人生で一度は行ってみたい場所として人気である世界遺産・フランスのモンサンミッシェル。海上に浮かぶ古城のような修道院の姿は、見た者すべてを魅了します。
しかし、フランスは日本から遥か遠くに離れた国です。それに加えて、モンサンミッシェルはフランスの中心地であるパリからもさらに離れた場所に存在します。一念発起してモンサンミッシェルへの旅行を計画しても、個人の力ではなかなかアクセスが難しいのです。

そこで私はHISのツアーを利用して、専用バスで容易にモンサンミッシェルを訪問してきました!訪問日はなんと2025年1月1日。修道院が閉館となっている数少ない日でしたが、だからこそ貴重なモンサンミッシェルの姿を写真に収めることができました。
この記事では、モンサンミッシェル観光の基本情報と閉館日のモンサンミッシェル島内の様子を丁寧に紹介します。モンサンミッシェルに憧れがある人、モンサンミッシェルに行く予定の人はぜひ最後までご覧ください。

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モンサンミッシェル観光の基本情報

周囲を海に囲まれた孤島に佇む修道院、モンサンミッシェル。1979年に世界遺産に登録されており、フランスで一番人気のある観光地、とまで言われています。
まずはその概要をおさらいしておきましょう。
モンサンミッシェルの魅力と歴史

8世紀の初め。キリスト教会の偉い人(司教)だったオベールさんは、大天使ミカエル(=St-Michel)が「この岩山に修道院を建てなさーい」と言ってくる夢を見ました。ミカエルの言う通りに数世紀をかけて大工事し、できあがったのがこの「モンサンミッシェル(Mont-St-Michel)」だそうです。

「ミッシェル」は「大天使ミカエル」のことだったんだね。
完成後は聖地として多くの巡礼者が集うようになりましたが、戦争中は海峡に浮かぶ要塞として利用されたり、監獄として使用されたりしました。19世紀末になって「やっぱり芸術的だし修道院として使うべきだよね」と見直され、今の姿になったとのことです。
この歴史は私(あぐ)が意訳したものになり、正確性に欠ける場合があります。
みんなが憧れる理由

モンサンミッシェルがみんなに人気な理由はその外観ではないでしょうか。
周りを海に囲われ、辺りにはただ海岸線が広がるのみ。潮の干満差が激しく、満潮時には文字通り「海に浮かぶ島」になります。戦争中に要塞と使われていたこともあり、外周は立派な城壁です。
まるでお城のような修道院なのでシルエットもとても美しいですよね。

現在は満潮でも沈まない橋で渡ることができますが、当時の巡礼者は命がけでここを目指したそうです。モンサンミッシェルの周りの干潟は海水を含んでぬかるんでおり、じっと立っていると徐々に飲み込まれていきます。
驚くべき速さで潮が満ちるという特徴もあり、修道院を訪れようとした多くの者が命を落としたとのことです。
現在は干潟を歩く現地ツアーもあります。ガイドさんの言うことをしっかり聞いてください。ガイドなしでの干潟への立ち入りは禁止されています。

美しいものには棘がある、ですね…!
モンサンミッシェルへの行き方と所要時間

モンサンミッシェルはフランスの西海岸(左上のあたり)、イギリス海峡に面したサン・マロ湾にあります。
フランスのパリからは西へ300km以上も離れており、これは日本で例えると東京から東海道新幹線に乗って三河安城駅(愛知県)まで行く距離に相当します。
「パリ観光のついでにモンサンミッシェル行けるかな〜」くらいの気軽なテンションでは行けない、ということですね。パリはパリ、モンサンミッシェルはモンサンミッシェルでしっかり計画を立てて行く必要があります。
パリからの移動手段
フランスへ行く場合はほとんどパリを観光するかと思われますので、ここではパリからモンサンミッシェルまでのアクセスについて簡単に紹介します。
自力でパリからモンサンミッシェルまで行く場合は、まずTGVという高速列車(日本でいう新幹線)を利用して「パリ・モンパルナス駅」から「レンヌ(Rennes)駅」まで行きます。レンヌ駅からはバスに乗り換えてモンサンミッシェルを目指しましょう。
このTGVを利用するには予約が必要です。SNCF(フランス国鉄)の公式サイトからオンライン予約をするか、現地の切符売り場(窓口または自動券売機)で購入できます。
- TGV(パリ・モンパルナス駅→レンヌ駅)は約1時間30分
- バス(レンヌ駅→モンサンミッシェル)は約1時間10分
- 合計で片道2時間40分〜は必要です。
おすすめはツアーへの参加

