【銀山温泉】本館古勢起屋で非日常体験!インクルーシブな温泉旅【レビュー】

大正ロマン漂うノスタルジックな街並みが魅力な銀山温泉。特に冬の雪景色が絶景で「一度は行ってみたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

レトロな雰囲気の街並みに合わせて、銀山温泉の旅館はどれも景観を損なわない歴史的な建造物ばかりです。でも、やっぱり宿泊するなら雰囲気を壊さない程度に最新技術が取り入れられた快適な空間が良いですよね。

私が今回利用した「本館古勢起屋」は、登録有形文化財に指定された歴史的建造物を活かしつつ、現代的な快適さも兼ね備えた高級旅館でした。オールインクルーシブなので、お酒や食事に追加料金がかからないのも魅力の一つです。

この記事では、本館古勢起屋に宿泊した私の詳細なレビューをお届けします。銀山温泉でどこに泊まろうか迷っている方や、既に本館古勢起屋を予約して当日を楽しみにしている方の参考になる内容になっているのでぜひ最後までご覧ください。

あぐ
あぐ

レトロ×ハイテクの新感覚旅館で、サービスも大満足でした!

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大正時代から存在する『本館古勢起屋』

本館古勢起屋の写真

銀山温泉は、山形県尾花沢市に位置する日本有数の温泉街で、大正ロマン漂うノスタルジックな街並みが魅力です。このエリアには風情溢れる旅館が軒を連ねており、今回紹介する『本館古勢起屋』もそのうちの一つ。

本館古勢起屋は、大正3(1914)年の建造後、昭和7(1932)年に増築され、さらに長きに渡る全面改修を経た令和4(2022)年7月にオープンしました。現代人の心をつかむレトロさを遺しつつ、現代的な快適さも兼ね備えています。

あぐ
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2023年には国の登録有形文化財に登録されました!

滞在中の飲食はすべて宿泊代金に含まれているオールインクルーシブなので、財布を持ち歩かず食べ飲み放題である点も大きな魅力です。

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銀山温泉までのアクセス

銀山温泉までのバス

実際に足を運んでみて、銀山温泉は山の中にあるにも関わらずアクセス良好だなと感じました。山形新幹線の「大石田駅」を降りたら、専用バスに乗り換えて約40分で到着します。

本館古勢起屋を利用する方でバス送迎を希望する場合は、到着の前日までに連絡しておきましょう。有り難いことに無料で送迎していただけます。

あぐ
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冬は雪の山道になるので、レンタカーはちょっと怖いかも…?

『本館古勢起屋』と『古勢起屋別館』の違い

古勢起屋別館の写真

銀山温泉の旅館について調べていると、「本館古勢起屋」と「古勢起屋別館」の2つがあることに気付きましたか?どちらも同じ会社が運営しており、HPや設備等もかなり似ております。

どちらも「銀山荘」という姉妹旅館の大浴場を自由に利用できるという共通点がありますが、この2つの旅館の違いは何なのでしょうか。私が調べた限りは↓のとおりです。

本館古勢起屋古勢起屋別館
料金別館より高い本館より安い
客室数14室15室
トイレ客室内にある一般客室に
トイレなし
夕食旅館外の
「野川亭」
2階の大会食場
インクルーシブ食事+飲料飲料のみ

料金は「本館古勢起屋」の方が高い

2025年11月時点で、2名利用として楽天トラベルのプラン一覧で調べてみると、「本館古勢起屋」の最安値は34,000円〜です。一方で「古勢起屋別館」の最安値は27,000円〜になっていました。

