ホッキョクグマをこんな間近で撮影できるなんて…!カメラ片手に一人で向かった旭山動物園で、思わぬ出会いがありました。
北海道屈指の観光スポット、旭山動物園。実はその中に「ひっそりと隠れた穴場スポット」があり、そこでホッキョクグマとの大迫力のシーンを写真に収めることができました。
観光ガイドには載っていなかった秘密の場所と、園内で見つけた他の映える動物たちも一挙公開。知っておくと満足度が倍増する、旅の裏話をお楽しみください。
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旭山動物園で撮影できる通常のホッキョクグマ
「どれだけ近くで撮影できたか」の比較のために、まずは旭山動物園で撮影できる通常のホッキョクグマの様子をご紹介します。
檻の外から見たホッキョクグマ
檻の外から撮影するとこんな感じ。
脱走防止のため、手前側は大きな堀になっています。残念ながらそんな危険な手前側に動物たちは寄ってきません。
通常レンズだと最大ズームしてこれが限界なんだよなぁ…。
通常のガラス越しで見るホッキョクグマ
旭山動物園にある「ほっきょくぐま館」の館内からはガラス越しでその様子を観察できます。
手前側は巨大プールになっており、ホッキョクグマが入水してくれれば近くで見れるのですが…
こちらも最大ズームでこんな感じ。まあしっかり観察はできるけど…。
正直もう少しお近づきになりたい…!
しかし彼ら(あるいは彼女ら)にも都合があるので、こちらに来るよう強要することはできません。
ちなみにドーム状のガラス面から観察することもできます。
シールズアイ(カプセル)という名前らしいです。そこから撮影したホッキョクグマはこちら↓。
う〜ん、ここまで来てくれないしガラスが曇りまくっていて微妙だな…
とは言いつつも、珍しいホッキョクグマが観察できるので旭山動物園に来た甲斐はありました。
そのままスーッとほっきょくぐま館を出ようとしたとき、遂に私は穴場を見つけたのです…!
ホッキョクグマに超接近できるスポットとは?
文字通り「目の前」にホッキョクグマ!!
しかもこれ、ズームなしのスマホです。
穴場の撮影スポットは階段の踊り場だった!
その秘密の場所は「ほっきょくぐま館」を出る順路の階段の踊り場です。私のおぼろげな記憶で地図を作成しました↑。
この階段の踊り場にガラスがあり、そこの付近をホッキョクグマがウロウロしていたのです!
ちょうど↑のガラス面からホッキョクグマを観察できます。
踊り場側から見るとこんな感じ。
私が夢中で撮影していたので人が寄ってきましたが、私が来て数分は誰も居ませんでした。まさに穴場。
もぐもぐタイム中はさらに穴場!
旭山動物園では「もぐもぐタイム」として動物たちが食事をする様子を観察できます。
先程の「ほっきょくぐま館」では見やすいようにプール側にエサを置いてくれるのでこの通り、(早めに待機していれば)間近で見ることができますが…
人気すぎるやろ!!笑
そんなベストポジションに居られるのは選ばれし数名だけ。
でも逆に、多くの人が巨大プールで食事するホッキョクグマに夢中になっているときこそ出口に向かうのです!出口につながる階段の踊り場が穴場なのです!空いているのです!
何度も訪れるシャッターチャンス
ホッキョクグマはなぜかこのガラス付近をウロウロしてくれているので、シャッターチャンスは何度もあります。
他に人も居なかったので人目も気にせずツーショット撮影。めっちゃ嬉しい!
まるで懐いてジャレているかのようなこんな写真まで!!
こんな近くにホッキョクグマが来る機会なんて生涯で何度あるだろうか。いや、ない。
毛並みまでこんなに細かく!
ただ踊り場は薄暗いので、カメラの設定は注意したほうが良さそうです。(フラッシュで驚かせることもないように!)
