普段の国内旅行は出発前日に荷物をまとめています。しかし海外旅行はそうはいきません。入念な事前準備が必要だなぁと痛快しました。
中には「こんなこともしておかなきゃいけないのか!」と驚いたことも。そこで今回の記事では、海外旅行に慣れていない人にこそ見ていただきたい、海外旅行の前に準備しておくべき5つのことについて解説していきます。
実体験に基づいた情報になりますので、ぜひ参考にご覧ください。

カード会社への事前連絡をしないとカードが止められる恐れがあるなんて知らなかった…。
ヨーロッパ旅行で役立つ持ち物については別記事で解説しているので、そちらもあわせてご覧ください。
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準備①:スーツケースを目立たせる工夫

国内旅行がメインの私は、普段はリュック1つで旅に出ます。しかし、海外ホテルのアメニティの少なさや滞在期間の長さから、さすがに海外旅行はスーツケースで行くことにしました。
目的地の空港に着いたら、ベルトコンベアで流れてくる自分のスーツケースを見つけなくてはなりません。その際にパッと見で「自分のスーツケースだ!」とわかる工夫を施しておくと良いでしょう。

似ているスーツケースの人に取り違えられないためにも!
自分のスーツケースを目立たせる具体的な3つの方法がこちら。
- スーツケースにシールを貼る
- スーツケースにベルトを巻く
- 持ち手のところにスカーフを巻く
順番に解説します。
スーツケースにシールを貼る

最も一般的かつ私も行った方法です。少し大きめのシールをスーツケースに貼って、遠くからでも「自分のものだ!」とわかるようにしましょう。
私は事前に100円ショップ(ダイソー)でシールを入手しました。費用があまりかからない点がメリットですね。ちなみに写真のシールは、ダイソーのアウトドア用品・釣具エリアに置かれていました。(2枚入りで100円だったので、スーツケースの両面に貼っています。)

当然、ブリのシールを貼っているのは私だけだったのですぐ見つけました!
スーツケースにベルトを巻く

今回の旅の同行者「すなふ」はスーツケースにベルトを巻いていました。なるほど、こうやって他のスーツケースと差別化するのも良いですね。
敢えてデメリットを挙げるなら、シールよりは価格が高いこと・センスが浮き彫りになることでしょうか。一方で、見栄えは良いし中身の飛び出し防止にもなるというメリットがあります。

鍵がかかるベルトもあるようです!セキュリティを上げたいならぜひ。
持ち手のところにスカーフを巻く

これは空港のベルトコンベアで見つけて「なるほどな!」と思った方法です。スーツケースの持ち手の部分にスカーフを巻いている方もいらっしゃいました。
これならシールやベルトなどをわざわざ追加購入しなくても、家にあるもので他のスーツケースと差別化できますね。

スーツケースを回収した後にスカーフを外せば新品スーツケースに元通り!
スーツケースにシールを貼りたくない・ベルトを巻く作業が煩わしい、という方におすすめの方法ですね。
準備②:セキュリティポーチの購入

海外旅行にて命の次に大切なパスポート。旅行中は基本的には肌身離さず持ち運ぶことが推奨されています。
ここでいう「肌身離さず」とは、物理的な「肌身離さず」です。

鍵付きのリュックに入れて常に持ち運ぶから大丈夫だよ〜
と思っていても、そのリュック丸ごとスられたり、引ったくりされたらおしまいです。そこで役立つのがセキュリティポーチ。衣類と衣類の間、または衣類と肌の間に忍ばせておく貴重品入れです。

海外旅行のためにわざわざ買う必要は絶対あります。
お金の使い方にうるさい私ですが、セキュリティポーチの購入は強く推奨します。
私が購入したセキュリティポーチ
そんな私が購入したセキュリティポーチはこちら↓。
ソロツーリストのネックポーチ(私は黒を選択)です。定価2,200円(税込)。
セキュリティポーチには腰に巻き付けるウエストポーチタイプと首から下げるネックポーチタイプの2つがあります。ウエストポーチはなんとなくズリ落ちてきそうと考え、ネックポーチタイプを選びました。

大きさはこんな感じ。私は①すぐには使わない現金②パスポート③予備のクレジットカードを忍ばせていました。①と③にはファスナーが付いていてより安心です。
ではなぜファスナーがない②にパスポートを入れていたのか?の理由については次の章「セキュリティポーチの使い方」にて説明します。