各旅館でサービスの内容は当然異なりますが、単純に料金だけ比較すると「古勢起屋別館」の方が安いです。

【参考】あぐ利用時の宿泊費

私は今回「本館古勢起屋」に宿泊したわけですが、料金は34,100円(税込)+入湯税150円でした。

  • 火曜日からの一泊
  • 山側大正モダン客室
  • 飲食はオールインクルーシブ

という条件でこの値段です。これだけサービスが良くてこの値段なら大満足だなぁと思います。詳細はレビュー部分で詳しく解説しますね。

客室数はわずかに「古勢起屋別館」の方が多い

客室数の差は1つのみなので大差はありません。紅葉〜雪のシーズンは銀山温泉が大人気観光スポットになりますので、どちらにせよ予約が取れない状況になるかと思います。

そんな中でも、1室だけ多い古勢起屋別館の方がほんのわずかに予約が取りやすいのかもしれません。

あぐ
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夏場に予約状況を見ると意外と空室があったので狙い目かもしれません。

【意外】「古勢起屋別館」の客室にはトイレがない!?

古勢起屋別館のHPを見てみると、”当館の一般客室(川側・山側)にはトイレが付いておりません。トイレは各階に男女各1箇所づつです。小さな旅館ですので、お部屋から出ますとすぐトイレがあります。”との記載があります。

古勢起屋別館の最上階の部屋のみ、客室内にトイレがあるようです。

部屋を出てすぐにあるとはいえ、トイレが共用であることは人によってはデメリットに感じるでしょう。その点「本館古勢起屋」にはすべての客室内にトイレがあります。

「本館古勢起屋」では夕食時に外に出ないといけない

野川亭の外観

「本館古勢起屋」の夕食は、旅館を出て数メートル歩いた先にある「野川亭」にて振る舞われます。夜の温泉街を散歩しながら移動できるので良いじゃん♪という気持ちですが、雨や雪のときは少し億劫かもしれません。

一方で「古勢起屋別館」では館内2階に食事会場があるため、天候に左右されることなく気軽に移動できますね。

オールインクルーシブは「本館古勢起屋」の特権

湯けむり食堂しろがね
ここに写っているものは、すべて0円で提供されました。

「本館古勢起屋」では館内ラウンジにあるソフトドリンク・アルコールが飲み放題+「湯けむり食堂しろがね(館外飲食店)」の一部メニューが食べ飲み放題になるオールインクルーシブです。

しかも「湯けむり食堂しろがね」の利用はチェックアウト日のランチ営業時間まで使えるので、昼食も実質無料になります。

あぐ
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0円メニューがめちゃくちゃ豊富でした!

一方で「古勢起屋別館」では、ソフトドリンク+アルコール飲み放題のみ特典として付いているようです。食べ物のインクルーシブはありません。また、アルコール類はチェックインから夜の23時までという制約があります。

飲み放題だけでも十分ではありますが、「本館古勢起屋」のオールインクルーシブに比べると少し物足りなさを感じますね。

『本館古勢起屋』と『古勢起屋別館』、どっちがおすすめ?

本館古勢起屋の前で記念撮影

「本館古勢起屋」の方が料金が高いのは、オールインクルーシブ・客室の設備などの差によるものだと思われます。

人生初のオールインクルーシブでしたが、お金を気にせずに飲食できるという心の豊かさは今までにない快感でした。また、トイレをよく利用する私としては各客室にトイレがある本館に宿泊できて良かったです。

自分が利用したのでもちろん贔屓目ですが、もし「本館古勢起屋」と「古勢起屋別館」の両方に空室があるのであれば、私は「本館古勢起屋」をおすすめします!

本館古勢起屋がおすすめ

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【レビュー】本館古勢起屋に泊まってみた!

本館古勢起屋のラウンジ

ではここから、実際に私が「本館古勢起屋」に宿泊した様子とともに詳細なレビューを行っていきます。本館古勢起屋に宿泊するとどのような体験が待っているのか気になる方はぜひお楽しみください。

あぐ
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総評としては「大満足」でした!レトロなのに最新設備でスゲ〜!

