【レビュー】グランクラスで最高級のサービスを受けてみた…!

知る人ぞ知る、新幹線の最高級シート”グランクラス”。ラウンジ・軽食・ドリンク等を余すことなく堪能してきた私が庶民的感想と共にその魅力をお届けします。

あぐ
あぐ

憧れのグランクラス…!最高でした(´;ω;`)

概要はいいからさっさと体験記が見たい!というせっかちな方は下記目次をご活用ください。「乗車前から始まるVIP対応」から体験記になります。

グランクラスについて

乗車前に特別なラウンジでお茶とお菓子をいただいたり…

豪華すぎる座席を利用できたり…

お酒を含む、ドリンク飲み放題だったり…

なんと軽食も付いてきます。

グランクラスについて超簡単に説明すると、

  • グリーン車より高いお金を払って、
  • グリーン車より贅沢なサービスを受ける、
  • 新幹線界最上級のサービス

です。

あぐ
あぐ

飛行機でいうファーストクラス、ホテルでいうスイートルームやね。

詳しくは公式HPをご参考にどうぞ。

ちなみに…

グランクラスが存在するのは

  • 東北・北海道新幹線
  • 上越新幹線
  • 北陸新幹線

の3つの新幹線のみです。

料金について~通常との差額は??~

じゃあお金はどのくらいかかるのか?私が今回利用した東京→金沢の例をご紹介します。

2024年5月時点の料金。
あぐ
あぐ

通常指定席の往復よりもグランクラスの片道料金の方が高いやんけ!!

と当初はびっくりしましたが、飛行機のファーストクラスやホテルのスイートルームへのグレードアップ料金に比べたら追加15,000円は手が届きます。(まぁ手を伸ばすかどうかは別問題なのですが。)

少しでも安く!おススメの予約方法

少しでも安く乗りたい場合は、えきねっとでのチケットレス予約であれば200円ほど安くなります

あぐ
あぐ

チケットレス乗車って、改札を無事に通れるかドキドキしますよね…。

人生初のチケットレス乗車で不安がありましたが、杞憂でした。200円安くなるし、手持ちの交通系ICで通過できるので便利です。今後も活用して行こうかなぁ。

読者の声
読者の声

29,220円が29,020円になるくらいならそんなに変わらないじゃん。

聞き捨てなりませんね。私はスーパーで400円のお惣菜が半額だったら泣いて喜ぶ一般庶民です。どんな200円も平等に大切にしていきましょう。

グランクラスにも2種類ある話【要注意】

予約時の注意なのですが、グランクラスには2種類あります。飲料・軽食があるかないかです。

かがやき号はくたか号
料金29,220円25,040円
所要時間2時間30分3時間
飲料・軽食ありなし
東京~金沢間、2024年5月時点

例えば東京~金沢間の場合は「かがやき号」と「はくたか号」の2種類。はくたか号の場合、かがやき号と比べて4,180円安いです。

飲食の有無と所要時間の違いで4,180円です。これをどう捉えるかは個人の判断ですが、私は飲料・軽食ありの方を強く勧めます。

4,180円高くても飲食付を勧める理由

人が人にサービスを提供することはとても贅沢であると考えます。(詳細は過去記事参照

私は、旅行は贅沢をするために行きます。飲料・軽食サービスを受ける贅沢体験を4,180円でできるなら人生で一回は受けたいです。

そして後述のとおり、実際に受けてみて本当に良かったなと思いました。

飲料・軽食のサービスを受けたい場合、ついうっかり飲料・軽食なしの方を予約しないようにお気を付けください。

乗車前から始まるVIP対応

あぐ
あぐ

お待たせしました!ここから体験記スタートです!

選ばれし者のみが入れるラウンジ

東京駅・八重洲中央口を出てすぐ、「ビューゴールドラウンジ」があります。

ここは特定の条件を満たした場合にのみ、出発90分前から利用できます。

詳細な条件等は公式HPをご参照ください。

そうです。もちろんグランクラスの利用者も使えます。

9:20発の新幹線だったので7:50~利用できるのですが、このラウンジは8:00から開くので少し待機していました。

そして遂に…!!

入室!

