富山県の立山から長野県の扇沢までを結ぶアルペンルート。雪の大谷が美しい室堂や日本一大きい黒部ダムなどが注目されがちですが、大観峰から眺める大迫力の絶景はご存知でしょうか。
前回記事では立山駅〜室堂駅までの移動や雪の大谷について解説したので、本記事では室堂駅から大観峰を経由して黒部湖に行くまでの様子をご紹介していきます!2025年4月にデビューしたばかりの「立山トンネル電気バス」の乗車レビューもありますよ☺
- アルペンルートの旅行記が読みたい
- 大観峰ではどんな景色が見られるのか気になる
- 電気バスや立山ロープウェイの乗り心地を知りたい
という方の参考になる内容になっているのでぜひ最後までご覧ください♪

展望台から見る後立山連峰は圧巻でした!!
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アルペンルートの概要

旅行前の私のように「そもそもアルペンルートってどこのことなの?」という方のためにサラッとおさらいしておきます。アルペンルートとは、富山県の立山駅から長野県の扇沢駅までを結ぶ山岳観光ルートです。
地図で見ると、富山県の右端エリアからちょっとだけ長野県をかすめるくらいの区間になりますね。

「ハイキングコース」ではなくて「乗り物を駆使した峠越え」というイメージが近いかな。
立山(富山県)から扇沢(長野県)までの移動方法

公式のWEBチケット販売サイトにもわかりやすい図解があります。なんと6つの乗り物に乗り継ぎ&徒歩移動でやっと踏破できるコースなのです。
また、立山駅はまだしも扇沢駅の方はアクセス難易度がやや高め。扇沢駅は電車の駅ではない=バスで行くしかないですし、そのバスも1〜2時間に1本しかないです。
アルペンルート中の乗り物予約だけでなく時間管理も必須で観光ハードルが高いなぁと感じています。

だから興味はあったけどなかなか行く気にならなかったんだよね。
アルペンルートの観光はツアーが楽!

そこで私は今回、クラブツーリズムさんのツアーに参加してアルペンルートを攻略してきました。ツアーに参加して感じたメリットは以下のとおりです。
- アルペンルートの細かい予約が不要(ツアー会社がやってくれる)
- 富山県内から立山までの移動・扇沢から長野(松本)までの移動は専用バス
- 万が一遅延が発生しても、(専用バスなので)扇沢発のバスに乗れる
- 各場所で「この時間に集合してください」と言われるので時間管理が楽
もし「アルペンルートに行ってみたいけど乗り物の予約や時間管理がメンドーだな…」と感じている方はツアーの利用を検討してみてはいかがでしょうか。
クラブツーリズムの予約はこちら

アルペンルートは団体旅行客ばっかりでした笑
室堂から大観峰までの移動
さて、前回の記事では富山県側のスタート地点である「立山駅」から「室堂駅」までの移動の様子と、有名観光地である「雪の大谷」の観光レビューを紹介しました。
本記事はその続きとして、室堂駅からの様子をお届けします。

室堂駅から次に目指すのは「大観峰」という所です。アルペンルート上の標高は室堂が一番高くて2,450m。次いで高いのが大観峰の2,316mです。室堂→大観峰の移動はやや下りになるということですね。
つい最近までは「立山トンネルトロリーバス」だった

ところで室堂〜大観峰の移動は、2024年までは「立山トンネルトロリーバス」が運行していました。見た目はバスなのに法律上は「鉄道」に分類されるユニークな乗り物です。
2018年12月からは日本最後のトロリーバスとして運行をしていましたが、2024年11月をもって惜しまれつつ引退しました。その後継機として2025年4月15日から導入されたのが「立山トンネル電気バス」になります。

私が乗車したのが5月16日なので、デビューしてまだ1ヶ月ですね!
立山トンネル電気バスの乗り心地は!?正直なレビュー

そんな新人の電気バス君の忖度なしレビューをしてみました!
- とても静かな走行
- まっすぐな道のりなので酔わない
- 明るくて清潔。手すりが掴みやすい構造。
- できるだけ多くの乗客を乗せるので混雑する
電気バスという特性に加えて、ほぼまっすぐなトンネルを走るだけなので酔うことはないでしょう。しかし、多くの人を輸送するため必然的に大混雑します。
座れたら快適だけど立つのはやや苦しいか…?でも乗車時間は10分なので通勤ラッシュに比べたらマシ?という感想です。

乗り心地は「まちで走っている最近のバス」と相違ありません。
絶景の大観峰、屋上展望台は絶対に行くべき!

大観峰に着いたらトイレを済ませて展望台へ。正直「室堂の『雪の大谷』の後は『黒部ダム』まで見どころないよな〜」と油断していました。この後、良い意味で裏切られます。
雪のトンネルから展望台へ

大観峰には展望台が2か所あります。1つはロープウェイ乗り場と同じフロアで、もう1つは階段を登った先にある「屋上展望台」です。私はまず1つ目の展望台に行くことにしました。
私が訪問した5月中旬には「雪のトンネル」ができており、ここを通った先が展望台になっています。


うっわ!めっちゃ綺麗な景色!!
トンネルの先にはロープウェイのバックに後立山連峰がドッシリと構えています。これが雪を纏っていて超・神秘的!!山岳信仰があることも頷ける神々しさですね…。

ちょうどロープウェイが通ったタイミングでも撮影しました。
いやぁすごい!語彙力ないけどスゴイ!まるで合成みたいに美しい山の背景ですね。もう1つの「屋上展望台」はもっとスゴイとはまだ知らずに、ここでパシャパシャ記念撮影しまくっていました。
難易度が高い(?)けど絶対に行くべき『屋上展望台』

