【観光列車】特急「A列車で行こう」に乗ってみた!

九州を走るD&S列車の一つ「A列車で行こう」はご存知でしょうか。『ハイボール片手に、ジャズの名曲を愉しむ旅』というキャッチフレーズのもと熊本県内を走行している観光列車です。

この度、お酒の中ではハイボールが一番好きな私が実際に「A列車で行こう」に乗車してきました。そこでこの記事では「A列車で行こう」に乗るとどのような体験が待っているのかを詳細にレポートしていきます。

「A列車で行こう」の予約方法やおすすめの乗車位置、周辺の観光情報などもあわせて解説しますので「他の人があまりしていないような体験をしてみたい」「ハイボールが大好きだ」という方はぜひ最後までご覧ください。

あぐ
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熊本県を旅行するなら見逃せないアクティビティですよ!!

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基本情報などの前置きはいいから乗車レポートをさっさと見たい!という方はこちらをクリックしてください。該当箇所までジャンプします。

特急「A列車で行こう」の基本情報

A列車で行こうの外観

熊本の「天草(Amakusa)」の「A」と「大人(Adult)」の「A」の2つの意味が込められたのが「A列車で行こう」です。天草の入口である「三角駅」まで移動しながらハイボールを嗜む大人な観光を体験できます。

天草といえば、16世紀に南蛮文化が伝わった地。そんな西洋(ヨーロッパ)の雰囲気も随所に感じられる、特別な車両でした。

特急「A列車で行こう」の魅力とは?―気軽にできる”大人旅”

A列車で行こうのBarカウンター

その最大の魅力はBARカウンターがあること。サーバーから注がれるドリンクを眺めていると、ここが電車内であることを忘れてしまいます。車内にはジャズの名曲「A列車で行こう」が流れ、まるで映画のワンシーンに入り込んだかのような空間でした。

Aセレクトハイボール

特に「Aセレクトハイボール」は絶品。居酒屋では必ずハイボールを頼む私が「これは一味違う!」と唸った一品です。

あぐ
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食レポは記事後半にあります!

陽気なジャズBGMに耳を傾けつつ、厳選ハイボールを飲みながら車窓をぼんやり眺める…という大人な旅をここまで気軽に体験できるのは「A列車で行こう」を除いて他にありません。

運行する区間について―熊本駅〜三角駅

運行する区間は「熊本駅」から「三角駅(みすみえき)」です。「さんかく駅」ではないので読み方にご注意ください。熊本と天草方面を結ぶ列車になります。

「何時発のA列車で行こうに乗るか」で乗車時間が変わりますが、だいたい40分〜1時間程度です。

あぐ
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同じ区間を普通の電車で走る場合も1時間くらいの所要時間だよ!

乗車料金と予約の方法

大人の乗車料金は、熊本〜三角で片道2,650円になります。

補足
  • 大人1名分の片道の普通運賃+指定席特急料金の合計額です。
  • 2025年3月31日購入分までは2,540円になります。
  • 参考:普通列車の場合、同区間の片道料金は760円

予約するにはJR九州のネット予約サービスから、乗りたい日時で検索しましょう。インターネット予約にはJR九州Web会員に登録する(無料)必要があります。

私の経験則上、観光列車の切符確保にはかなり苦戦するのですがA列車で行こうは直前でも空きがあるくらい取りやすい切符です。人気が出て取りにくくなる前に行っておきましょうね。

熊本駅の券売機

予約完了後、JR九州エリアできっぷを発券しなければなりません。私は熊本駅の券売機で発券しました。

時間帯によっては混雑しているので、時間に余裕をもって券売機からきっぷを受け取っておきましょう。なおきっぷの受け取りには購入時に使ったクレジットカードが必要です。絶対に忘れないでください。

おすすめの座席位置―乗車する時間によって変わるので注意!

おすすめの乗車位置は有明海側の座席です。下り(三角行き)の場合は進行方向右側、上り(熊本行き)の場合は進行方向左側になります。

御輿来海岸の三日月型の砂紋

乗車日は曇天でしたが(雨予報だったのでかなりマシ)、やはり車窓から見る海岸線は美しいです。また、御輿来海岸(おこしきかいがん)付近では潮の状況によっては独特な三日月型をした砂紋を鑑賞することができます。

せっかく乗るのであれば車窓も意識した座席を確保しておきましょうね☺

特急「A列車で行こう」を予約するときの注意点

ここでは私が予約する際に気がついた注意点をご紹介します。

  • 「A列車で行こう」の運行は基本的には土日のみ
  • 熊本空港に到着した日に乗車するなら4号(最終便)が現実的
  • 上り(三角→熊本へ行く2号・4号)は乗車時間が短い

