スクート搭乗記|7時間フライトの過ごし方や機内食を徹底レビュー【評判の真相は?】

シンガポールまで安く・直行便で移動する方法として、LCCのスクートを利用する方は多いのではないでしょうか。

しかし、スクートの評判を調べてみると「モニターがなくて退屈」「何でもかんでも有料」「大幅に遅延し、対応が不誠実だった」などを理由に『おすすめできない』『二度と乗らない』という酷評が目立ちます。

私はシンガポール旅行の往復でスクートを利用しました。そこでこの記事では、実際に私が利用した上での正直なレビューを行います。

  • どこまでが有料サービスなのか?その値段は?
  • シンガポールまでの7時間はどうやって過ごせば良い?
  • 機内にはどんな設備があるの?評判の真相は?

などを解説するので、スクートを利用する方はぜひ最後までご覧ください。

あぐ
あぐ

一言で言えば、「良くも悪くもLCCだなぁ」という感想です。

スクートの評判は酷評が目立つ

まずはネット上で見られるスクートの評判・口コミについて簡単にまとめます。口コミを調査した私の感想は、ネガティブな内容のレビューが多いなぁ、でした。

せっかく楽しみな旅行なのに、このままでは行く前からテンションが下がってしまいますよね…。

【前提】口コミには悪い評判が集まりやすい、という点を踏まえて

まず前提として、ネット上の評判や口コミには悪い評価・嫌だったことが書き込まれやすいということを理解しておいてください。

例えば、あなたがお店の人に対して「感じが良い人だな☺」と思ったときに、本社に電話して報告と感謝を述べますか?Googleマップの口コミに出来事を投稿しますか?多くの人の答えは「No」だと思います。

あぐ
あぐ

もちろん「Yes」の人がいることもわかってますよ!

逆に、お店の人に超イヤな対応をされたら「本社にクレームを入れてやろう」「このイライラを口コミにぶつけてやる!」という気になりませんか?

スクートの飛行機

飛行機でも同じです。大きなトラブルなく、無事に離着陸できた人の全員が口コミ投稿していれば悪い評価を探すほうが大変になります。飛行機はそれだけ毎日・大量の人々を輸送しているのです。

毎日数往復・何千人も輸送しているなかで、たまたま数件のトラブルやイレギュラーなことに遭ってしまった人が口コミとしてネットに書き込んでいるんだ(そういう人の割合が多い)という点を踏まえて評判をチェックするようにしましょう。

スクートの良い評判

スクートの良い評判としては、以下のものが多く見受けられました。

  • LCCの割には足元のスペースが広くて良かった
  • 必要十分でコスパが良かった
  • 口コミにビビっていたが全く問題なく、寧ろアテンダントさんが丁寧で良かった

「LCCの割にシートが広い」という趣旨の口コミがかなり多いので、信憑性がありそうです。(私も後でレビューしますが、私はあまりLCC利用の経験が少ないため比較できず。)

やはり事前に口コミを調べて心配をしている人も多いことがわかります。しかし杞憂だった」「便によるのではないか」という意見も目立ちます。

あぐ
あぐ

私的にもLCCということを踏まえると十分快適でしたよ!

スクートの悪い評判

一方で、スクートに対して「とにかくヒドイ」「誰にもおすすめしない」と強い主張をしている方は、理由として以下のように挙げています。

  • 大幅に遅延したのに理由もわからず、対応も不誠実だった
  • 設備(リクライニング、テーブル、トイレなど)が壊れていた
  • サービスが不十分だった(ブランケットや飲み物が貰えない)

遅延や壊れた席などに当たった方についてはお気持ちお察しします。こればかりは祈ることしかできません。4時間前後の遅延があったという報告もチラホラあるので、乗継便など次の予定がすぐにある場合には控えたほうが良いのかもしれませんね。

一方で、飲み物が(無料では)貰えなかった・ブランケットがなかった・スタッフがずっとお喋りしていて気になったなどを理由に★1〜2の評価をしている方が多いのも事実。そこはLCCだから仕方がないのでは?と私は思ってしまいます。

あぐ
あぐ

普段から日本の(無料で質の高い)サービスを受けまくっている人にはキツイのかなぁ…?