ラウンジでドリンクを飲みなながらチェックイン

本館古勢起屋のラウンジ

土間と囲炉裏のあるレトロモダンラウンジにてチェックインの手続きを行います。最速のチェックインは15時からなので、それまで銀山温泉周辺を散策するも良し、早めにラウンジで一息付かせてもらうのも良しです。

一枚の大きな木で造られたテーブルと、大正ロマンを感じる赤絨毯の椅子の対比が素敵ですね。翌日の朝食もここでいただきました。

チェックイン時にもらったドリンク

チェックイン後は館内の説明を受けるのですが…その前に「お好きなドリンクをお選びください☺」とのこと!

お酒を含む数種類の中から、好きな飲物をいただけます。ゆっくり喉を潤しながら館内の説明を受けることができるのです。普通のホテルだと重い荷物を持ったままチェックインカウンターで話を聞くのに…!

遠慮なくビールをグビグビ飲みながらお話を聞きました☆

本館古勢起屋のカードキー

客室の鍵はカードキーなのですが、さすがレトロな旅館。銭湯の靴箱を彷彿とさせるような木札でご用意いただきました。いやぁ、風情があるなぁ。と思いきや…

本館古勢起屋のカードキー

なんと、QRコードで解錠するタイプです!!まさかのハイテク!!レトロからの振れ幅が最高です。

しかも自分の名前と宿泊日が印字されており、チェックアウト後は記念にお持ち帰りOKとのこと。QRコードなので日々鍵の交換ができるのでしょう。素敵なお土産もいただける粋な計らいではありませんか。

あぐ
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ここでの館内説明はしっかり内容がありましたが、ドリンクのおかげ&スタッフさんが気さくな人だったので楽しくてあっという間、しかも記憶に残る素敵な時間を過ごせました。

歴史的な財産に触れながら客室へ移動

本館古勢起屋の階段

ラウンジでゆったり説明を聞いたあと、いよいよ客室に移動します。客室までの移動中もスタッフさんが同行してくださりました。なんと、こちら↑の階段は建築当時から遺っているものなんですって!

本館古勢起屋の柱

館内はもちろんリフォームをしておりますが、建築当時のまま遺っている柱もあります。例えばこちら↑の柱。意味ありげな御札と長い年月を感じる色褪せ具合…立派な「文化財」と呼べそうです。

あぐ
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最新の防犯カメラとピカピカの天井…そして時代を感じる柱。このコントラストがたまりませんな。

レトロなのに最新設備!?快適な客室

本館古勢起屋で利用した部屋

今回宿泊したのは「山側大正モダン客室」です。QRコードの付いた木札をかざしてロックを解除し、中に入ります。木製の引き戸なのにハイテクなセキュリティで安心できますね。

部屋に入って、スタッフさんが室内の説明をしてくれます。

本館古勢起屋の客室

まず目を惹くのが大きなベッドです。セミダブルサイズ×2なのでかなりの大きさですが、圧迫感がありません。写真だと画面いっぱいに見えますが、手前にもスペースがあります。

ベッドボードや枕元のミニテーブルの造形が大正っぽさというかアンティーク調というか、風情がありますね。一方で、それぞれの枕元にはコンセント×2、USB充電口まで完備されて利便性抜群です。

ちょっと古いホテルだと枕元にコンセントがなくて不自由することが多々あるのですが、本館古勢起屋ではそのような心配は無用でした。こういう小さなポイントが全体の満足度に大きく関係するんですよね〜☺

本館古勢起屋の山側大正ロマン客室

ベッド前のスペースにはテーブルと椅子、そして液晶テレビがあります。山側の客室なので窓の外の景色はイマイチですが、窓枠のディテールや椅子の造形、壁紙などのインテリアが「大正ロマン」のシックさを演出していて素晴らしい

まるでタイムスリップしたみたい…とうっとりしていると、スタッフさんが笑顔で「窓にはブラインドがあって、リモコンを使えば電動昇降します☆」と説明してくれました。時代ギャップがエグい笑

本館古勢起屋の客室

一番の驚きは、ダイヤル式の電話機があったこと。そしてそれが(館内限定で)現役で使えること。私は黒電話の現物をギリ見たことがある世代なのですが、スピーカーとマイクが別々になっているこのタイプの電話機は初めて見ました。

同行者のライスは私の4つ歳下なのですが、なんとダイヤル式の使い方を知らなかったです。ジェネレーションギャップ…!

