スタッドレスタイヤの装着は必須です! 雪道の運転に不安がある方は絶対に無理をせず、公式ホテルからの送迎バスなどを利用しましょう。
最高の星空を!阿智村へ行くおすすめの時期を徹底解説
ここでは「阿智村のナイトツアーに行くなら、一番星が綺麗に見える最高の時期に行きたい!」というあなたのために、星空ナイトツアーを訪れる「おすすめの時期」について詳しく解説していきます。
天気や月の満ち欠けだけでなく「季節」にも注目してみましょう。
星空観賞のベストシーズンが「冬」である3つの理由
多くの星空ファンや専門家が口を揃えて言う、阿智村の星空観賞におけるベストシーズンは「冬」(だいたい12月~2月頃)です。
私は不運にも雪の日に当たってしまったわけですが、それでも冬がベストと言われるのにはちゃんと理由があります。
- 空気が1年で最も澄みわたる季節だから
- 一等星が1番多い季節だから
- 日没が早く、夜が長いから
理由①:空気が1年で最も澄みわたる季節だから
冬は気温が低いため、空気中に含まれる水蒸気の量がぐっと少なくなります。さらに、空気中のチリやホコリも少なくなる傾向があります。
これによって大気の透明度が非常に高くなるようです。光が邪魔されずにまっすぐ私たちの目に届きやすいので、星の一つ一つがよりシャープに、そしてキラキラと強く輝いて見えるんですね。

「冬=星がキレイ」は直感で知っている人も多いのでは??
理由②:一等星が1番多い季節だから
実は夜空に一等星が1番多い季節は冬なのです。(星兄が教えてくれた。)
地球(世界)から見える一等星は21個しかないようですが、冬にはそのうち7つ(シリウス、リゲル、アルデバラン、カペラ、ポルックス、プロキオン、ベテルギウス)を観測できます。「冬の大三角」や「冬のダイヤモンド」が有名ですね。
一等星が多い夜空はさぞかし美しいことでしょう…!
理由③:日没が早く、夜が長いから
冬は1年で最も夜が長い季節。つまり、星空を観察できる時間がたっぷりあるということです。
ロープウェイの運行時間は冬季の方が短いので注意が必要ですが、ヘブンスそのはらでの観賞に限らず宿泊ホテル周辺でも長い時間観賞できることが予想されます。
小さなお子様連れのご家族や「次の日の朝が早いから、あまり夜更かしは…」という方にとってはメリットになるでしょう。
冬ならではのデメリットもある
もちろん冬には大きなデメリットもあります。それは「厳しい寒さ」と「天候が不安定になりやすい(雪や曇りの日が多い)」こと。防寒対策は完璧にする必要がありますし、天気に恵まれないリスクは他の季節より高いかもしれません。
それでも、条件がバッチリ揃った(快晴・新月)時の冬の阿智村の星空は息をのむほどの美しさだと言われています。「最高の星空」を追求するならば、寒さと天候のリスクを覚悟の上で冬シーズンを狙ってみる価値はあるでしょう。