【エコノミー】スクート(TR808便・TR809便)の機内レビューと過ごし方

スクートの機内

ここでは、私が実際にスクートを利用した際の機内レビューと7時間のフライト中の過ごし方について紹介します。写真多めで解説するので、自分が乗ることをイメージしながらお楽しみください。

スクートはアメニティがない

スクートのエチケット袋

私が乗ったことのある国際便はイタリア旅行時のITAエアウェイズのみですが、そのときは簡易枕+ブランケットがアメニティとして用意されていました。

しかし今回のスクートではアメニティの類は一切なく、座席ポケットにエチケット袋があるだけです。首に挟むタイプの枕を持参しているお客さんは多かったですね。

エコノミークラスの座席レビュー

スクートのエコノミー座席

普段は国内線しか利用しないので、他の国際線LCCと比較はできませんが座席の間隔は普通にありました。もっとギチギチかと思った。

足元はこんな感じ。靴は脱いで、前の座席の下に入れたリュックの上に置くスタイルで過ごしました。膝が前の座席にぶつかることもなく、よく乗っているANAの国内線くらいの間隔があるように思います。

座席にモニターがない代わりに…

スクートの座席の視界

スクートのネガティブレビューの一つが「座席にモニターがない」ということ。一般的には正面にモニターがあり、フライトマップや映画・音楽を楽しむことができることが多い飛行機内。

成田空港からシンガポールまで7時間もあるのにモニターがないのは暇すぎる…という意見はもっともです。

正面のQRコードを読み込むことで「スクートHub」というWi-Fiサービスを利用することができます。こちらがモニターの代わりになるということですね。

こちらは無料で接続できますが、この回線を用いてブラウザやYoutubeなどを開くことはできません。開けるのはスクートHubのメニューのみです。

スクートHubのフライトマップ

一応「ゲーム」もありますが、自身のスマホの充電を減らしてまでやりたいラインナップではありません。私は大人しくフライトマップを眺めるだけでした。

あぐ
あぐ

UIの関係で、この画面でピンチイン(画面の縮小)するためにかなりコツが必要でした…

モニターがないのでフライト中の時間つぶしは何かしら用意しておいた方が得策です。後述のとおり自身のスマホを充電するのも有料なので、本を読むなどアナログな方法がおすすめ。

Wi-Fi、電源の利用は有料

機内でWi-Fiを利用したい(ブラウザで自由に検索したい)場合は有料です。「スクートHub」とは別に「スクートWi-Fi」が5ドルで利用できるようですね。

また、充電にも5ドル必要です。現地到着後に安心してスマホを使うためにも、機内ではあまりスマホを使わない方が良さそうですね。

あぐ
あぐ

離着陸時はモバイルバッテリーが使えません。最近はモバイルバッテリーの使用について厳しくなってきているので、やはりスマホの充電は節約したいところ。

スクートのトイレは結構キレイだった

清潔さが気になるトイレ事情でしたが、普通にキレイでした。状態についてはその時の運もありそうですが、そこまで警戒しなくても良さそうですね。

口コミには「電気が付かなかった」「故障中で使えなかった」などの意見もありますが、トイレは機内に複数箇所あるので使えるトイレに行きましょう。

あぐ
あぐ

機体の後方(スタッフ控室付近)にあるトイレが空いていて穴場でした!

フライト中の過ごし方

「スクートの機内にはモニターがない」ということは事前に知っていたので、私がフライト中に行ったことは3つです。

  • 寝る(アイマスク持参)
  • オフラインにダウンロードしていた動画の視聴
  • シンガポールの観光冊子を読んでイメトレ

行き(TR809便)は4時起床だったため眠いですし、帰り(TR808便)は機内泊のため当然眠いです。少しでも快適な睡眠のためにアイマスクを持参しておきました。

また、あらかじめオフラインに暇つぶしの動画を保存していたのでそちらも活用しました。でも充電を気にしてあまり見なかったな。そこで活躍したのがアナログな「本」です。

「地球の歩き方 シンガポール」を購入しておいたので、行きの機内でしっかり読み直して観光地の情報や行動予定を再確認していました。充電は減らないし、情報が入る→読んでいると眠くなる→仮眠→時間経過、という好循環!