SNCFの公式サイトの使い方がわからないよ…

現地の切符購入窓口でしっかり意思疎通できるかな…
という方も多くいらっしゃるでしょう。私もそうです、ご安心ください。(一度SNCFのサイト購入を挑戦しましたが挫折しました。)
そんな人におすすめしたいアクセス方法は「モンサンミッシェルに行くツアーに参加する」です。ツアーと言っても2種類あります。
- 日本発から帰国まで団体行動する「ツアー旅行」
- 現地集合、現地解散の「現地ツアー」
私は今回①(HISの添乗員同行ツアー)でモンサンミッシェルに行きましたが、自分で飛行機やホテルの手配をしたい方は②(現地ツアーへの参加)でも良いと思います。それぞれの特徴は以下のとおりです。
- 飛行機やホテルの予約も完結する
- 添乗員同行ツアーであれば、何かあっても安心
- 観光地への移動は付いていくだけ(あるいは専用バス)でOK
- 自分で手配するより割高なものが多い
- 団体行動なので観光時間に制限がある
海外旅行に慣れていない私のような方には①のツアー旅行(添乗員同行型)がおすすめです。
日本語で旅行条件(どこに行く・何時間観光できる・何ができる)をしっかり吟味できる上、飛行機やホテルの予約も一括で終わるので非常に楽でした。
添乗員さんが居るのであれば、海外の空港内移動やホテルのチェックインでもあたふたせず済みます。(飛行機の乗り継ぎがあるときも添乗員さんに付いていけばOK!)
複数の都市を観光する場合も専用バスなどで別途の予約不要・快適に移動できるが良かったです。

私はHISのツアーで行きました!添乗員さんが居るとやっぱり安心ですね。
モンサンミッシェルに行けるツアー旅行はこちら!
- アクセスが不便なところでも、その時だけ連れて行ってくれる
- ツアー旅行ほどお金はかからない
- 飛行機やホテルは自分のこだわり条件で予約できる
- 飛行機やホテルなどはすべて自分で手配する
- ツアー中は団体行動になる=観光時間の制限あり
「飛行機やホテルは自分で好みのものを探したい」「自分のペースで行動したい」「海外旅行には慣れている」という中級者には②の現地ツアーがおすすめです。
①のツアー旅行だと、やはり割高感は否めません。(その分の便利さはあるんですけどね。)
少しでも費用を抑えたい場合は飛行機やホテルは自分で手配し、アクセスが難しい場所・海外サイトでの予約が難しい場所は現地ツアーを活用すると良いでしょう。
日本語で条件確認・予約ができるサイト「KKday」にはパリ発・モンサンミッシェルの日帰りツアーが充実しているのでおすすめです。
モンサンミッシェルに行ける現地ツアーはこちら
観光時間の目安

ここではモンサンミッシェルの観光にかかる所要時間について解説します。
島内には、メインストリートの「グランド・リュ」、外周の城壁経路、複数の塔、お城のような修道院など見どころが沢山あります。ザッと見て回るのにどれくらい時間が要るのか参考にしてください。
島内は見どころいっぱい!外観だけでも1時間〜1時間30分は必要