「試しにフロントに電話をかけていいですよ☺」とスタッフさんが言ってくれたのでお言葉に甘えてかけてみました。

電話を取ってくれたフロントの方に「あっ、電話を試してみただけですっ」というイタ電をすることになりましたが、実際に利用できて大満足。そして意外と音質が良いことに驚きました。

あぐ
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めっちゃ貴重な経験ができて嬉しい〜!

大正ロマンを味わおう

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本館古勢起屋の客室の洗面所

こちら独立の洗面所です。蛇口や机・椅子はレトロですが機能としては最新式です。とても清潔感があって使いやすい洗面所でした。

本館古勢起屋の客室のトイレ

客室内のトイレも広くて綺麗です。安心の温水洗浄便座で、気持ちよく利用できます。

大正ロマンを感じる客室なんだからトイレは和式だ!と言われても納得してしまいそうですが、そこは最新式の設備にして快適さを提供してくれるのは非常に有り難い限りですね。

あぐ
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大正ロマンを味わいつつ、不便さは感じさせない絶妙なラインを攻めるのが上手い!

【要注意】一晩中、鍵が開けっ放しだった件

レトロ×ハイテクな住みよい客室ですが、思わぬところに落とし穴がありました。私と同じ失敗をしないために注意喚起しておきます。

本館古勢起屋の客室の鍵

客室の鍵はハイテク仕様です。オートロックなので、引き戸を閉めると鍵がかかる仕組みでした。部屋側から鍵を開けるときは、センサーに手をかざすとランプが緑に点灯して解錠されます。

しかし、このセンサーは「人の手」でなくても反応をするので…

本館古勢起屋の客室の鍵

ちょうど入口付近にあったクローゼットの扉が近づいても解錠されてしまいます!

ズボラな私たちはこのクローゼットを開けっ放しで過ごしていました。つまり、ずっと鍵が空いている状態で過ごしていたわけですね。出かけているときも寝ているときも、ずっと鍵が開いていたと考えるとゾッとします…!

幸いにも今回は特に実害はありませんでした。(安全な国、日本バンザイ!)

しかし、用心に越したことはありません。皆さんはくれぐれも、入口の鍵センサーにモノを近づけないようにして過ごしてくださいね!

本館古勢起屋のアメニティ

本館古勢起屋のアメニティ

本館古勢起屋はアメニティも充実しています。ヘアブラシ、カミソリ、歯ブラシが人数分ありました。男2人で泊まったのでこのセットでしたが、女性が宿泊する場合はアメニティが変わるのかな?

本館古勢起屋のアメニティ

このようなカゴに入っています。浴衣やタオル、足袋もセットにできるので大浴場にはコレ一つで移動できます。

本館古勢起屋のアメニティ

アメニティの中にはこのような小さめのカバン?もあります。浴衣に着替えて温泉街をフラッと散歩するときにぴったりのサイズ感です!銀山温泉には足湯もあるので、タオル+スマホを持ち歩くのにちょうど良い。

あぐ
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オールインクルーシブなので財布を持ち歩かなくてOKなのが最高なんだよなぁ。

痒いところに手が届く!宿泊中に嬉しい設備

本館古勢起屋には他にも「ちょうど良い」サービスがたくさんあり、ホスピタリティの高さを感じます。

各階の共有スペースにはこのような揺りかごタイプの椅子があります。大浴場に入ってホカホカの状態で、ここに座って夜の銀山温泉を見ながら友人とまったり…という素晴らしい体験ができました。

足湯に行くなら部屋からタオル持って行くの忘れないようにしなきゃ…と思っていたらこちら。なんと旅館の入口にタオル&使用済みタオル返却口が備え付けられているではありませんか。

ここにタオル&返却口があることで、足湯に行くハードルがグンと下がりますよね。「フラッと行ける」という状態が最高なのです。

もちろん、いちいち靴を履かなくてOKです。草履があるのでサッと履いてスッと出かけましょう。この気軽さ!気楽さ!快適です!!ありがとうございます!!