何も入れていないと薄くてペラペラ、とても軽いのでお気に入りです。首から下げても肩が凝らない!というメリットは旅の快適さにも繋がります。

裏面には特になにもありません。
セキュリティポーチの使い方

この商品のポケットは全部で3つあります。
①には「すぐには使わない現金」を入れた
私は175ユーロの現金を持ってイタリア・フランス旅行に挑みました。しかし、財布にすべての現金を入れておくのは怖いですよね。
そこで、その日に使いそうな現金のみを財布に入れ、すぐには使わない現金はこの①に入れて行動しました。

万が一財布を盗まれても、損害額が最小限で済みますね。
②には「パスポート」を入れた
唯一ファスナーがない②のポケットにはパスポートを入れました。なぜ命の次に大切なパスポートを②に入れたのかと言うと…
意外と取り出す機会が多かったからです。
- 空港での搭乗手続き(何回か出す場面がある)
- ホテルにチェックインするとき
- 免税店で買い物するとき
- お酒を買うときなどの年齢証明として
- カジノなどに入るときの年齢証明として
このような↑場面でパスポートの提示が必要です。
特に空港で、一度パスポートを見せてファスナーのところにしまう→まだ見せる場所があったので慌てて出すということがありました。

パスポートはすぐに出せた方が便利だな…
そう考えた私のパスポート出し入れ術をご紹介します。

まず、自分のお腹側にセキュリティポーチの表面を見せるように首から下げます。なお、解説では見えるように下げていますが、実際は服と下着のシャツの間にセキュリティポーチを忍ばせていました。
これにより万が一不審者にボディタッチされたとしても、すぐに何か盗られることは防げます。

パスポートを出さなきゃ!という場面になったら、服の中でこのようにセキュリティポーチをひっくり返しましょう。

ファスナーが付いていない②のポケットからパスポートだけを安全に・素早く取り出すことができます。
③には「予備のクレジットカード」を入れた
私はクレジットカードを2枚持っていきました。1枚は財布に、もう1枚はこのセキュリティポーチの③に入れておきました。
こちらも、「万が一財布を盗まれたときにカードがないと困るかも」と考えたからです。まぁ今回は無事、なにも失うことなく帰国できました。
セキュリティポーチで安心・安全な旅をしよう
今回購入したセキュリティポーチは本当に素晴らしい商品でしたので、思いっきりPRさせていただきました。
「薄い・軽い・ポケット多い」で非常に便利なので、もし「どのセキュリティポーチを買えば良いのかわからない!」という場合はこちらの商品を検討してみてはいかがでしょうか。

私の信頼にかけて、オススメできる商品でした。
準備③:通信環境(Wi-Fi)の用意

令和の時代において、海外旅行での通信環境はまさに生命線と言えるでしょう。
言語の翻訳、目的地までの経路、電車やバスの発着時間、チケットの予約…何をするにも、スマホがインターネットに繋がっていなければいけません。
通信環境を確保するには「ポケットWi-Fi」か「SIMカード」を用意する必要がありますが、一体どちらが良いのでしょうか。
海外旅行はポケットWi-Fiにすべき?SIMカードにすべき?

私は今回、ポケットWi-Fiを選択しました。理由は以下のとおり。
- 2人旅行なので、料金を割り勘して使える
- SIMの入れ替えが面倒
- SIMの種類の把握、初期設定にハードルを感じた
ポケットWi-Fiの場合、規定のデータ容量以内であれば何人でも同時に使用できます。(同時接続数が増えると速度は落ちます。)つまり、同行者と割り勘できるのが大きなメリットです。
初期設定もとても楽でした。普段のWi-Fi接続と同じように、ネットワークを見つけてパスワードを入力するだけです。
これがSIMになるとどうでしょう。まずはスマホに入っている国内用のSIMを抜いて、新しいSIMを入れて…あ、抜いたSIM失くさないようにしなきゃ…。あれ?SIMの大きさって何種類かあるの?自分のスマホのSIMのサイズは…?
SIMを入れた後はAPN設定をしなきゃ…APNってなんだ?ガイドやマニュアルがあるとはいえ、なんだか面倒なことが多いなぁ…と感じてしまいました。