入口でグランクラス予約のメールを見せ、手荷物は預かってくれました。

ご覧ください、オシャレなカフェのような内装です。椅子を引くための取っ手があるのも細やかな気遣いですね。

時期的にクリスマス仕様でした。一番最初に入ってすぐ、他のお客様が来る前にササっと撮影。他にも雑誌や新聞などが置いてありました✨

座り心地の良い椅子に腰を掛けると、おしぼりをいただきました。

そしてドリンクメニューを渡され、注文します。(追加料金なしです!!)

私はカフェラテ、今回の旅に同行する「すなふ」はホットティーを選びました。メニュー表は下げられてしまったので写真に残せず…!!

追加料金なし、優雅なティータイム

注文して少し経つと…思ってたよりいろいろ来ました。

まずは注文のカフェラテ(HOT)。

あぐ
あぐ

耐熱グラスだ!!初めて使う!!

温かいのに、持っても熱くない。この不思議な感覚、面白いですね。

お味ももちろん完璧。程よい苦みと、カフェラテの甘さ。香りも良くて、最高のモーニングコーヒーです。

続いて茶菓子もいただきました。一人につき2枚。

一口サイズですが、想像以上のザクザク感!上品なバターの味が広がってカフェラテと相性抜群でした。

地味に嬉しかったのが、冷たいお水もいただけたこと。コーヒーを飲み終えた後ってお水欲しくなりませんか?

コーヒー通から言わせたら「風味がもったいない」かもしれませんが、その昔ドトールでバイトをしていた時は退店時にお水を一杯飲んでいく人が多かった印象です。あ、私も一緒だ、なんて思ってました。

これは嬉しいサービスですねぇ。

更に驚いたのが、お持ち帰り用にお茶までいただきました!

あぐ
あぐ

えぇ~良いんですか!!

至れり尽くせり。心が満たされまくりました。

迷ったらハーブティーがオススメ!?

こちらはすなふ注文のホットティー。ガラスで統一されたセットが美しい…!!

大満足でコーヒーブレイクをしていると、

係員さん
係員さん

お飲み物のおかわりはいかがですか?

とお声がけしていただきました。いやいや、もう十分いただきましたよ…!!私はお腹が弱いので気持ちだけいただきました。

紅茶好きなすなふはハーブティーを追加注文しました。

すると、ハーブが入った数本の試験管が収納された小箱を持って、

係員さん
係員さん

どちらのハーブにしますか?

という貴族のような対応をしていただきました。紅茶好きにはたまらない対応でしょう。サービスの良さにアワアワしながら「カモミールシトラス」を選択し…

大満足でハーブティーを啜るのでした。対面に座る私にも素敵な香りが漂ってきましたよ。

このような一連の神対応を追加料金なしでいただけます。

恐るべし、グランクラス。

新幹線に乗る前から気分は最高潮です。

グランクラスの圧倒的設備

ラウンジだけでもう満足していますが、メインはこれからです。

ゴールドの線がカッコイイ北陸新幹線。

その先頭車両がグランクラスです!!金に輝くロゴが美しい…!!

ここから先はグランクラスですよ、という壁が立ちはだかります。

今日だけは我々は貴族です。(ラウンジの神対応で調子に乗っています。)堂々と先に進みましょう。

その先にも壁。選ばれし者だけが通れるドア。

さて、いざ入室…!!

包み込まれる高級シート

あぐ
あぐ

これが…電車の…椅子…?

感動で言葉が出ませんでした。なんて豪華な座席。驚きのデカさ。画角に納まりきりません。

だって一両に18席しかありませんもの。

リクライニングのビフォーアフターです。背中を倒してもバックシェル内の変化なので後ろに迷惑が掛かりません。腰は徐々に沈み込みます。フットレストも徐々に上昇してきます。

座り心地が良過ぎて、気を抜いたら眠りに落ちます。

多機能なシートを使いこなせ!

手元で操作可能。全体を倒す・起こすことができ、特定の場所だけ動かすことも可能。

自分好みに調節できるなんてすばらしいっ!!読書灯とアテンダントさんの呼び出しボタンもあります。

左手の手元には開閉式の飲料置き場。
開けばスマホも置けちゃいます。

実はこんな所にテーブルが隠れていて…

引き出すと目の前に出現します。この構造がなかなか珍しい!!