本館古勢起屋のドリンクバー

そして大浴場を出たところにはドリンクバーがあります。これがドリンクバーですよ?カラオケとかファミレスにあるような自動のタイプではなく、冷蔵庫から自分で注ぐタイプです。

ソフトドリンクだけでなく、ビールやワインまであります。ビンに入っているのがまた風情がありますよね。こまめに補充されているので、遠慮なく飲みたいものをいただきましょう。

はい、これも宿泊料金に含まれています。これがオールインクルーシブの強みです。まるで自分の家のように、冷蔵庫を開けて欲しいものを欲しいときにいただく…こんな贅沢が他にあろうか…。

本館古勢起屋のエレベーター

さらに、館内にはエレベーターもあります。建設当時(大正時代)から遺っている階段と共存しているのです。レトロでありつつ、バリアフリーも両立している素晴らしい旅館ですね。

空室状況をチェック

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【食事】本館古勢起屋はオールインクルーシブ

銀山温泉での食事の様子

「本館古勢起屋」を選んで良かったなぁと心の底から思ったのが、このオールインクルーシブというシステムでした。

旅行をしていて、「このお酒頼むと高いかな?」「ランチはどこで食べよう…(財布チラッ)」と考えてしまうことはありませんか?「旅行中はお金を気にせず楽しむ」がモットーの私でさえ、一瞬は頭に過ぎってしまいます。

「滞在中の飲食代が宿泊料金に全て含まれている」

という心理的な解放感は、想像以上に魅力があります。ここでは、実際に私が体験した「食べ放題・飲み放題」の様子をレポートします!

チェックイン後から食べ放題!『湯けむり食堂しろがね』

湯けむり食堂しろがねの外観

旅館とは少し離れた場所(徒歩数分)にあるレストラン、「湯けむり食堂しろがね」。本館古勢起屋の宿泊者はルームキーを見せると裏メニューが渡されます。

湯けむり食堂しろがねのメニュー

なんと、ほとんどのメニューが0円なんです!しかもアルコールを含むドリンクまでサービスの対象なんです。 あまりにも太っ腹すぎる…。

湯けむり食堂しろがねの詳細については別記事↓で解説しています!ぜひあわせてご覧ください☺

この「湯けむり食堂しろがね」はチェックイン後から裏メニューの利用ができるようになるのですが、ここで注意事項があります。この後には豪華な夕食が待っているということです。

せっかくの夕食をお腹いっぱい食べるために、このタイミング(チェックイン直後)ではかなり軽めの量にする or 利用しないことをおすすめします。

あぐ
あぐ

少食の私はもちろんグッと我慢しました。大丈夫、まだ後でチャンスはある。

宿泊者専用の食事処『野川亭』で豪華な夕食

野川亭の看板

お待ちかねの夕食です。 先ほど「本館古勢起屋と古勢起屋別館の違い」でも触れましたが、本館古勢起屋には夕食会場がありません。そのため、徒歩1分ほどの距離にある『野川亭』へ移動します。

別館との比較の際は「移動する=△(ややデメリット)」として記載しましたが、実はそこまでデメリットには感じませんでした。

銀山温泉の夜景

夕食の時間はだいたい18時〜19時頃。外に出ると、銀山温泉の街並みにはガス灯が灯り、昼間とは全く違う幻想的な世界が広がっています。浴衣で食事処へ向かう数分間は、まるで映画のワンシーンに入り込んだような気分に浸れました。