先に述べたように、私が訪れた1月1日は修道院が開いていませんでした。なのでモンサンミッシェル島内の散策のみを楽しんだのですが、それでも1時間はかかりました。
まずは島のメインストリートである「グランド・リュ」をゆっくり通ります。上り坂&階段なので息を整えながら進みましょう。
修道院への入口がありますが、そこをスルーして先へ進むと↑の写真のように修道院の外観を真下から鑑賞することができます。とっても迫力があって見惚れてしまいました。

突き当りに「ガブリエル塔」があるのでそこで折り返し、今度はグランド・リュではなく城壁経路(島の外周)を通って島の入口まで帰ってきました。最後にはお土産購入も忘れずに。

写真を撮りながら散策して1時間10分くらい、ゆっくりお土産を吟味して+20分くらいなので修道院の見学なしでも1時間30分くらいは欲しいですね。
忘れてはいけない「島までの橋を渡る時間」

モンサンミッシェルの所要時間を語るうえで忘れてはならないのが「橋を渡る時間」です。
島の入口から本土まで約1kmの距離があります。ここを歩くこともできますが、無料でシャトルバスが出ているので必要に応じて活用しましょう。
- 通常は10分から20分おきに運行
- 朝7:30〜夜0:00まで(意外と多くて安心!)
- 始発(本土側にあるインフォメーション)から終点(島の入口)までバスで約10分
- 始発〜終点までに2ヶ所のバス停あり、乗降可能
- 乗車料金は無料(すごい!)
徒歩の場合はインフォメーションから島の入口まで40分くらいかかるのでご注意ください。

徐々に近づいてくるモンサンミッシェルを見ていると興奮してきます。もし時間があるのなら、徒歩でゆっくり巡礼者の気分を味わいながら向かうのも良いですね。
往復でバスを利用するのか、片道は歩くのか、それとも往復で歩くのか。島までの移動時間も含めて所要時間を計算しておきましょう。
モンサンミッシェルの修道院見学について

島と一体化している修道院は、966年に建設が始まりました。そこから数世紀に渡って増改築を繰り返したこともあり、さまざまな建築様式が混在した造りになっているようです。
休館日の訪問だったため私は中に入れませんでしたが、ここでは修道院の見学に関する情報をまとめておきます。
修道院見学に関する基本情報

- 開館時間:5〜8月は9:00〜19:00、9〜4月は9:30〜18:00
- 休館日:1月1日、5月1日、12月25日
- 料金:€13.00=2,210円
- 公式サイトはこちら
修道院は三層構造になっており、回廊や礼拝堂、テラスなど見どころが豊富です。特に北面は「ラ・メルヴェイユ(驚異)」と呼ばれる美しいゴシック様式の造りになっています。
7月上旬から8月下旬には、日没後(19:00〜24:00)も入場できる拝観プランがあるようです。昼間とは異なる修道院を楽しむことができるので、この時期に観光する方は検討の余地がありそうですね。
修道院への入場を事前予約する方法
修道院の入場チケットは公式サイトから購入できますが、こちらはフランス語のサイトなので苦戦してしまうかもしれません。
そこで、先程も紹介した日本語で条件確認・予約ができるサイト「KKday」の利用をおすすめします。日本語サイトでわかりやすく、記事執筆時点では2,030円で購入できるので公式料金よりも安いという不思議な現象が起きています。

高評価なレビューが複数あり、特にトラブルなく入館できそうです。なんで安いんだろう?(円安の影響かもしれません。)
日本語サイトでわかりやすい!
名物オムレツが食べられるお店

モンサンミッシェルでは「オムレツ」が名物料理となっています。
もともとは巡礼者が気軽に食べられるように考案されたもののようです。しっかりと卵を泡立ててフワッとした仕上がりのオムレツ。「味がとても薄い」というレビューが多く、確かに少し物足りなさを感じますが美味しかったです。

一緒に出てきたケチャップを付けるともっと美味しくなった!
食レポは後日別記事にて詳しく行います。ここでは「どこでオムレツを食べられるのか」について解説します。
島内にある「ラ・メール・プラール」

一番有名なのは、モンサンミッシェル島内にある「ラ・メール・プラール」というホテル兼レストランです。
島に入ってすぐにある「王の門」の手前にあります。ここではオムレツ作りの実演が見られることもあり、観光名所になっているのです。
私が訪問した1月1日は閉まっていましたが、通常は大盛況するレストラン。もし行くのなら、待ち時間も考慮して観光計画を立てておきましょう。
対岸地区で最も島に近いホテル「ルレ・サン・ミッシェル」でも出てきた!