さて2つ目の展望台「屋上展望台」に向います。屋上展望台までは54段の階段を登らなければなりません。エレベーターなどはないので、足腰が強いうちに行きましょう。

「たかが54段」と侮ってはいけません。ここは標高2,316mなので酸素濃度も通常より低いのです。階段には「屋上まであと◯◯段!」と励ましのメッセージもありますので、ゆっくり休憩しながら着実に進みましょう。

この励ましメッセージが、まさか最後にあんなことになるなんて…笑
※最後がどんなメッセージなのかは実際に行ったときのお楽しみにしてください。クスッと笑えます。
大観峰の屋上展望台から見る後立山連峰の絶景
階段の試練を乗り越え、扉の先に進むと…


うおぉおおおおお!!
1つ目の展望台よりも更に開放的な景色が広がっている!!青い空、広がる雲、エメラルドグリーンの黒部川、どこまでも続く後立山連峰…それに加えて全体的な雪化粧が、より幻想的な雰囲気を演出してくれています。

後立山連峰の解説もあります。天然の壁…いや、要塞と言うべきでしょうか。こんなん越えられる気がしません。でもその先の世界を夢見て進んだ先人が居るからこそ、今こうして「日本」の全貌がわかってるんだなぁ…と感傷に浸りました。

展望台は三段構造になっており、より多くの人が同時に景色を楽しめるようになっています。最前線で記念撮影するも良し、最上段で俯瞰して景色を楽しむのも良しです。
写真ではどうしても四辺に切り取られてしまいますが、実際の風景はどこまでも広がる大自然の絶景です。ここはぜひ一度、足腰が丈夫なうちに訪れてほしいスポットだ…!!

黒部ダムまで見どころないわとか思ってて本当にごめんなさい…!
まるで動く展望台!立山ロープウェイで黒部平へ

大観峰の展望台からの景色はとても名残惜しいですが、我々は先へ進まなければなりません。続いては立山ロープウェイに乗って黒部平を目指します。乗車時間は約7分です。

ロープウェイ乗り場の近くには机やテーブルがあるので、時間まで座って体力を回復させるのも良いですね。

ホーム(と言うべきだろう場所)からの景色もとても綺麗!ですが、ロープウェイにも大量に人が乗り込むので待っている間もかなり混雑しています。

下からやってきたロープウェイの混雑具合はこんな感じです。

めっちゃ密!!
時代が時代なら制限されていそうな人口密度ですね。ここで全員降りてから我々が乗り込むのですが…同じような混雑具合でした。まぁ7分だけだから…。
でも!今回私は早めに乗り場で待機していたこともあり、ロープウェイの最前列を陣取ることができました!!続いてはロープウェイ最前列からの絶景をお楽しみください。
支柱が1本もない「立山ロープウェイ」最前列の絶景


うわぁ!!すっごい絶景だ!!
大観峰の屋上展望台のアングルと同じですが、こちらは徐々に進んでいくのが面白いところ。支柱が一本もないので景色の妨げがありません!立山ロープウェイは絶対に最前列(黒部平から上がる場合は最後列)が一番良い景色でしょう。

途中でもう1つのロープウェイとすれ違いました。なんだか広告にありそうな写真でテンションが上がります。青×白のカラーリングが景色に合いますね!

まるで「動く展望台」のようで、移りゆく景色の美しさに見惚れていたらあっという間に黒部平駅に到着しました。混雑して苦しいみたいな感情は一瞬も湧かなかったです。(最前列だったから景色に集中できたんだね。)
黒部平でできること

黒部平駅は「室堂」ほど大きくありませんが、食事処とお土産屋さんがありました。また「大観峰」ほどではありませんが展望スペースもあります。
そば屋さん(900〜1,400円)、おやき(400円)、地ビールなどの軽食が多かったです!

私はトイレ休憩の後、そのままケーブルカー乗り場で待機していたので買い物はしませんでした。アルペンルートではどこでお土産を購入するか、タイミングが難しいですね。

アルペンルートのお土産は欲しいけど、できるだけ身軽に移動したい…!
黒部平から黒部湖へ…いよいよ黒部ダム!

黒部平からケーブルカーに乗って「黒部湖」を目指します。例によってかなり混雑しますが、乗車時間は5分なのでがんばって耐えましょう。

黒部湖駅に着くと、少しトンネル内を歩きます。ここを出た先が…!

開放的な景色が素晴らしい「黒部湖」及び大迫力の「黒部ダム」へと繋がるのです!!ここが黒部ダム!!遠かった!!
ここからが良いところですが、今回の記事はここまでです。次回の記事で黒部ダム観光の様子を徹底解説しますのでどうぞお楽しみにお待ち下さい。

放流のない黒部ダムだったけど、かなり良かったよ!!
【まとめ】大観峰では美しい山脈を目に焼き付けよう!

この記事では、アルペンルートのうち室堂から黒部湖までの様子をお届けしました。アルペンルートの目玉は「雪の大谷」や「黒部ダム」で間違いないですが、途中にある「大観峰」からの絶景も素晴らしかったですよ!
- 新登場した「立山トンネル電気バス」は乗り心地◯
- 大観峰は屋上展望台までしっかり行くべき!
- 立山ロープウェイは(大観峰→黒部平の場合)最前列がおすすめ
実はアルペンルート内の移動手段ですべて良いポジション or 席に座れたのですが、やはり他の人より少し早めに乗り場待機することが重要です。しっかり観光しつつも、早めの行動で良い席を確保してアルペンルートを攻略しましょう。
本記事があなたの旅行計画のお役に立てれば幸いです。もし良かったらトップページから他の記事も読んでみてくださいね♪
最後までご覧いただきありがとうございました。