非日常を楽しむ旅行において、このような感覚にさせてくれる体験は重要です。食事のために外に出るという、この『ひと手間』が絶妙なスパイスになっているんですね。

野川亭の座席

『野川亭』の内部は、モダンで落ち着いたプライベート空間。

「オールインクルーシブだから味はそこまで期待できないか…?」なんて心配は無用です。一品一品が繊細で、しっかりと「美食」を堪能できました。もちろん飲み物メニューにも妥協はありません。

蕎麦の実ナメコと若鮎エスカベッシュ

金目鯛のもろこし蒸し 海老と夏野菜

桜エビのジュレとクスクスのガトー仕立て  鴨肉の生ハムと地産アスパラガス 粒マスタードのたまり醤油で

尾花沢牛肉の赤ワイン煮込みココット盛り パンと共に

山形産黒毛和牛のローストビーフと菜園野菜 玉葱と赤ワインの和風ソースとザクザク香味ソース

ブランド米つや姫と一番出汁 マグロのなめろうと郷土料理

野川亭 特製デザート

野川亭では、山形産の旬の素材を贅沢に使用したコース料理が提供されます。

どれも美味しかったのですが、やはりお肉が格別でした。赤ワイン煮込みではアツアツでホロホロな大きな牛肉。ローストビーフは噛めば噛むほど旨味が溢れ出るうえに、ザクザク香味ソースとの組み合わせも抜群でした…!

あぐ
あぐ

めっちゃ満腹になった…。夕方に湯けむり食堂しろがねに行かなくて正解だ笑

野川亭での飲み物

もちろん、ここでもお酒は飲み放題。ペアリングを楽しみながら、時間を忘れて語り合える素晴らしいディナータイムでした。

野川亭での飲み物

飲み物メニューはこちら↑。ビール、ハイボール、ワインに焼酎…メジャーなお酒は一通り選べました。もちろんソフトドリンクもあるのでご安心ください。

右側は追加でお金が必要なようですが、これだけのラインナップ(左側)が飲み放題ということに驚きです。

あぐ
あぐ

ビールはエビスが一番好きなので、飲み放題メニューにあったときはテンションが上がりました。

飲食代が全部タダ!?

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湯けむり食堂しろがね

野川亭で既にお腹いっぱいだったのですが…少し食休みをしたら、やっぱり「湯けむり食堂しろがね」に行っていきました。デザート&ポテトは別腹です。

17時台に野川亭で夕食、20時台に湯けむり食堂しろがねで晩酌…という流れがベストかもしれませんね。

朝食は旅館ラウンジ。絶品の芋煮がおかわり自由!

本館古勢起屋の朝食

翌朝の朝食は、1階のラウンジ(チェックイン場所)でいただきます。地元食材や旬を意識した箱膳です。朝から品数が豊富で、なんて贅沢な食事なのでしょう。

本館古勢起屋の朝食

箱膳とは別に、ご飯・温泉卵・鮭・芋煮・デザートもやってきました。朝からボリューミーなので、前夜の食べ過ぎには要注意ですね。

この芋煮、出汁がめちゃくちゃ絶品です。しかもお肉が美味しい。さらに嬉しいことに、この芋煮は「おかわり自由」なんです。スタッフさんによると、過去最高で8杯食べたお客さんがいるとか。

あぐ
あぐ

さすがに私は1杯しか入りませんでした。

前夜の夕食&晩酌でかなり満腹だったのですが、こちらの朝食もとても美味しくてしっかり完食できました(一安心)。ごちそうさまでした!