私がオムレツをいただいたのは、モンサンミッシェルの対岸で一番近いホテル「ルレ・サン・ミッシェル」です。今回のツアーではここに宿泊できたのですが、めっちゃ良いホテルでした。
ホテルのレビューは別記事を執筆します。更新までお待ち下さい。

ここのレストランで昼食としてオムレツをいただきました。本島のラ・メール・プラールが大混雑している場合、ここが意外な穴場かもしれませんよ。

1月1日ということもあってか、ここはあまり混雑していませんでした!

席からはモンサンミッシェルを見ることもできました!
モンサンミッシェルを見ながら名物オムレツをいただくという贅沢な体験をしたい方はぜひご利用ください。宿泊も大変おすすめです。
モンサンミッシェルが見えるホテル!
【貴重】修道院閉館日のモンサンミッシェルの様子

ここからは私のモンサンミッシェル訪問記録です。
修道院が閉館している数少ない日(しかも元旦!)だったので、毎年250万人が訪れるという大人気観光地とは思えないくらい閑散とした珍しいモンサンミッシェルの様子をお届けします。

修道院に入れなくて残念だったけど、こんなに人が居ない観光地はとっても貴重!良い思い出になりました✨️
モンサンミッシェルが遠くから見えるだけでテンションが上がる

私が参加したHISのツアーでは、専用バスに乗ってパリから約5時間かけてモンサンミッシェルへやってきました。やはり遠いなと感じつつも、専用バスなので荷物盗難などの心配もなく寝ているだけで良いというのは快適だね。
モンサンミッシェルに近づいて、遂にそのシルエットが見えてきたときは「おぉ…!」とツアー参加者の歓声が上がりました。
平地の中に佇む古城のシルエットが現実離れした風景すぎて、フィクションの世界に迷い込んだような感覚になります。
前泊がおすすめ!夕景と夜景が美しいモンサンミッシェル

12月31日(モンサンミッシェル訪問の前日)にホテル「ルレ・サン・ミッシェル」に宿泊しました。パリからの日帰りツアーも選択肢として挙げましたが、可能であれば1泊することをおすすめします。
なぜなら、モンサンミッシェルの夕景と夜景がとても美しいからです。

こちらは夕方にホテル(ルレ・サン・ミッシェル)の庭から撮影したもの。
日が沈み、茜というよりは紫がかった空模様と共に写るモンサンミッシェルは昼間にはない妖艶さを放ちます。手前にある葉のない木も良い演出をしていますね。

夜になるとモンサンミッシェルに明かりが灯ります。大晦日〜元旦なのでライトアップなどはないかなと思っていましたが、島内にはホテルなどの施設もあるので生活の明かりが発生するようです。

誰も居ない道、どこまでも続く地平線、そこにどっしりと構えている古城のシルエット。
島内のホテルに宿泊するのも良いですが、対岸のホテルに宿泊すればモンサンミッシェルの外観を夜まで楽しめるのでとてもおすすめです。

夜の外出は怖かったけど、モンサンミッシェルに一番近いホテルだったからそこまで遠出じゃなくて安心でした。
モンサンミッシェルが見えるホテル!
無料シャトルバスを駆使して橋を渡ろう

翌朝、無料シャトルバスに乗ってモンサンミッシェルへ向かいます。バス停はホテル(ルレサンミッシェル)の近くにもあったのですが、せっかくなので始発であるインフォメーション前から乗ることにしました。
ちなみにインフォメーションは1月1日と12月25日は閉まっています。無料トイレがあるようなので確認したかったのになぁ…と扉の前で立ち尽くす私。