しかも奥にスライドさせることも可能。これも自分の好みに調節できるので快適。

カパッと開くこともできます。

どこまで多機能なんだ!!!変形機構が多くて男のロマンがくすぐられますね✨

シート以外の「おもてなし」

シート以外にもハード面で工夫が多くあります。

荷物置き場はまるで飛行機のよう。開いたときに小さな鏡があるので、奥に忘れ物がないかが一目でわかります。痒いところに手が届くサービス(´;ω;`)

前のシートの下側に空間がありますね。ここに脱いだ靴を置いておきます。ただでさえ足元のスペースがゆったりしているのに、空間に無駄がない!!

そして靴置き場の右にある窪みには…

スリッパがあります!!

こちらは未使用のまま持ち帰りました。フッカフカです。びっくりしました。

靴を脱いでスリッパに履き替えて、まるで家のように寛ぐことができるのです。

グランクラスの圧倒的サービス

出発前のラウンジ・車内のハード面の機能だけでも「グランクラスに課金するだけの価値があるな…!!」とニッコニコでしたが、侮るなかれ。

飲料・軽食ありのグランクラスの場合は下記のサービスも受けられます。

「ウェルカムセット」を手渡しで受け取る

着席してすぐ、アテンダントさんがこちらを配ってくれます。ウェルカムセットですね。

この中に色々なものが入っていて…

まずはメニュー表があります。時期により、軽食の中身や飲料の銘柄が変わるらしい。

飲み物メニューをチラ見せ。この中から常識的な範囲でおかわり自由です。

その場で軽食の和・洋どちらかと、飲み物を選択しました。

他におつまみの「しおちょこ」と、上質なおしぼりも入っています。

このおしぼり、厚みが全然違う!フワフワのおしぼりです。良いおしぼりです。

さらにペットボトルでお水もあります!ラウンジでいただいたお茶もあるので、この旅で飲料の追加購入をしなくても良さそうですね。ありがてぇ~✨

一流レストラン?グランクラスの軽食

さて、軽食+飲み物が届きました。

紙製の箱なのにゴージャスな雰囲気。まるで某アッ〇ル社の製品の化粧箱のよう。

私は洋食+白ワインをいただきました。

普段は赤ワインが好みなのですが、なぜかカッコつけて白ワインにしました。

左から、真イカとインゲンのタルタル爽涼の香り、北海道産秋鮭と福井県産お米のリゾット、山形県産えごま豚のラグーとさつま芋のマッシュ、こし餡バターのタルト
あぐ
あぐ

わ~✨宝石箱や~(←何が?)

拙い語彙力で表現すると、

パッと見では何かわからない洗練されたフォルムが、まるで高級フレンチレストランのようでした。(実際の高級フレンチ知らんけど。)

どれも一口サイズで食べやすく、見た目からは想像できないほどしっかりと各々の味がしました。めちゃくちゃに美味しい。
ただただ美味しい。どれが一番なんて決められない。

YU3

すなふは和食+スパークリングワインを注文。

和食は黒の化粧箱。こちらもどれも絶品らしく、卵焼きだと思って食べたら「南瓜カステラ」だったので驚いたそうです。

今度は和食も食べてみたいな~

箱が良過ぎて思わず記念撮影。サラサラで手触りの良い化粧箱。黒×金色のロゴと白×銀色のロゴが美しい。

このクオリティの食事を、新幹線内でいただけるなんて…。

グランクラス、あっぱれ!!

種類豊富な飲み物で、絶品ワインに出会う

食事がとても美味しいのはお伝えの通りですが、個人的に大きな感動をしたのはまさかの飲料でした。

先ほどさらっと紹介した白ワイン。何となくで決めた白ワイン。個人的な好みは赤が好きなのに注文した白ワイン。

が、しかし。飲んでみてびっくり。

あぐ
あぐ

今まで飲んだ白ワインの中でダントツ一番美味しい!!