順番に詳しく見ていきましょう。

基本的には土日のみの運行

公式サイトに運行日カレンダーがあるので、そちらを参考に乗車予約を行います。

運行日カレンダーを見てみると、基本的には土日しか運行していないことがわかりますね。(春休みやGW期間など、繁忙期は平日も運行があるようです。)

また、数ヶ月分の運行日を公開した後はしばらく更新されません。(例:2025年7月以降の運行カレンダーは5月下旬公開予定、など)あまりに先の訪問予定の場合、もう少し日程が進んでから再度確認する必要があります。

あぐ
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私のようにタイムセールで数ヶ月先の飛行機を予約している場合、その訪問日に運行があるかはまだ確認できないかもしれません。まぁ土日は運行ありと考えて良いでしょう。

ちなみに乗車日の1ヶ月前にならないと席の予約はできません。

利用日に熊本空港着の場合は最終便(4号)しか選択肢がない…?

これは「飛行機で熊本に到着したその日にA列車で行こうに乗りたい」という私のような方に向けての注意になります。

A列車で行こう時刻表
2025年3月時点のダイヤ

こちらはA列車で行こうの時刻表です。2号・4号の赤字部分は「その便の三角駅出発に間に合うように熊本駅を出る普通列車の時刻」を表しています。15:05発の普通列車に乗れば15:57に三角駅に着くため、16:35三角駅発のA列車で行こうには乗車可能です。

しかし2号については11:58に三角駅に着くためには1号(10:21熊本駅発)に乗る必要があり、1号の1本前の電車は熊本駅9:57発のため記載を省略しました。(よって「*」と表記)

所要時間の参考
  • 保安検査等があるので離陸1時間前には羽田空港に居たい
  • 羽田空港から熊本空港までは約2時間
  • 熊本空港から熊本駅までは約1時間

私(東京在住・羽田空港発)の場合、A列車で行こう1号 or 2号に乗りたければ朝10:00くらいには熊本駅に着いている必要があるので、逆算すると早朝6時くらいに羽田空港に居なければなりません。最寄りから始発に乗ればギリギリ間に合うかどうか、というレベルなので選択肢から外します。

今回の旅行では羽田空港9:45発、熊本空港11:40着の便を利用しました。飛行機から出るのに20分かかるとして、そこから熊本駅まで1時間…と考えるとA列車で行こう3号(13:06発)は間に合わないでしょう。

あぐ
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飛行機の到着が数十分遅れることはよくあります。(そしてこの日も実際に遅れました。)

そうするとA列車で行こう4号(最終便)への乗車しか選択肢がない、ということですね。

上り(三角→熊本)の場合は乗車時間が短い

もう一度、A列車で行こうの時刻表を見てみましょう。

A列車で行こう時刻表
2025年3月時点のダイヤ

今回は「乗車時間」にご注文ください。上り(三角駅→熊本駅へ向かう2号・4号)は乗車時間が40分程度しかありません。下り(1号・3号)の場合は途中の網田駅で20分程度の停車があるのですが上りの場合はそれがカットされているからです。

料金は変わらないのに乗車時間がここまで異なるので、もし可能であれば下り(1号・3号)に乗ることをおすすめします。

あぐの小話

でも、下りで乗るには前泊しておく必要がありますよね。(当日の飛行機では1号・3号に間に合わないため)

A列車で行こうの運行日は基本的に土日。ということは金・土・日や土・日・月などで熊本旅行をする必要があり、そうすると宿泊代金が割高になってしまいます…。

私は日・月・火で旅行して宿泊費を抑えたかったため、熊本に到着した日曜日の4号に乗車することにしたのです。

三角駅での観光プラン

三角駅の外観

A列車で行こうに乗車する場合、三角駅で過ごす時間が発生するはずです。

ここでは下り(1号・3号)の場合と上り(2号・4号)の場合に分けて「三角駅でどのように過ごすか」を紹介します。

下り(熊本→三角)で乗車するなら天草観光を!

もしA列車で行こう1号に乗れるのであれば、こちらのモデルコースがおすすめです↓。

三角から船に乗って松島港へ。「リゾラテラス天草」でランチの後、再び船に乗ってイルカウォッチング体験ができます。天草の観光を楽しんだら三角へ戻り、A列車で行こう4号に乗って熊本駅へ帰るという豪勢なプランです。

あぐ
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本当はこれ↑を実現したかった…!