昼食は『湯けむり食堂しろがね』で無料の食べ放題を楽しむ

ここが「本館古勢起屋」のすごいところ。 通常の旅館なら10時か11時にはチェックアウトして終わりですが、なんとチェックアウト後の昼営業時間(14時)まで『湯けむり食堂しろがね』で昼食(軽食)を利用できるんです。

実質、1泊で3食付いているようなものですね。さらに「テイクアウト」までできるので、昼食をお腹いっぱい食べたうえに手土産まで持って帰れちゃいます。オールインクルーシブ、恐るべし…。

湯けむり食堂しろがねでのテイクアウト

ガッツリ昼食&お酒を追加料金なしでいただいた後、焼き鳥をテイクアウトして帰路に着きました。ここの昼食で何を食べたのか・どのくらい料金がお得だったのかこちらの記事↓で解説しているのでぜひご覧ください。

帰りのバスの時間までカフェを探して彷徨うことなく、館内でゆったり過ごせるのは本当にありがたいサービスです。 最後まで「おもてなし」に包まれている感覚。これが、本館古勢起屋が選ばれる理由だと確信しました。

【温泉】館内にある2つの内湯&姉妹館の露天風呂を利用可能

温泉に入っているイメージ画像

食事で満たされた後は、やはり温泉ですよね。 本館古勢起屋には、趣の異なる2種類のお風呂を楽しむことができます。

本館の宿泊者は姉妹館「銀山荘」の温泉も利用できます。本館内に露天風呂はありませんが、「銀山荘」の方には露天風呂があるので露天風呂が好きな私も大喜びです。

「硯風呂」と「大正風呂」は男女入れ替え制の内湯温泉

本館内には、2つの内湯があります。

  1. 硯風呂(すずりぶろ) 黒を基調としたシックな作り。まるで書道の硯(すずり)のような湯船です。こじんまりとしていますが、その分お湯の熱さと香りをダイレクトに感じられます。浴室内全体が黒いので、なんだか心が静まって穏やかな気分になりました。
  2. 大正風呂 全体が白で統一された空間で、小さな螺旋階段があります。かつて銀山温泉の宿では、湯船を源泉にできるだけ近付けるために、階段を降りた低い場所に設けていたようです。これを再現したユニークな浴場で、面積は小さくても天井が高いので開放感があり、リラックスして入浴できました。

どちらも決して広くはありませんが、客室数が少ないため、私が利用した時は貸切状態でした。この2種類のお風呂は時間帯によって男女入れ替わりになるので、両方とも利用できるのがポイントです。

硯風呂は8:00~20:00 男性 / 20:00~8:00 女性。大正風呂は8:00~20:00 女性 / 20:00~8:00 男性

本館古勢起屋の宿泊者は「銀山荘」の大浴場も利用OK

銀山荘

「やっぱり広い露天風呂にも入りたい!」という方もご安心ください。本館古勢起屋に宿泊すると、坂の上にある姉妹館「仙峡の宿 銀山荘」の大浴場と露天風呂を無料で利用できます。

本館から歩いて5分ほどの距離ですが、浴衣で散歩がてら向かうのもオツなもの。 銀山荘の露天風呂には「寝湯」もあります。銀山の自然をパノラマで楽しめる露天風呂は絶対に行っておきましょう。

【まとめ】銀山温泉に行ったら本館古勢起屋に泊まろう!

本館古勢起屋の浴衣で記念撮影

今回は、銀山温泉の中でも特別な存在感を放つ『本館古勢起屋』の宿泊レビューをお届けしました。

正直なところ、宿泊費は決して安くはありません。 しかし実際に泊まってみて感じたのは、「値段以上の価値が確実にある」ということです。

  • 大正ロマン溢れる建物に泊まるという「体験価値」
  • 財布を気にせず食事やお酒を楽しめる「ストレスフリーな滞在」
  • 姉妹館のお風呂まで楽しめる「充実の湯巡り」

これらが全てセットになっていると考えれば、むしろコストパフォーマンスは高いとさえ感じました。

特に、「せっかくの銀山温泉、失敗したくない」「日常を忘れてとことん甘やかされたい」と考えている方に自信を持っておすすめできます。かなり人気のお宿なので、早めの予約が鉄則です。人気の冬シーズンを避けるのも予約のコツかもしれません。

この記事が銀山温泉観光の役に立てば幸いです。最後までご覧いただきありがとうございました。

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