無料シャトルバスの車内はこんな感じでとても綺麗です。前と後ろの両方に運転席があり、始発・終点でスイッチバック(運転席の交代)が行われているようでした。

もし空いているなら先頭の展望席がおすすめ。だんだん近づいてくるモンサンミッシェルにテンションが上がります…!
橋の上での記念撮影が止まらない

モンサンミッシェル側のバス停は橋の途中にあるので、少し歩かなければなりません。しかし、バスを降りた辺りが一番の写真映えスポットだと感じました。


これこれ!これが見たかったんよ!!
この日は曇り予報でしたが、私がバス停に着く頃には青空が見えてきました!さすが晴れ男。
モンサンミッシェルへ向かう橋、一面に広がる海、その海に浮かぶモンサンミッシェル。これ以上ないロケーションでシャッターを切る指が止まりません。

ズームしてみるとこんな感じ。外周は立派な城壁ですね。防御力高そう。修道院の外壁の汚れ具合がいかにも「古城」という雰囲気で心を奪われます。なんてロマンチックな光景でしょう。

尖塔の頂点には大天使ミカエルの像があります。キリスト教会の偉い人(司教)だったオベールさんに夢の中で「この岩山に修道院を建てなさーい」と言った天使ですね。
ミカエル像は金色に輝いているのですが、光の関係で真っ黒になってしまいました。でも、真っ黒に塗りつぶされたこの城のシルエットも良くないですか?結構お気に入りの1枚です。

こんな風に手に乗せてみたり。
「何枚撮ってるねん」というツッコミがそろそろ入りそうですが150枚くらい撮っていました。時間にして20分くらい、この橋の上で撮影会を楽しんだことになります。
所要時間について「島内の散策で、修道院を抜いて1時間30分くらい欲しい」と書きましたが橋上での記念撮影も含めるともっと時間があった方が良いかもしれませんね…。
いざ、モンサンミッシェル島内へ!

橋の上の記念撮影もほどほどに、いざ島内へ入場します。麓から見上げるモンサンミッシェルも美しいですね。
近づいてみると、写真左下部分が岩山であることがわかります。本当に岩山の上に修道院を建てたんだ…スゴイなぁ。

入口はこんな感じで、誰でも自由に入ることができます。
年季の入ったレンガからモンサンミッシェルの長い歴史を感じ取りましょう。
フランス一番人気の観光地なのに人がいない!

入口のすぐ正面にはツーリスト・インフォメーションと有料トイレがあり、道なりに進むと大通り門があります。
大通り門を抜けると、オムレツについて紹介した「ラ・メール・プラール」と「王の門」へと続くのです。

1月1日の午前中の様子です。他に観光客がぜんぜん見当たりません!!
”その美しい姿を一目見ようと、世界各国から観光客が押し寄せてくるので昼間のモンサンミッシェルは人でいっぱい”という事前情報だったのですが、良い意味で裏切られました✨️

他の人が写り込まないモンサンミッシェル内の景色ってなかなかレアなのでは!?
メインストリート「グランド・リュ」

島のメインストリートは「グランド・リュ」という名です。モンサンミッシェルは日本でいうと江の島のようなイメージに近いですね。緩やかな上り坂の細い道の両側にお店が並んでいます。
元旦なのでお店はほとんど閉まっていましたが、人が居ないメリットが大きいので気になりません。

普段はこの道いっぱいに観光客がいるんだろうなぁ…。
人の数よりも雀の数の方が多いですね。
閉館しているモンサンミッシェルの修道院とその周辺

グランド・リュを進んでいくと修道院の入口にたどり着きます。こちらも見上げると迫力がありますね✨️
堅牢な石造りの外観で「お城」というより「キャッスル」感が強いです。(同じ意味なんですけどね。いかにも西洋風、ということを言いたい。)

せっかくなので、修道院の行けるところまで行ってみました。

入口の門が閉まっていたのでそこで断念。
しかし、扉の向こうからは聖なる歌声(オペラのような、「ア〜ア〜ア〜」みたいな歌声)が聞こえてきたので中に人は居そうですね。それとも幻聴…?