いつか絶対に阿智村で綺麗な星を見るんだからな…!!
空気の透明度・明るい星の多さから「冬」が理論上のベストシーズン!ただし、極寒対策と悪天候リスクの覚悟は必要!
時期別のメリット・デメリット(春夏秋冬・連休)
冬がベストシーズンとは言え、他の季節に阿智村を訪れる魅力がないわけではありません。それぞれの季節ごとのメリットとデメリットを簡単にまとめてみました。
春(4月~5月ごろ)の場合
厳しい寒さが和らぎ、気候が穏やかで過ごしやすい日が増えてきます。昼間は新緑が美しい季節ですね。夜空では春の星座(しし座、おとめ座など)や春の大三角が見頃です。
デメリットとしては、「春霞(はるがすみ)」と言われるように霞がかかって空の透明度が冬よりは落ちることがあります。標高が高いので4月でもまだ雪が残っていたり、朝晩は冷え込んだりすることも。ゴールデンウィークは非常に混雑するようです。
夏(6月~8月ごろ)の場合
夏は「天の川」が一番見やすいシーズンです!空高く昇る天の川の迫力は格別でしょう。「夏の大三角」(ベガ、アルタイル、デネブ)も有名です。比較的暖かいので、寒さが苦手な人にはおすすめです(ただし山頂は涼しいので油断禁物)。
デメリットとしては、梅雨の時期(6月~7月)は雨や曇りの日が多くなる傾向があります。夏休み期間(特にお盆)は、1年で最も混雑するようです。湿度が高くなるため、空気の透明度は冬に比べて劣ります。
秋(9月~11月ごろ)の場合
厳しい夏が終わり、空気が再び澄み始める時期です。秋雨シーズンを除けば、比較的天候が安定している日が多いでしょう。紅葉シーズン(10月下旬~11月上旬頃)は昼間の景色も楽しめそうですね。秋の四辺形やカシオペヤ座などが見やすいようです。
デメリットとしては、紅葉シーズンや連休(シルバーウィークなど)は混雑します。台風にも警戒が必要です。日中と朝晩の寒暖差が大きくなり、しっかりとした防寒対策が必要になってきます。
どの季節にも一長一短あり!自分の好みや目的に合わせて選ぼう。混雑を避けたいなら平日やオフシーズンが狙い目。
阿智村の年間天気と「晴天率」の傾向は?
ところで、阿智村は1年でいつが1番『晴れやすい』のでしょうか。
阿智村がある長野県の南部は日本の中でも年間の日照時間が長く、晴天の日が多い地域とされています。「内陸性の気候で、太平洋側と日本海側のどちらの気象の影響も受けにくい」と言われることもあります。
しかし!ナイトツアー会場は標高1,400メートルの山の上。平地の天気と異なることも珍しくありません。
統計的なデータを見てみると、一般的に晴れる確率が高い(降水量が少ない)とされるのは空気が乾燥する秋(特に10月~11月頃)や冬(特に1月~2月頃)と言われています。逆に雨や曇りの日が多くなるのは、梅雨の時期(6月~7月)や台風の影響を受けやすい初秋(9月頃)とされています。
ただし、これはあくまで「平年の傾向」です。年によって気候は大きく変動しますし、例えば冬は晴れていても日本海側から雪雲が流れ込んできて急に天気が崩れることもあります。「晴天率が高い月=必ず星が見える」とは限らない、ということは覚えておいてください。
統計的には秋~冬が晴れやすい傾向。しかし、山の天気は変わりやすいので過信は禁物!あくまで参考程度に考えよう。
【まとめ】天気が悪くて星空が見えなくても、旅の価値は下がらない!

長くなりましたが、阿智村の星空ナイトツアーについて私が体験した「雪の日」の体験談・セルフQ&A・楽しむための注意点・最高の星空に出会うためのおすすめ時期などをかなり詳しくお伝えしてきました。
せっかく日本一の星空を見に行くのですから、天気が悪い日は避けたいものです。しかし、万が一星空が見えそうになくても「阿智村への旅行」は価値のある経験になると思います。
- 星空ナイトツアー解説のお兄さんが面白かったなぁ
- 宿泊したホテルがとても良かったなぁ
- 家族や友人、大切なパートナーと、普段とは違う特別な時間を過ごせて良かったなぁ
今回の旅行では、私は満天の星を見ることはできませんでした。でも「あんなすごい雪の中、山のてっぺんまで行ったんだ!」という稀有な体験の思い出を手に入れました。
もちろん晴天時の再訪リベンジをする予定です。次こそは雲ひとつない、完璧な新月の夜に訪れて「日本一の星空」を心ゆくまで堪能したいと思っています。その強い熱意を込めて本記事を作成しました。
本記事が皆さんのお役に立てれば幸いです。いつか美しい星空の下でお会いしましょう!最後までご覧いただきありがとうございました。

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