穴場撮影スポットの悲しい真実
でも、なんで同じところをグルグル徘徊してたんだろう。ホッキョクグマの特性かな?
と思って何気なく調べてみると、なんとも悲しい事実が発覚しました…。
常同行動とは、特に目的もなく同じ行動を続けることで、飼育動物に多く見られる行動です。動物園などの限られた空間で生活する動物にみられ、野生動物には見られない行動です。
クマ類は飼育下でもっとも常同行動を引き起こしやすい動物種と言われています。飼育下のホッキョクグマでは、環境エンリッチメントの実施によって常同行動の発現割合を減少させることが期待できます。たとえば、熊本市動植物園では、屠体給餌や夜間の寝室開放によって常同行動の発現割合が減少したという報告があります。
GoogleのAIによる概要
要するに、動物園にいることのストレスにより、特に目的もなく同じ行動をしてしまうという現象のようです。
特に、野生のホッキョクグマの環境を再現することは非常に困難なために、動物園にいるホッキョクグマは同じ行動を繰り返す傾向が強いとのこと…。
そっか…。
そうだよね…。
檻に入れられて、たくさんの人間に見られて、快適な訳ないよね…ごめんね…。
ウッキウキで撮影しちゃったけど、ストレスが貯まっていたんだね…。
穴場で撮影するときはホッキョクグマさんへの敬意を忘れずに撮影させていただきましょう。
旭山動物園で撮影した可愛らしい動物たち
ホッキョクグマの撮影スポットの真実によりちょっと悲しい気持ちになってしまいましたが、ここからは気を取り直してホッキョクグマ以外の良く撮れた動物たちの写真を紹介していきます!!
動物園にいる動物たちよ!!生活の様子を見せてくれて本当にありがとう!!
円柱水槽を泳ぐゴマフアザラシ
旭山動物園の正門からまっすぐ進むと正面に現れる「あざらし館」。
ここには円柱状の水槽があり、目の前を悠々と泳ぐゴマフアザラシが観察できます!
結構な頻度で円柱水槽を行き来していたのでプロ意識が高いな…
首が柔らかいキングペンギン
あざらし館の隣には「ぺんぎん館」があります。
私が大好きなコウテイペンギンか!?と思いきや、コウテイペンギンに次いで大きい「キングペンギン」という種でした。
そんなところまで首が曲がるのね…!
朝一番の百獣の王
ぺんぎん館のお隣には「もうじゅう館」があります。
9:30の開園と同時に入館したのでライオンさんの様子です。動物園のライオンって観察できるところから遠い所にいる印象ですが、旭山動物園のライオンさんは見やすい位置にいてくれました。
撮影が難しかったユキヒョウ
ライオンエリアの次はユキヒョウエリア。
ガラスではなく金網越しに観察するのですが、これがカメラ泣かせなんですよね…。
ピントがなかなか合わない!!
あくびをした貴重な瞬間にシャッターを切れたものの、金網の方にピントが合ってしまいました。
せっかくの映え写真のチャンスが…(´;ω;`)
金網でもメリットはあります。
ユキヒョウを真下から眺める日が来るとは!!金網に食い込んだ肉球が超可愛らしい。良いものが見れました。
迫りくるアムールトラ
アムールトラもなかなか動物園では見られないと思いますが、この日はかなりアクティブでした。
ひぇ…目があったらこんな感じなのか…!
良い構図で撮影できて大満足です!
毛繕いが超キュートなレッサーパンダ
あざとい〜〜〜カワイイ〜〜♡
と一人なのに思わず声が漏れてしまうほど可愛らしいレッサーパンダの毛繕い。
かなり人だかりができていました。レッサーパンダの集客力ハンパない。
ベストショットが撮れました!!シロフクロウの写真
こちらもカメラ泣かせな金網スタイルですが、奇跡的になぜか金網がないかのように撮影できました。なんでだろう。
ジト目でこちらを警戒するシロフクロウ。
猛禽類の目って吸い込まれるような魅力がありますね…!