修道院は諦めて、外周の散策に戻ります。上り坂&階段が運動不足の解消にはちょうど良かったです。
ヒールよりは履き慣れた運動靴で来るようにした方が良いかもしれませんね🤔

右手に修道院を見ながら進むと、突き当りに「ガブリエル塔」があります。ここが折り返し地点ですね。
ガブリエル塔から見る外の景色は絶景ですが、まずは内側の修道院をもう一度見ておきましょう。

急勾配な細い道がありますね。これは大車輪で引き上げる台車の通る坂道です。修道院が牢獄として使われていた頃に食物を上階に運ぶために設置されたものらしい。
修道院に入れば、内部側にある滑車(大車輪)を見学することができるようですよ。

こちらがガブリエル塔から見える外側の景色です!!
昇り始めた朝日が水面を反射させ、幻想的な雰囲気。対岸をつなぐ大きなあの橋を渡って来たんですね。
ここで当たる風が最高に気持ちよく、ずっと眺めていたかった…✨️

このガブリエル塔で行き止まりになるので、修道院の入口まで戻ります。
修道院の入口からは「グランド・リュ」を通っても良いですが、北塔から城壁経路をたどって島の入口まで戻ることもできるので、帰りはその道を選びました。
城壁の経路を辿って帰路へ

午前10:30頃になるとチラホラ他の観光客の姿が見え始めました。それでもかなり少ない方ですね。
こちらは13世紀にできたとされる、最も古い見張りの塔「北塔」です。ものすごいキャッスル感がありませんか??

せっかくなので記念撮影。塔の上のラプンツェルってこんな感じなんですかね。
一面の海景色も見応えがありました!!

城壁経路はモンサンミッシェルの外周に沿って散策できるルートです。考古学的なワクワクが止まらない道になっているのでかなりおすすめです。

城壁のところどころにこのような穴があります。ここから海上を見張ったり、銃撃などを行っていたのでしょうか。日本のお城にもこのような除き窓がありますね。
「外から見えにくく、中からは狙いやすい」というこの構造は世界共通認識だったようです。

やや!あれはさては砲台ですかね!?
あの場所に近づくことはできませんでしたが、難攻不落の砦だった頃の面影を感じます。たしかにここは攻めにくそうだ…。

ふと干潟の方に目をやると、誰かが石でハートマークを作っていました。それも2つも。
足跡を残さずにどうやって準備したんだろう…。こういうところで「観光地感」があってホッコリしました。なんかディズニーランドみたい。

ハートマークでホッコリした後に城側を見ると、煙突から煙がモクモク立ち込めていました…ギャップがすごい。飛んでいる鳥も相まって「怪しげなお城感」もあります。
モンサンミッシェルではさまざまな情景を楽しむことができて飽きません。

私の訪問日はお休みでしたが、城壁経路側にも飲食店などが多くありました。食事する場所に困ることはなさそうですね。

もちろん記念撮影スポットも多くあります。モンサンミッシェル内でかなりたくさんの写真を撮りました。すべてを載せることができなくて本当に残念です。

他の観光客の写り込みを気にすることなく撮影を楽しむことができたのは非常に幸運でした。通常時の混雑具合はわかりませんが、人混みが苦手・映える写真を撮りたいという方は敢えて修道院の休館日を狙ってみるのも良いかもしれませんね。
最後には忘れずにお土産を購入!