あぐ
あぐ

スクートを利用するなら、機内で過ごす事前準備をした方がいいね!

スクートの機内食を買ってみた

スクートの機内食

TR809便の場合は、成田空港を8:15に出発してシンガポール到着が現地時間の14:25(日本時間では15:25)です。朝ご飯は早朝に食べるとして、さすがに搭乗中にお昼ごはんが欲しくなります。

そこで経験も兼ねて、スクートの機内食を注文してみることにしました!

気になるメニュー表とお値段

2025年9月時点のスクート機内食メニュー表がこちら↑になります。お金さえ払えば、食事もジュースもお菓子もお酒もだいたい手に入りますね!

食事はだいたい10〜15ドルという範囲です。後日カードの明細を見ると、15ドルの商品を購入して1,793円の引き落としがあったので1ドル≒120円、よって、食事メニューにおける「ドル」は「シンガポールドル」だと思われます。

Wi-Fiの購入はわざわざ「US$」と表記があるのでアメリカドルなのではないでしょうか。

【食レポ】味は美味しい!セットのお菓子も最高だった

スクートの機内食で私が注文したもの

私が注文したのは「Black Pepper Beef with Rice」のセット(ドリンク・お菓子付き)で15ドルです。牛肉とコショウの組み合わせなんて美味しいに決まっている!!

手元のボタンの上から3番目を押せばアテンダントスタッフさんを呼ぶことができます。ちなみに1番目が読書灯、2番目が「スタッフさん呼び出しの中止ボタン」です。

スクートの機内食

セットドリンクはコーラ、スプライト、レモンティーの3択だったのでレモンティーにしました。食事は用意するのに時間が必要なようで、先にお菓子とドリンクがやってきました。

機内食のセットのお菓子

このお菓子がとっても美味しい!2枚入りのチョコクッキーで、中にもチョコソースがトロッと入っていました。普通にお土産でほしいレベルの美味しさです。

スクートの機内食

クッキーを食べてしばらくするとメインディッシュが運ばれてきました。アツアツなので開封時は火傷にご注意ください。

スクートの機内食

蓋を開けた瞬間からギルティな香りに包まれます。カレーっぽい見た目ですが、どちらかといえばビーフシチューっぽい感じでした。気になるお味は…?

あぐ
あぐ

ん〜!コショウが効いていて旨い!!

お肉が大きくて、それなのに程よい柔らかさ。量も満足。コショウはやや多いですが、常識の範囲内の濃さです。ご飯がめちゃくちゃ進みます。

観光地における昼食はだいたい2,000円を想定しているので、このセット商品で1,793円は(観光地価格だなとは思いますが)妥当な気がします。味も美味しく、シンガポールに着いてからの食事(昼食)時間をカットできるのでかなり良い選択でした!

【正直レビュー】スクートの良かった点・悪かった点

続いては、私の視点からスクートの良かった点と悪かった点を正直紹介します。ネット上の口コミと被る箇所があることや、あくまで一個人の感想である点をご理解ください。

良い点① 機内食が美味しかった

これは先ほど述べた通りですが、美味しくて良かったです。2,000円近く払って美味しくない物が出てきたらショックですものね。前回利用した国際線のITAエアウェイズでは、正直ハズレだなと思う食事がありました。

でも今回のスクートで頼んだ食事のセットは、メインディッシュ・お米・お菓子・飲み物すべて美味しかったです☺

良い点② トラブルなく離着陸できた

「何を当たり前のことを」と思うかもしれませんが、これが一番重要です。事故や事件なく、人体も荷物も失うことなく日本⇔シンガポールを行き来できたことに感謝です。

私の場合は行きも帰りも遅延なく、まさにパーフェクトでした。安心・安全なフライトをしていただき本当に良かった。

悪い点① モニター代わりのサービス、電波が弱すぎる!