A列車で行こう3号に乗車する場合も、三角→熊本の帰りの電車が普通列車になりますが↑のイルカウォッチングプランを実現することができそうです。

上り(三角→熊本)で乗車するなら「海のピラミッド」がおすすめ

海のピラミッド看板

上り(2号・4号)でA列車で行こうに乗車する場合、恐らく三角駅で30分ほど待ち時間が発生するはずです。

三角駅の駅舎内には立派なベンチがあるのでそこに座っていても良いですが、もし天気が良ければ「海のピラミッド」あたりを散策することをおすすめします。

三角駅の目の前、徒歩2分くらいの距離にある待合所です。8:30〜17:00まで開館しており、中には清潔なトイレや自由に弾けるピアノがありました。

海のピラミッド外観

建物の内側・外側ともに螺旋状の坂道になっており、ぐるぐる周りながら頂上を目指しましょう。

海のピラミッドの内側

内側はこんな感じ。外で景色を見ながら上を目指すのも良いですが、内側の美しい構造を眺めながら上がっていくのも楽しいです。途中で内側と外側に行き来できる扉が複数あります。

海のピラミッドの上からの景色

雨予報だったのに青空が見えることに感謝しながら撮影しました。

上から眺める景色も素晴らしかったなぁ。写真中央にある戦艦のような船がとても印象に残っています。あれは漁船なのだろうか…?

海のピラミッドの上から見た三角駅

三角駅方面の景色はこんな感じ。芝生をよ〜く見ると「2025」と見えますね。これは上まで来た人にしかわからない光景なのではないでしょうか。

30分程度のプチ観光にはちょうど良い「海のピラミッド」でした。

特急「A列車で行こう 4号(上り)」の乗車体験レポート

入線するA列車で行こう

おまたせしました。ここから「A列車で行こう(上り・4号)」に乗車した体験記の始まりです。

発車時刻は16:35でしたが16:20頃にはホームに入線し、乗車ができました。上りの場合は乗車時間が短い(40分程度)なのでここで早めに利用できて良かったです。

あぐ
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少し早めにホームで待ってると良いね!

特急「A列車で行こう」の座席の様子

A列車で行こうの座席

A列車で行こうのシートは2席×2列。柄はシュークリーム!?珍しいな…と思いながらよく見るとお花でした。リクライニング機能は一般的な電車とあまり変わりません。

A列車で行こうに座った景色

座ってみても、よくある特急列車と同じ構造です。カップホルダー(穴抜きVer)付きのテーブルと小物を入れるネット。大きな荷物は座席の上にある棚に置くことができ、これも変わりばえはありませんね。

A列車で行こうの窓枠部分

他の電車と違うのはこの窓枠部分。窪みがあり、カップを置くことができます。ドリンクを楽しむA列車で行こうならではの仕様ですね。

走行中もあまり揺れず、ここに置いていても倒れる心配はなさそうでした。

A列車で行こうに座って見える景色

私は1号車の4番席を指定しました。少し背伸びすると、前側にあるBarカウンターの様子がわかります。出発直後は大混雑していました。

乗車時間は限られているので、混雑は承知でさっそくBarへ買い物に行きましょう!

最大の魅力「Barカウンター」の様子

A列車で行こうのBarカウンター

キリシタンの教会を思わせるステンドグラスと温かみを感じる木目調のハーモニーが美しいBarスペースです。ステンドグラスの色合いも黄色・緑・オレンジ・青などさまざまで、どれも目を惹きます。

天井に「A列車で行こう」のロゴがあしらわれているところも見逃さないようにしましょう。

A列車で行こうのBarでドリンクを作る様子

こちらのBarカウンターで注文すると、目の前でハイボールを作ってくれます!!電車内にサーバーがある光景が信じられません。いつか撮影した動画をYoutubeに挙げようと思いますので気長にお待ち下さい。

メニュー表はこちらをご覧ください。

アルコールはもちろん、ソフトドリンクやお菓子も選べるところが素晴らしいですね。

特急「A列車で行こう」の車内の様子

A列車で行こうの記念撮影スポット

自分が予約した座席の他に、車内にはいくつかのフリースペースがあります。こちら↑はBarカウンターの目の前にあるベンチで、日付が入った記念乗車ボードとともに写真撮影ができますね。

A列車で行こうの乗車記念証

また、乗車記念証と記念スタンプも設置されています。忘れずにゲットしておきましょう。スタンプ台の隣にはペンとノートがあり、乗車した記念に皆さんがメッセージを残せるようになっていました。