私は正直お酒の味の違いなんてわかりません。
白ワインは白ワインの味。
赤ワインは赤ワインの味。
ビールの味、日本酒の味…
カテゴリー別の味の違いは分かるけど、
同カテゴリー内の味の違いに大差は感じませんでした。

最近になってビールの味の違いを知って感動したばかりです。(過去記事参照

こんなことそうそうないだろうな…と思っていたのに。まさかの、ここで白ワインの味の違いを知った。

感動したワインの拙い食レポ

何が違うか。それは、ブドウの味がするワインということです。

未成年だった私は、ワインはブドウ味のお酒だと思っていました。しかし、成人してワインを飲んだら想像とはかけ離れた味でした。ブドウ味は全く感じない。ワインの真の味はこうなんだ、と学習しました。

その学習が今、覆りました。私が想像していたワインの味は、ここにありました。

ブドウの味がしつつ、白ワイン特有の風味がありました。めちゃくちゃ美味しい。そして飲みやすい。あまりの感動に目ん玉飛び出させながらグビグビ飲みました。

これと同じ銘柄のワインにまた出会いたく、記念撮影。でもお酒初心者の私には、どれが銘柄かわかりません。

マスカットベーリーAという品種のワインを頼めば同じのが来るのかな?ワインの銘柄も季節によって変わるらしいので、もう一度グランクラスに乗っても出会えるかどうか…

いや、またいつかお目にかかりたいです。感動的なワインをありがとう!!

グランクラスはコースターも一流だった

ちなみに赤ワインもいただきました!

赤ワインは画になりますねぇ…!こちらも自分好みの濃いめの味でした…!!

先ほどの白ワインの衝撃がデカすぎて、「ふんふん、赤ワインも美味しいなぁ。」という冷静なテンションでしたが、十分な美味しさ。

余談ですが、ペラペラな紙製コースターを敷きます。このコースターが、本当にスゴイ。

全く滑らない!!

摘まんで持ち上げる際も机から剥がしにくさを感じるくらい。この凹凸に秘密があるのでしょうね。こんな小さな物まで上質だなんて、さすがグランクラス。

なんと!おつまみと茶菓子もあります

まだまだおもてなしは続きます。先ほどのウェルカムセットに入っていた「しおちょこ」を赤ワインと共にいただきます。

二枚入りです。

一口サイズで食べやすい。ポイっと口の中に投げ込むと…シャリ…!!と歯ごたえのある塩の音が!!この塩がチョコレートの甘さを更に引き出します。

しょっぱい、けど甘い。この絶妙なハーモニーをぜひ味わって欲しいです。私の舌の記憶によると、Lloyd’sのポテトチップチョコレートに近いお味です。

ワインにも合う最適なおつまみでした✨

さて、こちら「笠間栗のパウンドケーキ」もいただきました。

封を開けたその瞬間…

あぐ
あぐ

うぉ…♡良い香りだ…!

ふんわりと甘い香りが漂ってきました。

もちろん味も最高。しっとりしたケーキ生地に、ほのかに栗の風味があります。秋の味覚に大満足、食後のお茶菓子に最適でした…!!

すなふはハーブティー(ラウンジでも飲んでたのに!)と共に食べていました。これは確かに紅茶やコーヒーにピッタリですね。

グランクラスに乗ってみた まとめ

快適過ぎた2時間30分

こうして、本当にあっという間に到着しました。2時間30分もあるのに、あっという間。

普段の新幹線では外の景色を眺めたり、GPSで今どの辺かを確かめたりして楽しんでいるのですが、今回はサービスが良過ぎて外の景色を見る暇がありませんでした。

設備に感動して、軽食をいただいて、お酒を飲んで…そして、思わずうたた寝をしてしまいました。

貴重なグランクラス体験の時間、1秒でも記憶に残すべく寝る気は全くありませんでした。私は学生時代に授業中に寝たことが一度もないくらい強い意思の持ち主なのですが、そんな私が、寝落ちしてしまうのです!!

座席がいかに快適かが伝わったでしょうか。

課金以上の価値を実感した

グランクラスの圧倒的サービス」の冒頭にて、”グランクラスに課金するだけの価値があるな”と発言しました。

今、軽食等のサービスを経て、訂正します。

あぐ
あぐ

課金した以上に価値のある時間だったな!

胸を張って言い切ることができます。15,000円追加課金して乗る価値は大いにあります。とても良い人生経験になりました。私の生涯の思い出になること間違いなしです。

決して安くはないサービス料ですが、もし興味があるのであれば、一度だけでも体験してみてください。飲み会の誘いを3回断れば手が届きます。

またいつかグランクラスに乗れるように。
またいつかあの白ワインに会えるように。
今日も一庶民としてお仕事を頑張ろうと思えます。

長い記事でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。今後もこのようなレビュー記事を更新し続けてまいりますので、トップページをお気に入りなどに登録してちょくちょく覗きに来ていただければ幸いです。

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