島の入口付近にはお土産屋さんがあります。飲食店は閉まっていましたが、お土産屋さんは開いていました!
日本語でも表記があったりして、ここには日本人も多く来るんだろうなぁということが伺えます。個人的なおすすめはこの↑写真の「ラ・メール・プラールのクッキー」です。

実は「ラ・メール・プラールのクッキー」はパリの空港でも購入したのですが、モンサンミッシェルで購入した↑の箱の商品の方がバター風味が強くて甘めで美味しかったのです。
同じ「ラ・メール・プラールのクッキー」なのに味が違うことに驚きました。ちなみに味の種類はちゃんと同じものを買ったんですよ。
モンサンミッシェルに訪れた際はぜひここでクッキーを買って行ってください。

後は形に残るものとして記念コインを購入しました。(€5.00=850円)
ピカピカ光っててカッコいい〜!こういうのに魅力を感じてしまうのはさすが男の子(28歳)だな。

裏面には大天使ミカエル。透明のケースもセットだったので大切に保管しておきます✨️
クッキーや絵はがき、ポスターやマグネットなど種類豊富なお土産屋さんだったので、お気に入りの一品が見つかるはずです。
名残惜しさが止まらないまま帰りのシャトルバスへ

自由行動時間の終了が迫っていたため、泣く泣くホテルへ帰還します。帰りのバス停までの間に何度も何度も振り返り、モンサンミッシェルの撮影をしました。
本当に楽しかった。美しかった。行けてよかった。最高だった。ありがとう、モンサンミッシェル…😭
ちなみに私の滞在時間は9:30〜11:10の1時間40分です。(モンサンミッシェル入口のバス停スタート、同バス停ゴールの時間)
【番外編】今回の旅行を計画したきっかけ

私は今回、HISの「イタリア周遊&モンサンミッシェル&パリ10日間」のツアーに参加したのですが…。
そのツアー参加の目的がこの「モンサンミッシェル」であり、本ブログでたまに登場する「すなふ」がきっかけです。
いつも私が旅行したい場所にすなふが付いてきてくれるので「逆にすなふが行きたい所ってどこなの?」と聞いてみたら「死ぬまでに行きたい場所はモンサンミッシェルかなぁ」と返ってきました。
恥ずかしながらその時までモンサンミッシェルの存在を知らなかったのですが、「じゃあいつ死ぬかわからないから行っちゃおう!」と提案して行くことに。
(こんなアグレッシブな思考になった原因についてはこちらの別記事参照)
「海外=言葉が通じない・怖い」というイメージがあってどうしても海外旅行をする勇気がなかったのですが、今回の旅行をきっかけに海外の面白さを知ってしまいました。イタリアもモンサンミッシェルもパリもめっちゃ良かった。
自分はNoと思っていることでも飛び込んでみると素晴らしい発見があるんだな、これからも新しいものにどんどん挑戦していきたいな、と改めて実感しています。
臆病な私が安心して海外や国内に旅行できるよう、これからの世界が平和であり続けますように。(利己的)
これを読んでいる人のなかには、海外旅行にハードルを感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、どうしても行ってみたいのであれば行けるうちに行っておくことをおすすめします。
よくわからないウイルスが蔓延するかもしれないし、戦争の影響で飛行機が飛ばないかもしれませんからね。
素敵な機会をくれたすなふ、無事にツアーしてくださったHIS及び関係者の皆様、ここまでの長文を読んでくれているあなたに深く感謝申し上げます。
【まとめ】モンサンミッシェルに行くならツアーが楽でおすすめ!

ロマンチックなシルエットで人々を魅了し続けるモンサンミッシェル。
アクセスはやや大変ですが、はるばる日本からやってくるだけの価値を大いに感じました。私の一生の思い出です。
その大変なアクセスについても、各ツアーを活用すれば比較的カンタンにクリアできるでしょう。初心者の場合は「添乗員同行のツアー旅行」、中級者の場合は「現地ツアー」の参加がおすすめです。
世界情勢が変わる前に、十数時間のフライトに耐えられる身体のうちに、ぜひ憧れのモンサンミッシェルに行って感動を味わって来てください。そのときに本記事の内容が少しでも役に立てば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました✨️
モンサンミッシェルに行けるツアー旅行はこちら!
モンサンミッシェルに行ける現地ツアーはこちら