接続されないスクートHub

悪かった点として一番大きいのは、モニターがないことは事前にわかることなので良いのですが、その代わりに用意されている「スクートHub」の電波があまりにも弱すぎる!

映画や音楽、ゲームは自分のスマホで代用できるので良いです。しかしフライトマップだけは、私に用意できない&フライト中の楽しみなんです!

読み込み直してもすぐに止まる…

スクートHubの電波が弱すぎて、何度も読み込み直して表示されるまで10分以上かかることもしばしば…。もうちょっと安定して表示されるようになるといいなぁ。

悪い点② 評判通り、機内が寒かった 

行き(TR809便)ではあまり感じなかったのですが、帰り(TR808便)はなんだか肌寒かったです。ネット上の口コミでも「機内が寒い」という意見が多数見受けられますので、羽織るものやひざ掛けなどを用意しておいた方が良いでしょう。

口コミの中には私と同じように「帰りの便だけ寒かった」という意見がありました。シンガポール発の場合は空調が涼しめに設定されているのか…?

【教訓】スクート利用前に準備すべきもの

これらの内容を踏まえて、最後にスクート利用前に準備しておくべきものについてまとめておきます。ぜひ私の経験を活かして、みなさまは快適なフライトをお楽しみください。

寒さ対策に、衣類を多めに手荷物に入れておこう

評判通り、私も機内で寒さを感じました。搭乗したのは夏ですが、念の為に長袖の羽織るものを用意していたのに、です。夏場は冷房で、冬は外気の関係で?機内が寒いと感じることもあるかもしれません。

自席に持ち込む荷物の中には1〜2枚、寒さ対策の衣類を用意しておくことをおすすめします。

オフラインで楽しめる遊びを用意しておこう

何度もお伝えしているように、スクートの機内にモニターはありません。シンガポールまで行く場合は7時間分の暇つぶし方法を考えておきましょう。

ご自身のスマホに映画などをダウンロードしておくのも良いですが、充電は有料なのでできるだけ温存したいですよね。なので、本やトランプなどアナログな娯楽を用意しておきましょう。

スマホを使うにしても、音楽や簡易ゲームアプリ(オセロや将棋など)であれば省電力で楽しめるのではないでしょうか。

飲食物の持ち込みはNGだけど…?

一応スクートでは「機内に飲食物のお持ち込みはお控えください」とアナウンスされています。しかし、「せめて水だけは…」とダメ元で持ち込んだところ、特になにも注意を受けませんでした。

また、周りを見回すと座席ポケットに堂々とお菓子を入れている乗客がいる&スタッフも絶対にわかっているのにお咎めなしでした。

飲食物の持ち込みNGについては「禁止」ではなく「お願い」という温度感なのでしょうか。飲食物については自己責任の範囲で管理してください。

本記事はスクート機内への飲食物の持ち込みを推奨する意図はございません。

【まとめ】スクートの評判はLCCなら妥当の内容だった

スクートに乗り込む写真

シンガポールまでの直行便、なおかつLCCとして我々庶民に欠かせない存在のスクート。評判はあまり良いものではありませんが、実際に搭乗したところそこまで致命的な欠陥を感じることはありませんでした。

  • 大幅な遅延やイレギュラーな事態は確かに起こり得る
  • ブランケット・モニターなし、食事や飲み物・Wi-Fiは有料
  • LCCであることを踏まえると妥当なサービスだと感じる

遅延やイレギュラーの発生件数は(何のデータ根拠もありませんが)やはり大手航空会社よりもLCCのスクートの方が多いのかもしれません。でも、いくら大手航空会社でも発生確率が0ではありません。

安い代わりに大手航空会社よりも制約があるのは当然のことなのではないでしょうか。安全に移動ができれば、それだけで私は満足です。

あぐ
あぐ

少なくとも私はスクートを利用して何の問題もなかったですよ!

スクートの評判を調べて不安になる方も多いかと思いますが、この記事で少しはその不安が和らいだのであれば幸いです。どうか楽しい気分で旅行に行ってらっしゃいませ。

もしこの記事が気に入っていただけたら、トップページから他の記事を見ていただくか他のシンガポールに関する記事を見てくださいね★

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