きゃ〜♡
なんと!!ウインク!!
最高の瞬間を撮ることができました。正確にはウインクというよりはゆっくり片目だけ開けただけですが。この瞬間だけ切り取るとまるでウインクしてくれたみたいでしょ。
別の個体は地面にもいらっしゃいました。
上目遣いでこっちを見ていてとてもカワイイ♡
と思って下から見上げてみる写真を撮ってみるとこの通り。
これが捕食者に狙われているときの目線か…ガクブル
観察には要注意なカバ
これはただの注意喚起なのですが、かば館は強烈にクサイです。めっちゃトイレの臭いがします。
「カバのおしっこに注意!」とあったので派手に撒き散らしているのでしょう。
係のお姉さんは何食わぬ顔で水槽近くに仁王立ちしていました。臭いには慣れるのか…?
実体験から語る旭山動物園の基本情報
さて、ここまで旭山動物園見学の様子を見ていただきありがとうございました。
最後に私の実体験に基づく「旭山動物園の基本情報」を共有しておきます。
入場チケット事前購入のススメ
旭山動物園に行くなら、入園チケットは事前に購入することを強くオススメします。
私は「KKday」から購入しました!
入園料は大人1,000円です。旭山動物園の正門にある自動券売機でも購入できますが、事前に購入していれば直接入場列に並ぶことができます。
私は開園直前に並び始めたのですが、平日にも関わらず大盛況。
券売機でチケット買っている間にもどんどん列が伸びていきます…!
事前購入の場合は入園時にスマホのQRコードを見せるだけで簡単です。時短のためにぜひWEBチケットをご活用ください。
ただし、以下の場合はWEBチケット必須ではありません。
- 複数人で来ていて「チケットを買う人」と「入場列に並ぶ人」に分かれることができる場合
- スマホを持っていない人
- 紙の入場券を思い出として持ち帰りたい人
この場合↑は必ずしもWEB購入しなくてOK!
車が運転できない場合のアクセス方法
私はペーパードライバーなので車を運転できません。
その場合は旭山駅から出ているバスを使いましょう。
- 乗り場は旭川駅前バスタッチの6番
- 料金は片道500円(大人料金)
- 乗車時間は約50分(意外とかかった)
より詳細な情報は旭山動物園の公式HPをご覧ください。
バスも混んでいたから、座りたかったら早めに乗り場で待機しよう!
旭山動物園の滞在時間は?
私は開園(9:30)から11:30までの2時間滞在していました。
- 一人だったのでサクサク移動した
- 2時間で園内一周はできた
- もぐもぐタイムはホッキョクグマのみ鑑賞した
という状況です。
なお、もぐもぐタイムは当日の朝(10:00頃)にならないとプログラムが開示されません。
したがって、
- どうしても見たいもぐもぐタイムがある
- 複数種類のもぐもぐタイムを見たい
- デートなどでゆったりと園内を楽しみたい
という場合は2時間だと短いかなと思います。
一人の場合は2時間でちょうど良かったんだけどね。
あと地味に園内は勾配のある坂道になっております。足腰に自身がない場合は休憩時間のことも考えて3時間〜見積もっておくと良いでしょう。
【まとめ】旭山動物園は一人でも楽しい
旭山動物園に一人で行くのはどうかな?と思わない訳ではなかったですが、結果的に一人でも十分に楽しむことができました。
ホッキョクグマ撮影のベストスポットを独り占めしていたときの満足感、一人だからこそできるサクサク移動や特定の動物の長時間観察など…
北海道屈指の観光スポットである旭山動物園を隅々まで楽しむことができて大満足です!
皆様も旭山動物園に行く機会があったときは、本記事で紹介したホッキョクグマ撮影の穴場をチェックしてみてください。そしてクマさんにありがとうの気持ちを伝えましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
流石にフォトスポットで自撮りはできなかったなぁ…。
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