SIMもやってみたら簡単なんだろうけど、今回は手軽さを優先してポケットWi-Fiにしました。
ちなみに、ポケットWi-Fiも良いところばかりではありません。実際に私が使ってみて感じたデメリットはこちら↓。
- ポケットWi-Fiの充電を気にする必要がある
- ポケットWi-Fi分の荷物が増える
- 受け取りや返却の手間がかかる
まず、ポケットWi-Fiの充電の減りが意外と早い。途中で切れることはありませんでしたが、1日の行動を終えてホテルに着くとギリギリでした。充電のことを気にしながら行動するという地味なストレスがありました。
また、Wi-Fiルーターを常に持ち運ぶ必要があります。今回利用したグローバルWi-Fiはスマホ型のルーターなので軽い方でしたが、SIMの入れ替えの場合はこれが丸ごとなくなると考えると少し羨ましい。

充電のことを考えてモバイルバッテリーを携帯しておいたのですが、もちろんこの分も荷物の重量が増えてしまいます。
さらに、ポケットWi-Fiセットを受け取り・返却する必要があります。グローバルWi-Fiは羽田空港内で完結したのでそこまでの負担感はありませんでしたが、この点もSIMにはないデメリットと言えるでしょう。
私はグローバルWi-Fiを選んだ

海外Wi-Fiレンタル利用者数7年連続No.1*
*「2016年~2022年、海外用レンタルWi-Fiサービス(国内→海外)」におけるのべユーザー数、売上高調査(東京商工リサーチ、2017年~2023年各年調査)。
ポケットWi-Fiの中でも、私はグローバルWi-Fiを選びました。利用者数が多い=困ったときの対応方法はネット上に情報がたくさんあると考えたからです。

実際には特にトラブルなく利用できて良かった!

このような少し大きめのポーチに付属品とルーターが入っています。散策時はスマホ型のルーターのみを持ち歩いていました。
- フランス 4G(高速) 容量無制限 / イタリア 4G(高速) 容量無制限
- 10日間のレンタルと保証
- 海外用変換プラグ×2、モバイルバッテリー、充電ケーブル
- 上記の内容で12,470円(期間限定割引有り)
という内容でした。2人で割り勘したので1人当たり6,235円で10日間のWi-Fi使い放題と考えると、とてもお得だったのでは?と思います。

画面には、日本時間の24時間の範囲で今日はどのくらい利用したかがわかります。私は容量無制限なので気にしなくてOKですが、容量を定めたプランだと一目でわかるのは有り難いですよね。
電波環境も比較的安定していた(人が多い所では少し繋がりにくかったので要注意)ので、もしまた海外旅行をすることがあればグローバルWi-Fiをレンタルするかと思います。

Androidスマホでは繋がらないのにiPhoneなら繋がった場所もあったのは解せない…。
海外Wi-Fiレンタル利用者数7年連続No.1*
*「2016年~2022年、海外用レンタルWi-Fiサービス(国内→海外)」におけるのべユーザー数、売上高調査(東京商工リサーチ、2017年~2023年各年調査)。
海外旅行において通信容量はどのくらい必要か
ほぼ初めての海外旅行ということもあり、私は今回「容量無制限プラン」を選択しました。
しかし、ホテルにWi-Fiがあり、動画視聴などをせず、マップの確認や少しググるくらいの使い方であれば1GB/1日あれば十分かも?と思いました。
皆さんも初回は大事を取って無制限プランにしつつ、普段の使い方をしたらどのくらいの容量が必要なのか?を調査しておくと次回以降の旅に役立ちますよ。

私は最大でも600MB/1日しか使っていなかったから、次回は1GBプランで良いかも〜
グローバルWi-Fiの場合、「1日あたりの容量制限」は日本時間で計算されるようですのでご注意ください。時差8時間のフランスの場合、現地の16:00〜翌15:59の間で◯GB使えます、という意味です。
準備④:通貨の両替

キャッシュレス決済が広がりを見せつつありますが、やはり現金なしでの海外旅行は考えられません。電子決済が普及しているイタリア・フランスにおいても、現金のみしか支払いできないお店は多々ありました。
日本円を外貨に変える準備も忘れずにしておきましょう。私は羽田空港内にある「Travelex」にて両替しました。