あぐ
あぐ

海外の方の書き込みが多かったです!日本の観光列車って有名なのかな〜

A列車で行こうのトイレ

車内にはトイレがあるので安心して(?)お酒を飲むことができます。男女兼用トイレ×2個ですが、混雑している様子はありませんでした。

A列車で行こうのキッズチェア

2号車のフリースペースにはキッズチェアがありました。お酒が飲める大人がターゲットかと思いつつ、しっかりと小さい子にも配慮した優しい設計になっているようです。

キッズチェアの向かいにあるソファ

そんなキッズチェアの背中側には見守り用の保護者席でしょうか、ソファがありました。背後から子を見つつ、大人もゆっくり寛げる素敵な空間ですね。

A列車で行こうのBarカウンター

何度見ても写真映えするBarカウンター…。上にさり気なく「A-BAR」と看板のように表示されていることに気が付きましたか??

ちなみに電車が進むにつれてBarの混雑は解消されていきました。意外とみなさんおかわりとかしないようですね。おかげさまで他の人があまり写り込まない写真がたくさん撮れてラッキー☺

A列車で行こうの車内で記念撮影

空いているタイミングを見計らってアテンダントさんに写真を撮ってもらいました。ありがとうございます。

一人旅でもしっかり記念撮影ができてとても満足です!

販売されているハイボール2種のレビュー!

私がBarで購入したハイボール2種を紹介します。

A列車で行こうで購入した「ハイボール・Aハイボール」

1杯目は「ハイボール・Aハイボール(600円)」です。

見た目通りスッキリ爽やか!な味わい。デコポンを使用しているようで、ハイボールとは思えない飲みやすさでした。ジュースのようにゴクゴク飲んでしまいます。

ウイスキーが苦手な人でも楽しむことができる、万人におすすめの一品でした。

A列車で行こうで購入した「Aセレクトハイボール」

2杯目は「Aセレクトハイボール(700円)」。こちらは王道一直線!な味わい深いハイボールです。

『熊本県初のウイスキー専門の「山鹿蒸留所」でつくられる「YAMAGA NEW BORN 2022」を使用した美しく華やかで、気品のある深みを追求したハイボール』とのこと。(公式サイトより引用)

居酒屋に行くと必ずハイボールを頼む私ですが、今までに出会ったことのない、芯のあるハイボールでした。ウイスキー感が強いけど、くどくない。ハイボール好きな方にはぜひ飲んでいただきたいです!!

あぐ
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乗車中はずっとジャズ音楽がBGMとして流れています!とっても陽気な気分になっちゃう♪

上り列車の場合、宇土駅辺りでBarサービスが終了になります。おかわり希望の場合はお早めにご購入ください。

あっという間に熊本駅に到着

熊本駅に着いたA列車で行こう

乗車時間はたったの40分なので本当にあっという間に熊本駅に着いてしまいました。

こうやって改めて外観を見ると、光沢のある黒い車体ベースに金色のラインが入っていてとてもカッコいいですね。やはり黒×金の組み合わせは至高です。

A列車で行こうの車体

楽しい思い出をくれた「A列車で行こう」に感謝と別れを告げて改札へと向かいます。また乗りたいな〜!

2杯目のハイボールはかなり余ってしまったのですがそのまま持ってホテルへ向かいました。蓋付きで提供してくれるから助かった〜☺

【乗車後】私が利用した熊本駅近くのホテル

A列車で行こうに乗車した後、熊本駅付近で宿泊するのであれば今回私が利用したホテル「ワン・ステーションホテル熊本」をおすすめしておきます。

豊富な写真で雰囲気がよくわかる!

  • 高級感があるホテル
  • 1部屋に2人なら、1人あたり5,800円〜
  • 熊本駅から徒歩5分程度。駅の隣にある。
  • 熊本駅のバスターミナルを活用すればほぼ屋根の下を通って辿り着ける
  • 無料で水500mlサービス
あぐ
あぐ

駅チカ&水あり&ほとんど雨に濡れずに移動可能なのでイチオシです!

【まとめ】特急「A列車で行こう」で素敵な観光体験を!

A列車で行こうとともに記念撮影

この記事ではJR九州が手がけるD&S列車(観光列車)の一つ、「A列車で行こう」について紹介しました。

  • 電車内でジャズを聞きながら本格ハイボールを嗜める
  • 熊本駅発なのでアクセスが簡単
  • 意外と知られていない今なら予約も取りやすい

ハイボールが好きな方にはぜひ一度体験していただきたいです。この記事を参考に、まだ他の人が知らない”大人旅”をお試しください☺

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