今回の海外旅行はHISのツアーを利用したのですが、旅のしおりとともにこちらのクーポンが届いたからです。
安心の添乗員同行ツアーはこちら

空港ベストレートを謳うユーロの相場はいかに!?
通常1ユーロ=171.44円のところを、170.21円にて両替してもらえました。1ユーロあたり1.23円お得でした。(2024年12月26日時点)
今回は175ユーロ(約3万円)替えましたので、約215円お得になりました。う〜ん、まぁこんなもんだよね…。ちょっとはお得になったから良しとしましょう!
そもそもユーロが高ぇ、というか円が安い。
渡航先によっておすすめが変わる「現地両替」か「事前両替」

クーポンの恩恵はそこまで感じませんでしたが、Travelexさんを使って収穫がありました。順番待ちをしていると、こんな話が聞こえてきました。

その国は日本での両替レートが悪いですので、現地で両替された方が良いですよ。
その話を聞いてすぐにググると、国によっては「日本での事前両替」より「現地での両替」の方がお得なんだ!という発見をしました。(ちなみにユーロは日本での両替がお得)
皆さんも海外旅行をする際は、ぜひ一度「国内か現地、どちらの両替が良いのか?」を調べていただくと良いでしょう。

この件があってTravelexさんがちょっと好きになりました。お客さん優先の考えができていてスゴイ…
準備⑤:カード会社への事前連絡

「こんなこともしておかなきゃいけないのか!」と驚いたことがクレジットカード会社への事前連絡です。
普段は海外で買い物をしない人が突然海外でクレジットカードを利用すると、不正利用検知システムが作動してカードの利用が停止されてしまうことがあるそうです。
たしかにセキュリティ面では心強い仕様ですが、せっかくの海外旅行中にカードが止められてしまっては困ります。

カード会社に「この期間中は海外でカード使うで〜」と一報入れておくことで、このような事態を防ぎましょう。
私はメインで楽天カードと予備で三井住友カードを持って行ったので、両方とも事前連絡しました。その手順をスクリーンショット付きで解説するので参考にしてみてください。
楽天カードを海外旅行で使う場合
まずはこちらのQ&Aから、「チャットサポートはこちら(楽天e-NAVIへ) >」をクリックしてログインます。

チャットサポートの画面に遷移したら、該当するものを選んで進みましょう。

問い合わせの内容は「ご利用の事前申請」です。

同意事項や利用予定日について確認します。

渡航期間・渡航先・カード番号の下4桁を入力していきます。

必要事項の入力が終わると、オペレーターさんに繋がります。

こちらもいくつか質問されますので回答していきます。

事前申請はあっさりと終了しました。ご不明な点はありますか?と聞かれたので、万が一カードを紛失した場合についてなど気になったことを確認してみましょう。

紛失の場合は専用ダイヤルに電話する方法もあるようですが、海外での電話利用は高額になる可能性があります。ここも少し突っ込んで聞いてみました。

コレクトコールをすることで、発信者側の通話料は発生しないようです。これは有り難い!いざというときに頼れる楽天カード様様ですね✨️
三井住友(NL)カードを海外旅行で使う場合
基本的には楽天カードと同様です。まずはこちらから、三井住友カードのチャット受付サービスにアクセスします。

「オペレーターに接続」を選びます。平日の夕方でしたが、数分待たされました。

三井住友カードの場合は楽天カードより自由入力による回答が多いです。海外利用前の事前申請である旨を伝えましょう。

改行ボタンがなく、改行しようとすると送信してしまいますが気にせず回答しましょう。

こちらも期間と渡航先を伝えます。その後、SMS認証が求められました。

こちらもサクッと完了。簡単にできるので忘れない内にやっておきましょう!
【まとめ】快適な海外旅行のために必要な5つの準備

海外旅行については初心者の私だからこそ伝えておきたかった、海外旅行前に準備すべき5つのことを紹介しました。
- スーツケースを目立たせる
- セキュリティポーチを購入しておく
- 通信手段を確保しておく
- 外貨に両替しておく(国によっては現地で!)
- カード会社に事前連絡しておく
私のように「海外旅行には慣れていないけど勇気を出して行ってみる!でも何を準備しよう…?」と迷っている方の参考になれば幸いです。
楽しみと不安が入り混じった、ドキドキしながらの旅行準備。準備はしっかりと整えて、思いっきり旅行を楽しんできてくださいね🙌
私はツアーで申し込みました!
お時間があれば、実体験に基づく「ヨーロッパ旅行で役立った持ち物」についての記事もあわせてご覧ください。